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侵食される脳:エッセイ #250107

仕事が本格的にはじまった。
新しい事業所の研修が始まった。
忙しいことが幸いと仕事に集中しておこう。


ただし、不安定な気持ちが追いつかない。
新しい環境以上のストレスで脳が悲鳴をあげている。


「自業自得だろ」
「そのくらいの報いは当然だ」
「お前が間違っている」
否定的な言葉のリフレインで脳が埋め尽くされていく。




「あなたは孤独に耐えられない寂しい人間だ」と言われて、思わず反論してきたけれど、認めることにする。

地元を離れてひとり。
野暮な野望に向かって無我夢中で寂しさや恐れを知らない開拓者になりきろうとしてきた。

けれどもう認めよう。
僕は孤独に耐えられないうえに理解者を渇望している。

そのくせ、目の前のたった1人の理解(しようと向き合う姿)を信用することができない。

感謝もできない不誠実な人間である。
認めよう。


きちんと感謝できるように
孤独と寂しさを認めよう

同じく優秀で勇敢な仲間たちに恵まれるようなカリスマの英雄になりたいと嘆くだけの
世間知らずで愚かな子どもみたいだ


苦しいけれど認めよう
寂しくてたまらないよと
膝を抱えて泣いている子ども
ほんとうは誰も傷つけたくないんだよな
こんな思いさせてごめん



弱男HAL

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