守山友一郎さんの個展に行きました
1ヶ月ほど前になってしまうのですが
守山友一郎さんの個展に行ってきました。
守山さんの絵を知ったのは、今年の春にポーラ美術館で開催されていた「部屋の見る夢」展を見に行った時でした。
色鮮やかでとても魅力的な絵たちに、私は「こんな絵があるんだ…!」と、感動し魅了されました。
その守山さんが日本橋三越のコンテンポラリーギャラリーという場所で、
個展「Shapes of Memories 」を開催されていたので、それを見に行ってきました!
(2023年10月30日まで、、会期終了した後の投稿になってしまいすみません)
今回の個展の絵は、守山さんがヨーロッパへ旅行した時に出会った風景たちだそうで、美しい自然の絵が多くありました。
展示を通して、
絵を見ていて癒されるとはこういうことなんだな
と体感しました。
見ているうちに、自分の心が穏やかになっていることがわかりました。
展示に行く前に、写真でどんな展示をされるか少し見ていたのですが、
スマホの画面で見る写真と、本物は、感じるものが全然違うんだなぁと思いました。
私は特に美術を専攻して学んだことはないので、素人の感想になるのですが
色が美しくて、形も魅力的で、とても好きだなぁと思いました。
それから、展示を見ていたら、コンテンポラリーギャラリーのスタッフの方が話しかけてくださって、いろいろお話を聞くことができました。
そこで、絵画初心者の私にとっては大きな気づきがありました。
守山さんの絵は、普通の遠近法を使った絵とは違うということです。
普通、ものを見る時、手前にあるものははっきりと見えて、
奥にあるものは手前よりぼんやりとして見えます。
でも、守山さんの絵は、手前のものも、奥のものも、中間のものも、すべてが同じようにはっきりと見えている(描かれている)のです。
手前のものに焦点を当てて見た時と、奥のものに焦点を当てて見た時と、、全ての焦点を合わせた「時」が一枚に集約されている、そんな作品なのです。
言い方をかえれば、
同じ風景を見ている3人がいるとして、
1人は手前をよく見ていて、1人は中央の景色を、もう1人は遠くをよく見ていたとします。
普通の遠近法で描いた絵を見たら、遠くのものはぼんやりと描かれるので、
遠くをよく見ていた3人目の人はその絵を見ても
「自分の見ていた景色とは少し違うなぁ」と思うかもしれません。
中央をよく見ていた2人目も、見た時の感動を思い出すほどピンと来ないかもしれません。
でも、守山さんの絵を見たら、3人とも自分の見ていた(焦点を合わせた)景色がはっきりと見え、楽しむことができるのです。
私はこの表現がとても好きだなぁと思いました。
みんな美しいから、みんなに焦点を合わせたい!
それが叶っている一枚なんです✨
それでいて(遠近法が普通と違うけれど)、変に感じることなどなく、美しい一枚なのです。
そして、1人で見ていたらなんとなく好きだなと思っているだけでしたが、
ギャラリーのスタッフさんのおかげでその理由がわかったので、とても感謝しています。
守山さんみたいな絵が描けたら素敵だなぁ✨とわくわくが広がった1日でした。