海外のフォトエージェントと契約した話
海外のフォトエージェントFlytographer と契約したのが2016年4月。あれからはや2年が経ちました。現在では京都と東京で20以上の国と地域のクライアントを撮影をしています。
一度は夢を諦めた学生時代
学生時代に大学を休学してバックパッカーとして海外に出ていた時から「旅とカメラと英語を仕事にしたい」ってなんとなく思ってたんですよね。大学2年生の19歳でカメラをはじめ、それを仕事にするなんて自分には無理だ、出来っこない、周りからもそう言われ続けて信じ込んでいたわけで。いつしか社会人になり、家と会社を往復するばかりの日が続き、22歳になってしまいました。
なんのために生きているのか?
会社と家との往復だけだとだんだん自分がなんのために生きてるんだからよくわからなくなってくるんですよね。CMやSNSの広告とかでよくある「このままでいいのか、自分。」状態に陥るわけです。とにかく会社に行くのが辛い。でも理想が高い割にはまったく行動しない自分に自己嫌悪を感じてとりあえずふて寝しまくってました。食生活や睡眠時間も不規則だったのもこのころ。
それでも、やるだけやってみたい
そんなすさんだ私生活を救ってくれたのは、僕の場合やっぱり写真だったわけです。写真を通じて誰かの人生、あるいは地域が少しでも幸せになれば、と。学生の頃から少しずつフリーで仕事はもらっていたけれど「安定した収入」を選んで一度は捨てた夢。結局会社員になってからも捨てきれなかったんですよね。実際に海外のフォトエージェントと契約するまでにしたことは別記事で書きたいと思います。
海外のフォトエージェントと仕事をして感じること
まず、タスクの切り分けと割り振り、コンセプトやゴールの決定がめちゃめちゃ早い。日本の企業なら「一度持ち帰って検討します」みたいなパターン多いんですが、ほとんどない。しかもやりとりも非常にスマートで、オンラインですべて解決します。時差があり、文化や環境が違うからこそ、無駄なことは一切省いている印象です。
それからフォトグラファーに対しての「自由と責任」の付与の仕方が上手だなと。アプライ(契約申請)の際には紙面上の経歴はもちろんのこと、かなり厳格なポートフォリオ審査があります(其田はここでリジェクト(拒否)をくらって再度0から作り直しました)。加えて最後にパーソナリティの審査があるんですね。グローバルリクルーターと小一時間、自分や写真・クライアントとの関わり方を話すわけです。日本語でも難しいのに英語で話すのでかなり緊張しました。
一方、その分撮影場所や撮影方法、カメラのの設定などに制約はありません。「いい写真を納期までに提出してくれればその過程は任せる」といった感じ。学生時代に日本の派遣型の写真業者に登録して撮影したこともあるんですが、機材の指定はもちろんシャッタースピードやISOの指定まで細々と決まられて超やりづらかったですね(しかもそれもステレオタイプでマトハズレ。くわえて手取りの撮影フィーが1時間で1万円もいかないので初回の研修ですぐ辞めてしまいました)。
実際海外のフォトエージェンシーと契約するにはどうすればいいかは別記事で書きました。前回同様かなり踏み込んだ内容を扱うので有料継続マガジンにしてちょっぴり敷居を上げておきます(と言っても初月無料で解約自由、1月コーヒー1杯分の500円ですべての記事がみれますのでお気軽に)。
追記しました!
「海外のフォトエージェントと独立契約を結ぶまでにしたすべてのこと」
関連:東京カメラ部にオファーされた話
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それではきょうはこのへんで。