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カップラーメンの蓋は剥がしたい

 人の性的嗜好に、他人の屁理屈はいらないと思う、という話。

 noteみてたら、赤いきつねCMについての記事が流れてきて、色んな人が色んなこと言ってるんだなーと思ったので、どちらかというとCM自体よりも、何人かの感想を拝見して感じたことを書いてみます。

 赤いきつねCMがどんなのかご存知ない方はググってみてください。

  あ、でも、表現が性的だろうがなんだろうが、カップラーメンを食べたくはなると思うので、夜はやめておいた方がいいかも。
 その時点で炎上した甲斐がある気がしますけれども。
 夜のカップラーメンって、なんであんなに美味しいんですかね。
 翌朝絶対に後悔するのにね。
 

 初めてCMを観たとき、もはやなにが騒がれている原因なのかわかりませんでした。
 
 色んなご意見を拝見してて一番面白かったのは、「女性がカップラーメンをひとりで食べるときにこんな格好なわけがない」って感想で、「え? 気にするのそこなの? でも確かにそうかも。」と、その方の観察眼の鋭さに、妙に納得してしまいました。

 大学生くらいまで、中学のときのジャージを部屋着にしてたもんなあ。

 なんなら家帰ってきたらすぐお風呂入るから、私がこの子だったら絶対に眉毛とかないもんなぁ。

 あと、私はカップラーメンの蓋は食べるとき全部剥がす派なんだけど、蓋ついてて邪魔じゃないのかなぁ。

 それにカップ麺って意外に熱いから、こんなに湯気立ってるのずるずるいけないけどなぁ。

 少し冷ましてのびたくらいのが麺も美味しいしなぁ。でも熱くても食べちゃうよなぁ。
 
 などなど。

 確かに描かれている女性を意識してこの映像を観出すと、色々な意見が出てくることにも納得しました。
 
 男性が監督をしているとしたら、きっと女性をあまり知らない人が担当されたのでしょう。
 だからこそ“美少女アニメ的だ”等といった意味でも叩かれているのかもしれません。
 
 ひとりでカップラーメンをすするとき、わざわざあんなにぶりっこ、あざとさを出す女性なんていないでしょう。
 
 でも女性にはそういうものだ、そうであってほしいと思う男性もいるのでしょう。
 
 女姉妹がいる男性は、現実を見るって言うもんなぁ。

 ですが、現実はとてもとても残酷なものだから、せめてアニメの世界でくらい、夢見させてあげればいいのに、と思うのです。

 アニメの世界ほど女性の胸は丸くてパンパンじゃないし、ツンデレが全員あなたに恋心を抱いていることなんて現実の世の中にはないし、あなたのことだけを一途にずっと永遠に思ってくれる人なんて珍しいんだから、せめてカップラーメンを食べる姿くらい、理想を描かせてあげたっていいじゃないですか。

 少なくとも、CMの中で赤いきつねを食べている女性は美味しそうに食べてるんだから、それでいいじゃないですか。

 やんややんやと騒がれている中で、誰が男性の夢をあえて壊しにいっているのでしょうか。
 なぜそんなにも屁理屈的に、かつ偉そうに世間の反応を分析するのでしょうか。

 放っておいてあげましょうよ。

「童貞の夢なのかな」って、あたたかく見守ってあげましょうよ。
  
 そんな心の余裕すらない令和の世の中なのでしょうか。

 もしかしたら映像制作陣、魔法使いかもしれないですよ。
 だったらむしろ私はお友達になりたいです。
 
 そもそも、頬を赤らめてカップラーメン食べてる姿を性的と捉えられるなんて、それくらいの刺激で楽しめていいなあと思います。
 
 女性目線で男性の仕草に置き換えるならどれくらいのレベルだろう。
 
 私が色気を感じたアニメの男性は、エヴァの加持さんとカヲルくんくらいなのですが、それも相当なドリームだと思うのです。
(あんまりアニメに詳しくないので狭い知見の範囲内の話ですが)
 
 そして、ドリームはドリームでいいと思うのです。 

 2次元の男性は決して私を抱いてくれないし、2次元の女性は決して抱けないのですから。
 
 と、いうことは、この演出のまま、実写で同じ映像だったらどういう評価になったのでしょうか。
  
 女優さんかわいいってなったんじゃないですかね。
  
 リアルのあざとさは受け入れられる時代なのに、アニメのあざとさは批判される。
 
 それって、今回のCMの構成ではなく、“アニメ”映像への嫌悪なんじゃないかって思ったんですよね。
 
 でも、アニメへの愛好心って、どんな内容であれ、大人の嗜好を考えた場合、私はとてつもない“性癖の塊”だと思ってるので、放っておいてあげなよ、というのがやはり辿り着く結論なのです。
 
 仮に、性的嗜好をCMに反映するな、というのなら、ドラマもバラエティも、どれも全部異性を意識したさまざまな性癖の集合体だと思うのです。
 
 男性アイドルは女性の目線を意識して表情をつくり、自分もこんな恋愛したかったなと思わせたドラマが勝利を掴む。
 
 世の中はセックスへの関心で繋がり、成り立っていると、私はそう思うのです。
 生き物として子孫繁栄の思考が強くあるからなのでしょう。

 そして少子化への影響も、そのセックスへの関心が異性との快楽よりも別で満たされていること、そしてそれにお金がかかることに起因していると思うのです。
 これはまた別の記事で書きます。
 
 さらに、セックスの思考に直結しないであろう、同性アイドルを推す人の心理にとても興味があるので、それもまた別の記事で書こうと思います。
 
 でもアイドルや俳優さんたちに比べて、何故かちょっと、アニメへは特に変態的な嗜好が垣間見えてしまう傾向があると思うのです。
 これもまた別の記事で。


 それに嫌悪感を示した人がいちゃもんをつけはじめた。

 でもあえてそこを攻撃する人って、同族嫌悪みたいな感じだと思うんですよね。
 
 コトの発端の方にぜひ聞いてみたい。
 
 あなたはどんな女性に、どんな仕草に興奮するの?
 
 と。
 

◇◇◇
 
 
 昔、松嶋菜々子と堤真一が出演していた、『やまとなでしこ』というテレビドラマが大好きでした。

 その中で、たしか体調がよくない松嶋菜々子がボロい家でひとり食事をしているシーンがあって、そこで食べていたのが“どん兵衛”でした。

 お金持ちの男性と結婚したい超強欲な女性を演じていた松嶋菜々子ですが、部屋着でも彼女はやっぱり綺麗でした。すっぴんにみえるのは、そうみえるメイクだということもわかっています。まさにドリーム。 


“赤いきつね”の横には必ず“どん兵衛”が並んでいます。
 スーパーでも、コンビニでも。


 人はそれぞれの嗜好を持っています。

 性癖であれ、食べ物であれ、カップラーメンであれ。


 私は断然、“どん兵衛”派です。

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