もったいなかったなぁ。
だけどこれも勝負のアヤ。複雑性を本質とする競馬にはあって当然のことだから、結果をあれこれ語るのではなく「今日勝てなくてもいつか勝てるようになるためのヒント」を見出すために書いている。
レース後の反省会でも、この馬場ではイン前の馬にしかチャンスがないレースだったから仕方がないという意見が占める中、「何がもったいなかったか」という次戦への期待が中心になった。その内容を特別公開。
そうそう。淀の外回りコースの坂って3コーナーが一番高くなってそこから下っていく設えになっているんだけど、ってこれはもう競馬ファンの常識。菊花賞のときには「古都の坂越え淀の秋」ってコピーや「この坂はゆっくり上がってゆっくり下りなければなりません」って杉本アナの名調子が脳内リフレインするほどだもんね。じゃあなんでそんな設えになっているのか?を知ってる人は意外に少ないというか、そこに誰も疑問をもたないんじゃないかな。少なくとも私は昨日までそうだった。
これは競馬場を作るときに、淀という名が表すように沼地にそれまであった灌漑施設(堤防)をそのまま埋め立てたことによる段差なんだそう。昨日「ブラタモリ」でやってた。豊臣秀吉公のときのものだって。「へぇ」ってボタンを押しながら見てたよ。
と、こんなことを知ってても回収率が上がるわけじゃないけど、ちょっとだけなにか淀の外回りコースの見方が変わったりする。それって、競馬をやるときのささやかなゆたかさでもあったりする。私は来週が待ち遠しくなった。