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活動を振り返って

北海道大学公共政策大学院の柴田です。3月で大学院を修了するため、2年間のHALCCでの活動で感じたことを振り返ってみようと思います。

津別町の魅力

2年間の活動では、津別町の魅力を感じ続けられました。それぞれ振り返ってみます。

自然

活動の中で、札幌や故郷の愛知県では見られない風景に、何度も触れられました。チミケップ湖やノンノの森、津別峠など、雄大な道東の自然に圧倒されたことをよく覚えています。
なかでも印象的だったのは雲海です。一生忘れられない景色に出会えました。

津別峠から見た雲海

活動を通じて、多くの方々と出会うことができました。ここに名前は書ききれませんが、町役場の方々をはじめ農家の方々、事業者の方々、高校生と先生方、、、政策提言も高大連携事業も、我々が津別町に価値を提供すべきところ、皆様からむしろ元気やヒント、アドバイスをいただきながら支えられた活動でした。
津別町の皆さんの優しさ、前向きな姿勢、町民としての当事者意識の高さに、いつも自分はどうだろうか?と身の引き締まる思いでした。

産業

成果報告会でクマヤキについて発表しましたが、津別町には魅力ある産業があります。
印象的だったのは、山上木工さんに訪問した際に感じた「妥協しない姿勢」です。「自分たちのものづくりが中途半端だったら日本のものづくりが中途半端だと思われてしまう」と、1つ1つの作業に一切の妥協を許さない姿勢が、産業の魅力に結びついているのではないかと感じた瞬間でした。

この2年間では力及ばず、津別町に残せたものよりも、頂いたもののほうが多いと思います。卒業後も、津別町のファンとして少しでも周囲に波及させていければと思います。

「地方創生」という言葉の曖昧さ

そして、HALCCでの活動や就職活動、大学院での学習を通して痛感したのが、「地方創生」という言葉の曖昧さです。語り尽くされたようなテーマですが、この2年間で身をもって体験しました。

たとえば、東京の企業の方と話したとき、相手は「札幌=地方」と考え、私は「札幌=中心地」と考えていたために話が合わなかったことがありました。
また、人口を増大させることが目的なのか、域外からお金を稼ぐことが目的なのかといった点で話が合わないこともありました。

「地方」と「創生」どちらも曖昧な言葉からなる「地方創生」は、話す人によって意味があまりにも異なります。HALCCでは、活動を政策提言と高大連携事業の2点に絞っていますが、これから新しいことにチャレンジしようと考えたとき、もっとたくさんの学生に活動に参加してもらおうとしたとき、きっとHALCCにとっての「地方創生」「津別創生」とはどんなものなのか改めて考えるときが来ると思います。そのとき、過去の活動を基にメンバーひとりひとりが自分の考えを持ち、納得して参加できるようになれば、もっともっとHALCCの活動は幅広く、価値のあるものになっていくのではないかと思います。
差し出がましくもアドバイスのようなことを書いてしまいました。

最後にはなりますが、津別町の皆さんと、HALCCメンバーの皆さんのおかげで、楽しく、素敵な活動ができました。本当にありがとうございました!!

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