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【レースレビュー(不的中)】24ファンタジーST~カワキタマナレア(1人気5着)~

もったいなかったなぁ。

だけどこれも勝負のアヤ。複雑性を本質とする競馬にはあって当然のことだから、結果をあれこれ語るのではなく「今日勝てなくてもいつか勝てるようになるためのヒント」を見出すために書いている。

レース後の反省会でも、この馬場ではイン前の馬にしかチャンスがないレースだったから仕方がないという意見が占める中、「何がもったいなかったか」という次戦への期待が中心になった。その内容を特別公開。

24ファンタジーST「推奨馬が5着だった件」レビュー会議

(1)もったいなかった
【予想もどきのエッセイ】でも推奨理由の大きな点として、推奨馬の賢さをあげた。操縦性に長けていた馬なので、促してもう1列、2列前にポジションを取るべきだった。そう、3コーナーの坂(後述)の上り方。結果として、そこで「溜めて」しまったことが着差になった。かかる馬じゃないから、勇気を出して促せばよかったかも。
これはジョッキー本人も敗因にあげている「タラレバ」なので、決して同馬の実力が足らなかったわけではない。このレースは馬場の特殊性が顕著に表れたものでイン前にいた馬にしかチャンスがなかった。マイルまでは十分にイケるので、次戦以降も要注意。

(2)良馬場で再度期待
時計がかかる雨馬場の大外枠。さすがに差せるとしても、馬場のバイアスの前にはいかんともしがたい。この日はある意味では「だめもと」というか気性的というかで前に付けた馬が残る特殊馬場だった。操縦性が高い溜めることができる馬たちには不運だった。
日曜はやや重まで回復したけど、最終Rで前に付けた古吉がしのぎ切ってまたもや単勝万馬券を出したように前目に付けた馬への有利が続いた。雨馬場で34.0を出せた末脚を良馬場で見たい。

(3)インに入った時にさらに期待
賢さ、操縦性という同馬のストロングポイントからすると、おそらくインに入っても我慢することができるはずで、次戦以降に内枠に入ったらさらに買い要素が増す。相手が強くなっても大丈夫。イン差しができるようなバイアスの馬場ならさらに。そう来月の阪神ジュベナイルフィリーズなんかお誂え・・・と思ったけど、今年は京都開催なんだね。つくづく運のない馬だ。繰り返す。弱くて負けたんじゃない。運が向けばすぐに挽回できる。そんなレースを待ちたい。

「24ファンタジーSTレース敗因分析会議」資料より
24ファンタジーST
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そうそう。淀の外回りコースの坂って3コーナーが一番高くなってそこから下っていく設えになっているんだけど、ってこれはもう競馬ファンの常識。菊花賞のときには「古都の坂越え淀の秋」ってコピーや「この坂はゆっくり上がってゆっくり下りなければなりません」って杉本アナの名調子が脳内リフレインするほどだもんね。じゃあなんでそんな設えになっているのか?を知ってる人は意外に少ないというか、そこに誰も疑問をもたないんじゃないかな。少なくとも私は昨日までそうだった。

これは競馬場を作るときに、淀という名が表すように沼地にそれまであった灌漑施設(堤防)をそのまま埋め立てたことによる段差なんだそう。昨日「ブラタモリ」でやってた。豊臣秀吉公のときのものだって。「へぇ」ってボタンを押しながら見てたよ。

と、こんなことを知ってても回収率が上がるわけじゃないけど、ちょっとだけなにか淀の外回りコースの見方が変わったりする。それって、競馬をやるときのささやかなゆたかさでもあったりする。私は来週が待ち遠しくなった。

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