見出し画像

【予想もどきのエッセイ(地方)複勝的中🎯】25黒潮スプリンターズカップ~重馬場の恩恵~

いつも思うことがあるんだよ。

ってのは、このレースタイトル。黒潮スプリンターズカップなんてかっこいいでしょ。おまけにどんどん強い馬が遠征してくるようになって、レースの質もあがってきた。

今年もそんな強い馬が高知の深い砂を走る。

25黒潮スプリンターズカップ

推奨 ⑧アラジンバローズ (セ8 57 下原 新子(兵庫))

推奨馬成績(地方転厩後)

気になった馬場の状態も確認できて始まった会議の様子を例によって特別に公開。

前年のNAR表彰馬の出走って初めてなんじゃね?ってか、そんな馬の遠征自体が初めてなんじゃね?ってことから議論が深まった件。

(1)雨の利
たしかに⑧は強いんだけど、唯一の懸念が高知の深くて重い砂(良)への適性。これまで強いと目された遠征馬が、人気を背負って馬群に沈んだケースは往々に良馬場時の深くて重い砂への適性にその理由を求めることができる。

そんな壁を崩してくれた恩恵の雨。現時点で重馬場確定。これからも降り続ける雨でますます馬場が軽くなる。その馬場を利するのが強い⑧なんだから素直にこの馬から。

(2)前走評価
前走24兵庫トロフィー(園田1400)は喧伝されている重め残りが敗因ではない。レースを何度も見た人はけっしてそんな上っ面の理由に賛同しないはず。

前走の敗因はバリ取り(※)のミス。4コーナーで包まれて、一か八かで最内を突かざるを得なかったもの。不運なことに当日のインは全く伸びないバイアス。いくら強い馬でも馬場のバイアスに抗うことなんてできやしない。当然の結果。

===
バリ取り(※)
バリエーションルート選択のこと。レースにおける進路選択って言えばそこまでなんだけど、競馬好きの巨匠菊池寛に敬意を表して、23芥川賞(まるでレースタイトルみたいな表記だ)受賞作『バリ山行』のバリから拝借したこのnoteによる造語。
===

前走の最後は下原Jも無理をせずに流したもので、けっして実力負けではない。このレース結果でジョッキーや陣営をたたいている人たちには、これまでここで何度も言ってきたように次の言葉を贈りたい。

競馬を辞めるか、このnoteを読むかの二択だよ。

もちろん、いつものくだらない冗談だけど。それはさておき。

園田の上級クラスのレースは、他の競馬場以上の「バリ取りゲーム」なんだからこんな結果も往々にありがち。前走はそんな展開だったってだけのこと。園田で馬券参加するならば「こんな日もあるさ」という刹那のセンスも求められることを知っておいてほしいぞ。

園田はコーナーがきつい小回りコースで直線が短い。これって、園田の馬券を買う人には当然のように知られている言わずもがなの特徴だけど、次に必要な自問があるんだ。「で、それで?(So What?)」って問いだ。そこにたどり着いて、その解を自分なりに得ている人だけが勝っているはず。

(3)あれやこれや
下原Jについて少し。園田の先輩ジョッキーの岩田オヤジがそうであるように、インが生きていたら恐れずにインを突くのが下原Jだ。ただ、やみくもにそんなことをするわけではない。やみくもジョッキーだったら、あんなに勝てやしない。

しつこいけど、前走は本当ならば外に出したかったレース。前々走のJBCスプリントと同じように外から差し脚を使いたかったけど、外に出せないままに終わった展開のアヤ。

前走の不運を取り戻すかのように馬場が軽くなった。強い馬が先行したら流れが落ち着く1300戦。持ち前のスプリント力を生かして自らレースを作る。24NAR最優秀短距離馬のお披露目レース。

この勝ち鞍を園田に戻って故松本Jに報告する。そんな隠れたミッションもある。園田に明るいニュースを持ち帰るべく、新子師も渾身の仕上げ。

25黒潮スプリンターズカップ推奨馬選定会議資料より


ちなみに、黒潮のスプリンターといえばマグロかカツオ。そんな日に「ウツボ特別」なんてレースをぶっこんでくる高知競馬が私は好きだ。

東京ダービー馬④に9歳になっても走るチャンスを与える高知競馬が私は好きだ。軽くなった馬場で一気の距離短縮。勝手知ったる競馬場のインを利して3着に差し込んできても驚けやしない。

いいなと思ったら応援しよう!