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スウェーデンの大晦日 年末年始を彩る花火の風景

スウェーデンの年末年始、特に大晦日は、花火の光と音で一段と華やかになりるときです。
日本では、花火といえば夏の風物詩で、プロの花火師さんたちが打ち上げる大規模なイベントという印象ですよね。
でも、ここスウェーデンでは少し違います。
今回は、そんなスウェーデンの年末年始の花火事情について、少し書いていきます。

スウェーデンは、この時期になると、街のいたるところで花火を購入できる特設ショップが出現。
一般の人が花火を購入し、自分たちで打ち上げるのが年末年始の風物詩です。
ここでいう花火とは、手で持って楽しむものではなく打ち上げ花火。
打ち上げが許可されているのは大晦日から新年にかけての短い期間に限定。
私自身は、この寒い時期の夜、なるべく外には出たくないので打ち上げたことはありません。
ただ、ご近所さんたちが毎年のように素晴らしい花火を披露してくれるおかげで、家にいながらもその迫力ある光景を楽しむことができます。
ありがたい……。

花火を購入する際のルール

スウェーデンでは、花火を購入する際にはいくつかのルールがあります。
まず、18歳以上の大人であることが必須条件。
これは未成年による事故やトラブルを防ぐための重要な規制です。
また、販売される期間も限定的で、多くの場合クリスマス後から大晦日までとなっています。

さらに、特定の花火には使用許可が必要な場合があります。
たとえば、大型で威力の強いものを使用する場合、自治体からの特別な許可を得なければなりません。
これは周囲の安全や騒音被害を考慮したもの。
購入時には身分証明書の提示を求められることが多く、適切な使用方法についての説明も受けることが一般的です。

スウェーデンの年末花火の起源

スウェーデンで花火が年末年始の風物詩として定着したのは、20世紀中頃からといわれています。
もともとは新年を迎える際に悪霊を追い払うという目的で大きな音を立てる行事が行われていました。
この伝統が現代の花火に形を変え、人々が一堂に会して新年を祝うイベントとして定着していきました。

特に1980年代以降、花火の販売が一般化し、誰もが気軽に購入して打ち上げられるようになったことで、現在のような盛大な年越しの風景が生まれました。
ただし、残念ながら、これは良い面ばかりではないのが現実です。

花火に潜むリスク

みんながルールをしっかりと守り、大人が子どもを見守る体勢があれば、安心して華やかな花火を楽しめます。
しかし、残念ながら大晦日には不注意や未成年のいたずらによる事故が毎年報告されています。
たとえば、火の扱いに慣れていない人や飲酒後の人が使用した結果、やけどや火災が発生するケース。
また、本来であれば打ち上げ花火を入手できないはずの未成年が興味本位で手を出し、悲惨な結果を招くことも。
実際、これらの事故が原因で重傷者や場合によっては死亡者が出てしまうこともあります。

こうした背景から、スウェーデンの自治体や警察は、毎年年末に安全な花火の使用を呼びかけるキャンペーンを展開。
例えば、打ち上げ場所を広い空き地や安全な場所に限定することや、ペットや小さな子どもに配慮するよう促すメッセージが発信されています。
ですが残念なことに、こうした事故は毎年あとを絶ちません。

日本とスウェーデンの花火文化の違い

日本では、花火といえば夏の夜空を彩るもの。
大勢の人が集まり、お祭りの一環のような感じで楽しむのが一般的だと思います。
ただ、人混みが苦手な私にとっては正直なところ、日本の花火大会は少しハードルが高いイベントでもあります。
その点、スウェーデンの年末の花火は自宅やその近くで楽しめるため、気軽でありがたい存在。

また、日本ではプロの花火師が緻密に計算された美しい花火を披露してくれるのに対し、スウェーデンでは個人が自由に打ち上げるため、その分予測不可能な楽しさもあります。

おうちで迎えるスウェーデンの年越し

昨年の大晦日は日本にいたので、スウェーデンでの年越しな少し久しぶりな気分。家族と一緒に自宅でのんびりと過ごそうと思います。
ノンアルコールのシャンパンを片手に、近所の人たちが打ち上げてくれる花火を楽しむのが我が家の恒例行事になっています。
外の寒さを感じながらも、心は温まる…そんな年越しを過ごすことができるのは、この国ならではの魅力かもしれません。

皆さんももしスウェーデンで年末年始を過ごすことがあれば、ぜひその光景を楽しんでみてください。
ただし、危険な地域や状況を避けて安全第一で。


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