仕事始めと誠実さ:エッセイ #250106
仕事始め。
毎年恒例の初詣に行って手を合わせた。
「誠実な人間になりたいです」
どうしてこんな不誠実な人間になってしまったのだろう。
そもそも"誠実さ"とはなんだろう。
・正直であること
・素直であること
・愚直であること
すべて直という字がついている。
捻じ曲がったわたし救いはあるのだろうか。
会社で今年度の意向が発表され、全社員たちと宴会を交わした。
酒を飲んでも釈然としないものがある。
人は家庭やパートナーの安心の上で成り立っているんだと身に沁みて理解する。
夜も深まって、交友関係をいじってきた部下のノリをその場で蹴散らして帰宅した。
いやらしくノリの悪いことに対するフォローとして1人にらだけ個別LINEを送った。
「○○君にだけ期待を込めて伝えておくけど、村集落の突出した人間に対して噂話をして甘んじるような村人Aにならないでほしいな」
こういうネチネチしたやり口は不本意だが、真っ当なノリで闘えない人間の手法としてはアリなのかもしれない。
帰宅すると洗われたシーツと布団カバーがあった。
「パートナーが手をかけてくれたことにここまで感謝できたことがあるだろうかー」と自分の胸に手を当てる。
本当に自分が惨めである。
どんなに荒れ狂う心境であろうとまた明日はやってくるらしい。4:50に起きて、昨日計画した新しい仕事の準備が待っている。
本当に苦しいが、ここまでやって来てくれていることにようやく気がつく大馬鹿者はわたしである。
弱男HAL