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NEXT GENERATION ATTACKER

イケル・ブラボに対して、マドリーが興味から獲得を目指し始めたのは8月に入ってからだ。

このレバークーゼンに所属する17歳のストライカーは、当初アトレティコが交渉を進めていた。
そこにマドリーが横槍を入れた形である。

マドリーにとっては次世代のストライカー補強は急務であり、ヴィニシウスと覚醒やロドリゴの成長はマドリディスタも自覚しているがベンゼマの後釜選手の必要性は近い将来に必ずやって来る問題なのだ。

アセンシオは伸び悩み、ヨビッチはヴィオラへ移籍した。

そこで、若く成長が見込まれるイケル・ブラボに注目した。
と言えるのだが、彼への興味は別の観点と感じる。

イケル・ブラボ獲得を目指す別の視点。
それは、このストライカーが2010年~2021年までラ・マシアに所属していたことにある。

マドリーが最近、元バルサ下部組織の選手を獲得したのは、もちろんタケ久保だが、この日本代表の評価が「アセンシオ」を越えるにはインパクトが少なすぎた。

もちろんマジョルカ在籍時に見せたワンダ・メトロポリターノでのゴールは素晴らしかった。

そして、それ以上に、ブンデスリーガのチームに所属しているが、彼自身は純粋なカタラン人でもあるのだ。

レバークーゼン所属なのは、バルサからフリーで移籍しただけなのだが。

マドリーにとってイケル・ブラボの獲得成功が実現した時の意義は大きい。
①アトレティコへの横槍成功
②元ラ・マシア所属選手の獲得
③純粋なカタラン人の加入
この3つが与えるインパクトは、特にバルサにとっては深いキズを負わせる可能性がある。

積極補強したとはいえ、選手登録が遅々として進まない中でモヤモヤした状況。
その最中にマドリーへ加入した選手が元ラ・マシア出身という衝撃は想像以上かもしれない。

久保くんに続いて、イケル・ブラボまでとなれば現地でも「ラポルタは下部組織軽視」をしているのではと疑念を抱かれる可能性すらあるのだ。

もちろん、仮にマドリー移籍が完了したとしても所属は下部組織になるはずだ。


個人的にはエンドリックが話題に出た際に、またブラジルか…と感じた部分はあったので、カタラン人選手の加入となれば外国人選手枠の問題も発生しない。


契約締結の正式発表が行われることを期待している。

ベンゼマはジダンの引退した年齢に達した。

彼の新たな相棒となったブラジル人選手に関しては、昨シーズンはヴィニシウスに始まり、ヴィニシウスが自らの力でビッグイヤーを掴みシーズンを終えたのはマドリディスタにとって将来への安心感を担保するには充分すぎる結果となった。

あの歓喜からすでに3ヶ月が経過しようとしている。

新しい夏は、もうすぐ始まるのだ。

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