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【予想もどきのエッセイ】25スポニチ賞京都金杯〜幸運の総仕上げ〜

運がいいとか悪いとか人はときどき口にするけど・・・

年始にNHKのさださんの番組を見ながらレース検証してたらこんなフレーズに思い至ったんだよ。そう言うことって確かにあるとあなたを見ててそう思う♪ってね。

そう思わせた馬の新年初レースはゲート運も向いた。

推奨 ⑤アスクコンナモンダ(牡6 57.5 Aルメートル 中内田)

推奨馬近4走
25スポニチ賞京都金杯

運試しを期待するのではなく理詰めですすめた推奨馬選定会議の様子を、例によって特別に公開。

なんで鞍上が望来じゃないんだろう・・・って疑問が解消されないままに会議が始まった件。

(1)幸運と不運
中京マイル専用機の推奨馬にとって、今レースが中京開催となるのはこれ以上のない幸運。夏季番組の同距離重賞中京記念(3歳馬以上ハンデ)を待たずに、この時期に行われる中京マイル重賞はまさにこの馬のためのレース。

中京専用機ってのは3コーナーから4コーナのスパイラルカーブの曲がり方が上手いってこと。同時に直線での手前の変え方も馬が覚えているってことだ。ルメートル騎乗の「不運」は馬が補う。

不運と言えば、前走の直線で勝ち馬に進路をカットされた不運。ただ、そのおかげでハンデの利を得たと思えばよい。

その前走。直線勝負どころでブレーキを踏んでの2馬身差。1kgあった勝ち馬との斤量差が0.5kgに縮まった。そのウォータリヒトは大外⑯ゲートとなった。コース適性を加味すると十二分に逆転可能。

このレースでルメートルは新しい日本のことわざを覚えることになる。災い転じて福となす。

馬だけとちゃう。人の人生だってこんなもんだ。運に翻弄される人を励ますレースを期待。

(2)偽物とほんまもん
偽ルメールと揶揄されるジョッキー。日本では初めての左まわりのレース。重賞の勝ち鞍だってない。たしかに心配のネタは尽きない。有馬でマーカンドを推した悪夢はつい先日のことだ。会議でも川田さんの信頼性を推す声も強かった。同じ短期免許組ならば、キング姉さんを推す声だって確かにあった。

だがしかし、である。偽物だって、前回来日時も後半はそれなりになじんでそれなりの成績を残した。ここでも中内田厩舎が「最後のチャンス」とばかりにほんまもんの仕上げをしてきた。それを素直に信頼すればよい。

去年以上にやれることを初日から見せつける。ほんまもんがバカンスで不在の今、偽物だってやれることをここで見せつける。

(3)あれやこれや
ジョッキーといえば、前々走のポートアイランドSTで勝った望来のコメントを思い出したい。「あとは重賞を獲るだけですね」と言ったその「あとは」がまさにこのレース。

さらには勝てる方の坂井が競馬オタクとして、かつてこんなことを言っていたことも思い出したい。「ダイワメジャー産駒は寒い時期の上がりのかかるタフなレース(1200〜1600)が狙い」だと。

そのとおりに、推奨馬の12月から2月までの左回りは2-1-0-1。唯一の馬券外だって24東京新聞杯の僅差の4着(11人気)。同レースで7人気馬を持ってきたキング姐さんばかりが取り沙汰されているが、しれっとインからちょい差しした推奨馬にも光を当てたい。

ドンナモンダって結果を期待。

25スポニチ賞京都金杯推奨馬選定会議資料より

さすがに来年以降の京都金杯は淀での通常開催。

左回り開催の京都金杯というチャンス。58kg もありうると想定されたハンデは57.5kgと0.5kgもらいの利。中京開催となったポートアイランドSTで賞金獲得できた運。それだけではない。陣営は丁寧に中京マイルで仕込んで成果を出して来た。

そんな幸運の総仕上げのレース。狙い澄ましたレースに陣営の準備は万端。人事は尽くした。あとは天命を待つだけだ。

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