田舎移住を夢見る人のためにお金のことをぶっちゃける

00 其田の現在の暮らし方

其田です（プロフィールはこちら）。2020年もそろそろ終わりですね。其田は香川県の田舎と京都・東京を行き来する生活を送っております。最近はすっかり働き方が変わりまして

・会社員とフリーランスを組み合わせる（複業）
・オンラインで場所に依存せず働く（テレワーク・フレックス）
・田舎と都会をいったりきたり（多拠点）

みたいな生き方にシフトしました。2019年12月に「2020年を区切りに生き方を変えようと思う」という記事を書いたのですが、新型コロナの影響もあってガラッと生き方が変わったんですよね（あわせてぜひお読みください）。

さらに、こういったライフスタイルはなかなか興味のある人も多くて、ありがたいことに「NHK・リクルート・テレビ朝日」などから取材していただいています（リンク貼っておきます）。

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来年頭には日経新聞にも記事が載る予定です。こういったご縁は本当にありがたい限り。

きょうは香川の田舎に緩やかに移住してみて感じるお金のことを解説していきます。田舎暮らしや移住に興味のある人はぜひ参考にしてみてください：）

01 「田舎暮らしにかかるお金は都会より安い」はそうでもない

「田舎暮らしは都会に比べて家賃や食費が安いから、そんなに稼がなくても大丈夫」というフレーズを聞いたことがあるかもですが、この言葉を鵜呑みしない方がいいですよ。結果からいうと「確かにかかる費用は安いかもだけど、収入も下がる場合が多いので、田舎暮らしが合わなかった場合に結果詰む場合も多い」から。例えば

・都会は公共交通機関が使えるけど、田舎は1人1台車が必要
（車の購入代金・ガソリン代・保険代・車検代）
・食費は確かに安いかもだけど、せいぜい数十円〜数百円しか変わらん
（せいぜい月1〜2万円くらいしか変わらない）
・家賃はたしかに安い、でも不便さはある
（都会の駅近物件に比べたら確かに安いけどコンビニやスーパーが遠い）

みたいな感じで意外と出費がかさんだり、不便さがましたりするんですよね。このあたりは実際に生活してみないとわからないので、要注意です。

02 田舎で就職するとめっちゃ収入がさがる

其田が都会と田舎を行ったり来たりしたり、会社員を辞めずにフリーランスをし続けているのは「田舎で就職すると収入がめっちゃさがる（ことが多い）」というのが1つの理由だったりします。そもそも田舎の企業で利益を大きく出している企業ってあんまりないんですよね。あってもハードルが高かったり、タイミングが合わなかったりしがち。

都会では手取り20万〜30万円くらいの給料をもらえる仕事でも、田舎で見つけるのはかなり厳しいんですよね。トータルして「田舎で就職すると収入がめっちゃさがる（ことが多い）」んです。

じゃあどうすればいいの？という質問に対して「都会の仕事をリモートで田舎でする」のが1つの答えだったりします。そのほかフリーランスの人はこちらの記事もぜひ目を通してください。

03 空き家をリノベーションして安く住む

個人的に其田は新築住宅にガッツリお金をかけるより、中古物件を買って自分たちでリノベーションしながら安く住むのがいいと思っています。というのも

・新築住宅は高いし価値の低下速度がはやい
・空き家を安く購入してリノベすれば費用を抑えられる
・抑えた費用で自分たちの暮らしに必要なものを買う方が幸福度高い

と思っているから。新築物件やリノベーション済み物件とかに数千万円出すのであれば、よほど立地がよいか、どうしてもこの物件じゃないといけない理由がある場合をのぞいて辞めておいた方がよいと思います。とくに田舎の物件は、出口（賃貸に出したり売りに出したり）することを考えると、高く貸したり売ったりすることができない場合も多いので。そのあたりの話はこらの記事で解説しています。あわせてお読みください：）

上手にマネタイズしながら田舎暮らししたい人はこちらの記事も参考になるはず。

04 田舎暮らしをコンテンツ化して発信する

じゃあどうすればいいんだろう？というところの1つの解決策となるのが「田舎暮らしをコンテンツ化して発信する」というもの。

それは其田のようにSNSなどで記事化するのも1つの手ですし、空き家をリノベしてシェアハウスなど事業化していくのも手です。大切なのは、ささいなこと、あたりまえだと思っていることでも、とにかく「コンテンツとして自分の事業をつくっていく」ことなわけですね。

こちらの記事で将来に絶望している会社員の其田がやっていることを解説していますので、ぜひ参考にしてみて欲しいです。

05 いきなり仕事を辞めるな

最近はYoutubeでも

・田舎暮らし
・地方移住
・丁寧な生活

みたいなものが流行っていまして、ともすれば自分もYoutuberとしてたべていけるのでは！？みたい人は、いきなり仕事を辞めて田舎に引っ越してきちゃう人がいるのですが、リスクをとって安定した生活を失ってもOKな人以外は基本はいきなり仕事を辞めて田舎移住するのはおすすめしません。

というのも

・収入がなく貯金を切り崩す生活はストレスが大きい
・田舎暮らしが正確にあわなかったときにリカバリーが難しい
・まずは週末移住や、二段階移住をしたほうが失敗が少ない

んですよね。其田は夫婦で多拠点生活をしていますが、2人で共通して「都会か田舎のどちらか一方の生活よりも、どちらもある生活が心地よい」と言っています。

【田舎】
時間がゆっくりしていて安らぐけど、情報や仕事が少なくお金を稼ぐという側面で見ると弱い
【都会】
都会はお金を稼いだり情報を得るにはいいけど、ずっと暮らすには忙しくて厳しい

個人的には手に職をつけつつ、都会の企業とリモートで働きながら、田舎で個人事業を育み、両方のいいところどりをするのが、精神的にも金銭的にもバランスが取れるのではないかと感じるんですよね。そのあたりの話はこちらの記事で解説していますので、ぜひ読んでみてください。

追記：ここだけの話

ここからは耳が痛い話とそれに対する対応策になるので、購読者のみに限定します（月500円なので其田とお茶したつもりでご購読ください）。

最近はメディア露出も増えて、地方移住の相談などを多く受けるようになりました。たしかに田舎暮らしは響きがよいし、あこがれもあると思うのですが、現実が見えていない人が多い気がするのですよね。特に金銭面の話になるのですが、