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夜の車のヘッドライトってどうして消すの?

エアコンの電気代は点けっぱなしにした方がお得、という話をテレビで聞いたことがあります。点けっぱなしと一言に言っても、24時間点けっぱなしにした方がお得になると言うわけではありません。電気代はエアコンの使用電力と使用時間で計算するので、使用時間が長ければ当然電気代はより高くなります。

重要なのは、エアコンの電気代は設定温度に達するまでに使う電力が大きなウェイトを占めているということです。電源のON/OFFを繰り返すと、OFF時にはもちろんながら設定温度と実際の温度にズレが発生します。すると、部屋を設定温度に調節する度に余計な電気を食うことになるので、結果的に電気代がより高くなってしまうというカラクリです。なので、そういう意味では真夏や真冬に30分~1時間程度の外出をするのなら電源を点けっぱなしにしておいた方がお得になるよ、ということになります。

さて、お次は本題の車のヘッドライトについて思うことを一つ。夜に公道を走っているとたまに赤信号での停車中にヘッドライトを消す車を見かけます。おそらくその理由は、”対向車がまぶしくないように”との配慮や、”電気代を浮かせる”という感じのものなんだろうと思っていました。

少しネットで調べてみたところ、一昔前まではヘッドライトを消すのは当たり前だったそうです。どうしてかというと、ライトの光軸がズレて対向車のドライバーに直射する可能性があったことや、今よりも電気容量が小さくてOFFにせざるを得ないという理由があったようです。今の時代の車はそういった懸念材料が解消されているので、いちいちそれらを心配をする必要がなくなりました。筆者はその時代の苦労を知らないので、ずっと不思議に思っていましたが理由が分かってスッキリしました。

今の車のヘッドライトの寿命は点灯回数とトータル点灯時間によって決まっていて、点灯と消灯を繰り返せばヘッドライトはより早く消耗していきます。筆者のイメージで言えば、”エネルギーの使用”という見地に立った場合、ヘッドライトのON/OFFは車の走行状態/停止状態に相当します。ヘッドライトのON/OFFを繰り返すということは、車の走行と停止とを繰り返すことになります。

ここで重要なことは、ヘッドライトのエネルギー出力を0%から100%まで瞬時にしているという点で、その瞬間には電気的な負担が一気にかかっています(これが前述した消耗に当たります)。つまり、走っている車のスピードを一気にトップスピードにしたり、一気にゼロにするようなことを電気的にやっているわけです。現実でそんなことをしていたら、ブレーキが熱をもって効かなくなる危険性がでてくるでしょう。

そう考えると、赤信号で停車する度にヘッドライトのON/OFFをすることが必ずしもお得になるかどうかは分かりません。筆者の結論としては(エアコンとは違って)運転中には車のヘッドライトを点けっぱなしにしておくことは安全運転をする上でも、ヘッドライトの寿命を考えた上でも良いんじゃないか?、とそう思うわけです。

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はる筆線屋
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