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自分だけの小さな庭でリラックス
この日の森散歩は、霧のシャワーのような小雨のなか決行。
気温はそれほど低くないな、と思って外に出たら風が強くて寒かった💦
ニット帽の上からジャケットのフードを被り、ずんずん歩く。
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日本では小雨でも傘をさす人が多いですが、そういえば外国人(てすごい大雑把な括り)は、そこそこ本格的に降らないと傘をさす人は少ない印象。
スウェーデンも例外ではない。これ、なんでだろう??
この日は長い散歩コースを選択し、森の端っこまで歩く。
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だったら最高なのにって通るたびに思う♨️
そこまで足をのばすと、コロニーが出現。
という訳で、突然ですがスウェーデンの「コロニー(Kolonilotter)」というものについて、ちょっと書いていきます。
コロニーとは、都市部に住む人やアパート住まいで庭がない人が自然と触れ合いながら、自分で野菜や果物を育てることができる小さな貸し農園のような場所。
街の中や住宅地の周辺に見られ、自然と距離が近いスウェーデンならではの風景といえます。
コロニーでは、一坪ほどの広さから小さめの土地を借りることができ、管理は自治体やコロニー協会が行っています。
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我が家も2階住みで庭がないので興味があったのですが、大人気で空いておらず断念。
長い散歩コースを選択する際には、「いいな~」と横目で眺めています。
このコロニーで借りた土地では、ジャガイモ、ニンジン、ズッキーニやキュウリ、トマトなど様々な野菜のほか、ベリー類を育てる人が多く見られます。
また、小さな木製の小屋を建てることも許可されていることも多く、そこにガーデニング道具を置いたり、FIKA(お茶)休憩を楽しむ場として活用。
シーズンになったら、獲れたての野菜をサラダにし、可愛らしい小屋で食べるなんて最高だわ!と妄想が広がります。
自然に囲まれた空間で季節の移り変わりを感じながら、自分のペースで作物を育てる時間は、とても豊かで癒しに満ちているのだろうなと想像。
実際に、土をいじることや植物を育てることは、メンタルにも良い影響を与えると言われています。
土の感触や緑の香りに触れることがストレスを和らげ、リラックス効果が得られます。
また、作物が育つ過程を見守ることは、小さな成功体験の積み重ねとなり、達成感や喜びまで感じられてしまうといういいこと尽くし。
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日常の忙しさや電波に囲まれた生活から少し離れ、自分だけの「癒しの時間」を持つことは、それだけでとても贅沢な時間。
スウェーデンでは昔から、自然とのつながりを大切にする文化が根付いています。
そのため、コロニーは都市生活を送りながらも自然に触れられる場所として、多くの人に愛されています。
また、コロニーはただ作物を育てる場所であるだけでなく、他の利用者との交流が生まれる場でもあります。
種や苗を交換したり、育て方についてアドバイスをし合ったりと、温かなコミュニティが築かれることも少なくありません。
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さらに、自分で育てた野菜や果物を食べることは、環境に優しく、自分にも優しい生活を意識できる点も、コロニーが人気の理由のひとつ。
いつか我が家もコロニー借りられるといいな。
それかゆくゆくは、もっと田舎に引っ越して半分くらい自給自足して暮らすのもステキかも、と妄想は膨らみます。