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【予想もどきのエッセイ】24貴船ST(3C)~ガイアの夜明け~

「ガイアの夜明け」ってテレビ番組がある。

私はこの番組のコンセプトが好きだ。「事実はニュースで。真実はガイアで」。このnoteも、そんな真実を伝えたくて書いている。「事実は馬柱で。真実は馬柱に含まれた意味(Implication)の抽出で」。事実≒馬柱だけでは競馬で勝つことはできない。真実≒それぞれのレースで見出せる意味をもって対峙しなければならない。そのためにはレースを繰り返して見るしかない。

レースを見ずに、馬柱からわかることだけでそれらしいことをいう人を信じない方がいい。そんな人は、選挙前にはおいしそうに見える公約(たとえば「消費税廃止」とか言ってたな)をのたまい、選挙後にはそれは実現不可能だと平気で前言撤回する人と同種である。だまされないようにしたい。

もっとも、真実なんて当事者以外は誰もわからないことだし、ひょっとすると当事者でさえわかってないことかもしれないから、真実を伝えるなんておこがましい。そう思うほどの知性は持ち合わせているつもりだ。このnoteでいう真実は、「真実のように思える確からしさ(蓋然性)」とでも受け取ってもらえたらうれしい。

推奨は⑪エコロガイア 松山→ミライ(10/31 23:42修正)
※記事アップ時の騎手を修正した
ミライ(1-1-2-1)の連続騎乗となったが予想に変更なし
連続騎乗であればむしろ期待を高めたい
※枠順確定後にゲート番号を追記した

(©netkeibaの使用許諾範囲内で転載)

このレースは3勝クラスのハンディ戦。エコロガイアは3歳馬にしてトップハンディを課された。といっても、57kgだから3歳牡馬11月の別定重量と同斤にすぎないんだけどね。他馬との相対的な評価によって決まったハンディという意味では、この馬が一番強いとハンディキャッパーがお墨付きを与えてくれたと好意的に解釈すればよい。競馬のもつ複雑性に対峙する以上は、ときにはこんな割り切りも必要だ。

ハンディキャッパーについてはこんなnoteを書いた。

さて、そんな馬をなぜ推奨するのか。例によって会議資料を特別公開。

貴船ST(3Cハンディ戦)でエコロガイアを推奨する理由

(1)厩舎の期待馬
森秀厩舎は、起用する騎手によって馬への期待がわかりすぎるほどにわかる特徴がある。
ミライ、松山、川田、トサキ、モレイラ、翼。
このオーダーを見る限りでは、厩舎はこの馬でどこかの重賞を取れると評価していることがうかがえる。
もっとも、期待されているからすぐに成果を出せるってことにはつながらないのは当然で、それもまた競馬の持つ複雑性の表れだけど。予想する側にとっては、その時機の見極めという知性が求められる。3Cで足踏みしている場合ではない、というのが今の評価。

(2)賞金獲得
3Cを連続2着で1,500万を稼いだ。すでに獲得賞金は4,000万を超えた。次に勝って、OPNに入っても十分に賞金獲得を重ねることができる馬なので、これからは「勝つレース」をオーナーは期待し、厩舎もそれを目論んでいる。予想する側はそれに便乗すればよい。

(3)明らかな敗因
船橋(-4kg)→園田(-9kg)と続いたドサ周りがお気に召さなかったのか、馬体を減らし続けた。園田では3人気8着。川田Jを手配してこの結果は、川田Jでなくてもゲキドレースだったかもだけど、敗因は明確。馬体細化。
その反省にたって、春後半~夏場を恢復期にあてて、秋初戦を20kg近く戻して2着。そこを若干絞って(-6kg)再度2着。十二分にリハビリレースをこなした。今レースの馬体重が気になる所だけど、松山Jを手配したことから十分に勝算を持っていることがうかがえる。(記事アップ時から修正。騎手はミライで確定となった。連続騎乗、短距離ダート、騎乗成績(1-1-2-1)も良好なミライであれば予想は不変。むしろ期待は高まった。)

「24貴船ST推奨馬検討会議」資料より抜粋

このレースには、同厩のエコロアイ(牝4 55 西村)も出走する。ハンディキャッパーの評価はエコロガイアと同じ・・・ではありません(「ざわつく金曜日」のMC高橋茂雄さんのような言いぶりを思い出した)。馬齢重量は56キロ(牝)なので、そこから1kg減というのが評価。牡馬のガイアが57kgで、牝馬のアイが55kgなら同じじゃん・・・にはならないから要注意。知性あるあなたはお気づきのとおりに、細かく見て行かないといけない。競馬の神様だって宿るのは細部だ。

エコロアイの前走は2人気を背負って逃げて直線ブズブズの15着。敗因は明らか。ここでは書かないけど、ハンディキャッパーも緻密に分析していることだろう。

いや、こんなことを言いたいのではなく、エコロアイがこれまでどんなジョッキーでレースをしてきたのかを確認してほしかったんだ。2戦目から3レース武さんに乗ってもらって結果が出なかったことを境にしたジョッキーを。シビアだ。

これが森秀厩舎のやり方なので、そこから期待の度合いを紐解けばよい。そんなことを言いたくて、同厩のエコロアイにも触れた。

他にもこのレースを取り上げた理由がある。これも特別に会議資料を公開。ドジャーズワールドシリーズ制覇のご祝儀だよ。しかし、大谷さん、山本さん。日本代表で世界一、ドジャーズでワールドシリーズ制覇。持ってるねぇ。あやかりたい。

今日勝てなくてもいつか勝てるようになるためのヒント

(1)佐々木Jはどんなレースをするのか
若手の成長株の一人。というよりも一歩抜け出した感がある佐々木J。このレースも1人気が予想されているインユアパレスに乗る。川田J不在の代打。ここでどんなレースをするのか。アウェイの京都。1人気(かも)。川田Jからの乗り変わり。騎乗ぶりに注目したい。ササキになるのはいつの日か。

(2)種牡馬の衰勢
エコロガイアのSpeightstownは去年12月に没した。一方インユアパレスのパレスマリスはこれからの種牡馬。同じマル外。同じ3歳牡馬。ハンディキャッパーの評価は、Speightstown産駒が57kg、パレスマリス産駒が56kg。
エコロガイアにはSpeightstownの血を伝える役割もあるんじゃないか。そんな思いをしている。すでに馬柱は【2-4-4-3】と汚れすぎ。これから書き直さなければならない。

(3)世論の評価
1人気を争うと予想されるインユアパレス(56佐々木)とエコロガイア(57松山ミライ)。競馬ファンはどちらを支持するのか。このnoteではエコロガイアを実力上位に見立てて推奨したが、1人気は果たしてどちらか。
(騎手修正時追記:ジョッキーが松山→ミライとなったこともあってこのまま佐々木が1人気になりそう)

「24貴船ST推奨馬検討会議」資料より抜粋
24貴船ST(3C) 推定人気
(©netkeibaの使用許諾範囲内で転載)

こんな興味関心をもって見るべきレース≒今日勝てなくてもいつか勝てるようになるためのヒントがあるレースなので、あえて3Cのハンディ戦を取り上げた。

枠番確定後追記
昨夜おそくに想定騎手(松山)→確定騎手(ミライ)に修正した。ゲートは⑪となった。特にゲートに注文がつく馬ではないので推奨不変。ミライは森秀厩舎の期待馬をお手馬にできるチャンスなんだからしっかり勝たせてくれ。

「枠番確定後最終検討資料」より転載


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