2024年10月6日ー10月12日 あべたかた
2024年10月6日(日)
朝、目玉焼きとウインナーとパンを焼いてコーヒーを淹れると、それで満足してそこから動けなくなってしまう。しかし昨日もゆっくりしたのだし、掃除機とトイレ掃除くらいはやるか、と腰を上げた。
インスタで週のリセットと称し、あらゆるところを掃除しているアカウントを見るのが好きだが、現実はああは出来ない。わたしも素敵なインテリアに囲まれて陽の光が差し込むおしゃれな部屋なら掃除するかもしれない。いや、しないね。
2024年10月7日(月)
仕事については、評判が評判を呼ぶので、その評判を吹聴してくれそうな人との仕事は特に頑張らないといけない。実際先週のプレゼンに触れられることもあって、とにかくひとつひとつ自分が出来ることをやるぞ、とまた気持ちをあらたにする。
下の子の保育園の洗濯物の量がとにかく多いが、「身体を清潔に保ってあげる」というのは子供を育てることの本当に本当に大切な第一歩だ。
娘の物言いの強さによく笑ってしまう。「◯◯ちゃん(が書いた)の手紙、読んでほしいからね、いーい?」と、寝る前に夫に迫っていた。その「いーい?」に込められた圧は、「いやだ」とは絶対に言わせませんよ、という彼女の強い気持ちの表れを感じる。
しかしこの強さを四六時中発揮しているわけではなく、何かをして怒られたときはとりあえず眉毛をハの字にして、「ごめん」といってすぐやめる。
息子はそんなこと知らねーといってやり続け、コテンパンに怒られてから大泣きする、というのを繰り返している(今も)。個体差を感じる。
2024年10月8日(火)
自分のことを考えると、子育てって「自身の中にある強固な良き考え」に基づいて動けることなんて何一つないなーと思う。場当たり的に、その時の気持ちでなされていくことが本当に多い。
金もらって八時間役割に徹するのはやろうとするのに、母として24時間役割に徹するのははなから出来ないことだと諦めモードだ。母という規定がいつも揺らぐからだし、そんなに人は演じ続けられない。
駅で「扉がしまりずらい」という表記を見て、なんとなく気持ち悪くなり「づらい ずらい」で検索した。「辛い」からきてるので「づらい」が当然正解ということなのだが、若い頃に幽体離脱のことを「ゆうたいだりつ」だと思っていたので、自分のことは信用しないようにしている。不安な言い回しは一度検索して、バカだと思われないように注意を払っている。
2024年10月9日(水)
異動してから、知り合いがよくデスクを訪ねて無事にやっているか見にきてくれる。昨日も、めちゃくちゃ好きな別部署の先輩がわざわざ遊びにきてくれた。かまってもらえるだけで嬉しい。何歳になっても先輩の前では下っ端後輩になってしまうし、後輩の前ではとにかくお姉ちゃん、みたいな振る舞いをしてしまう。そういう関係性があったほうが楽なのもあるだろうな。
娘がちょっと良いパピコを夫にねだり、夫が渋々(自分が食べたかったという顔をして)器に出してあげていた。器のものを食べ終わった後も、なんやかんやいいながら夫、娘で交互に吸っていてウケた。もうひとつは息子がぺろっと食べた。
食べ終わった後も「アイスたべたかた〜!」と言っており、その言い方が「陸前高田」のような「たかた」だったので笑ってしまった。そのあと娘は語感だけでアレンジして「あべたかた〜!」と人名っぽい感じで言ってはその響きを味わっていた。
2024年10月10日(木)
午前中からほぼずっと立ちっぱなしの仕事だった。しかしこの仕事には「効率化」みたいな世界観は無く(というか持ち込めず)とにかく手を抜かない、細部までこだわるような、アーティストみたいな?そんな仕事だ。
こういう仕事に立ち会ったことは今までも何度かあるのだが、とてもじゃないけどわたしには出来ない、と思う。クオリティを突き詰めれば際限がない。自分がすごくサラリーマン向きなのを感じる。なんでも最短最速で最も手間のないやり方でやりたい。
ランチで和食屋に入り、メニューもわからないまま時間もないので日替わり定食を選んだ。そしたら和風のクリーム煮が出てきてあっけに取られた。
和食屋の日替わりでクリーム煮が出てくると思わないでしょう?鶏肉がクリームで煮られていて、そこにしめじやレタス、水菜が入っている。副菜にはマカロニがめんつゆで味付けされたサラダ。すごい。考えついたことがなかった!しかし、確かに馴染みのある安心した味わいで、野菜もとれて良い昼食だった。メニューがわからないまま頼む体験も悪くない。
2024年10月11日(金)
朝バタバタと支度し、途中お腹痛い!と言ってトイレに駆け込みながら出かける息子をトイレの閉まったドア越しに見送った。「ママ、いつもどこか痛くない?」そう、歳をとるっていうのはね、いつもどこかが痛いってことなんだよ。
週明けどうしてもしたい提案があって夜中まで資料を作った。ワークライフバランスが叫ばれているが、自分の力量が足りないことや、自分が業務にプラスアルファでパワーをかけてやりたいことに対しては、業務時間とは別に個人の研鑽でやるのも必要だ、という立場である。そのかわりにやらなくても咎められないべきだし、他の人にやれというべきでもない。やりたくてやってる。時間に追われず、のびのびと、考え事の延長線のように。
出来上がって嬉しくて、いち早く偉い人に見せた。とにかく、粗くてもなんでもやってみるぞ。おれはな。
15時にやっと休憩に入って、気候が良いのでカフェで外の席に座った。ちょうど店内の赤ちゃんが見える位置。特等席ありがとうございます…。
サンドイッチの耳のもそもそさに耐えられず耳だけ残す。そういう食べ方をしたら怒られるので罪悪感があった。
2024年10月12日(土)
久々に旅行に来た。部屋から海が見える!この時期は海特有の匂いもなくて清々しい。
家族が集まって前の旅行の時の話をしたが、その時にロイヤルホストでパフェをお腹いっぱい食べて腹痛でここのファミマ借りたよね、って全員が話していて、わたしだけひとつも覚えておらず、いよいよ脳みその心配をされた。必要なことを覚えておくためにささいな思い出をすぐゴミ箱に入れといてるっぽい。
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