100年歩ける足を育てる第一歩
“とびきりいい靴をはきなさい。
いい靴は素敵な場所に連れて行ってくれる。”
「花より男子」藤堂静の名言!?
ヨーロッパに昔から伝わることわざ、だそう。
こども靴のコストは勿体無いのか
こどもたちの靴はヨーロッパ製。
オシャレのため、ではなく、健やかな身体作りのため。
あれこれ情報を探し、行き着いた先にたまたまあった。
足を大切にする文化圏の靴ということ。
まあ、日本は靴を履き始めてせいぜい80年、文化の違いは大きい。
信頼できるシューフィッターに出会ってもう4年。
今日はフィッティングの日。
フラウプラッツ東京
※トップ画像はこちらのHPからお借りしたものです。
前回(4ヶ月前)計測から7ミリも伸びていた!
(4歳も2歳も!)で、どちらも靴を新調。二足合わせて4万4000円。
追記※専門家による計測・カウンセリングなど含む。革を柔らかくしたり中敷きを調整したり、文字通り「フィッティング」してくれます。
決して高級取りではない我が家だけど、このお金のかけ方は、アリ、だと思っている。
歩かぬうちから「足を育てる」
4歳むすめは、わりと早くに歩き出した。3足目くらいからこちらへ通っているが、1stシューズを買ったときに、どうも、足の幅や甲の高さとあっていないような、パカパカした感じがあるなと思っていた。
一緒にサロンに連れてこられていた息子は、歩き出しも遅かったのだけど、まだ歩かない時からお世話になっている。BIGベイビーだったこともあるが、立つときの重心の置き方や骨格をみて、それらをサポートしてくれる靴を1stシューズに選んでもらった。
1stシューズは、歩かないからなんでもいいわけじゃない。未成熟な赤ちゃんの足は、裸足で歩くより、適切な靴を履いて歩くほうが心地が良いんです。
気持ちいい、と感覚で捉えられるように、靴を履くことに慣れてもらってくださいね
そして、3ヶ月で、まだ歩かぬうちにサイズアウト。
必要と捉えるか、勿体無いと捉えるか?
こどもの足は未成熟で、でも日々ぐんぐん成長していく身体を支える大事なもの。
人生100年時代、私ですらあと60年
こどもたちはあと100年歩くのだ
100年使い続けられるものってなんだろう。
左右に単純に振れるだけの古時計だって、100年休まずチクタクして「いまはもう動かない」ってね。
ましてや足は、右左と出すだけでなく、デコボコ道も行くし、雨の日も雪の日もあるし、時には走ったり転んだり踏ん張ったり。
そう考えたら、最初から丁寧にメンテナンスしながら健やかに育てていくこと以外に、選択肢はないって思ったから。
大人の靴より高いし、なんなら、シーズンオフに山積みされるこども靴の10倍の値段、それでも、だ。
こどもの主張も押しのけて
2歳くらいまではおとなしく履いていたむすめも
履きたくない理由をわんさかと。
「キラキラがついてない!涙」
「プリンセスがついてるのがいい」
「○○ちゃんに可愛くないっていわれた」
そうだよね。でも、これを履いて欲しい。
もう少し大きくなった時に、あなたにとって、本当に合った靴を履くことは気持ちいいと、実感できるように。
定期的なシューフィッティングがあなたの習慣になるように。
(何回も通っているので、だいたい、少しはキラキラがついてる靴を用意してくれます笑)
靴に悩んで育った経験
わたし自身は、靴に悩みながら育った。
サイズも幅も合う靴がなかなかなくて、しょっちゅうどこかにマメが出来てた。今でも小指の爪はつぶれてる。
Lサイズ靴がメジャーになったのもここ10年ほどのこと。
学生の時は、無理矢理ガマンするか、メンズのスニーカーを履くか、お高い輸入靴ショップに行くか。
いずれもなんだか痛い話。
帰りがけにむすめが言った。
「お父さんとお母さんはどうしてあたらしいお靴買わないの?いっぱいあるから?」
「もう足が大きくならないからよ」と答える。
大人の靴は、もう足を育ててはくれない。
大人の足は、良くも悪くも出来上がってて
悪化させないようにメンテするしかない。
生まれたときにこめた想い
むすめが生まれた時
自分の手で道を拓いて、
自分の足で前に進める人であれ、
と願いを込めた。靴はその象徴だ。
いい靴を履いて、素敵な場所へ、
行きたいところへ、どこへでも
自分の足で歩いてゆけるように。
こどもたちは、前の靴をどんなに気に入っていても、帰り道は必ず新調した靴で帰る。
足に合った靴、の心地よさを少しずつ会得しているのかも。
皆さんからのサポートは、子どもたちと新しい体験をしたり、新たな学びのために使わせていただきます。