her/世界でひとつの彼女 を見ました
[ネタバレちょっとだけ]
最近、暴力的なゲームをやりすぎたせいか、どうにも言動が暴力的になってしまいます。表に出すことは極力控えるようにしていますが、考え方からもう少し冷静になれるといいですね。
こんにちは、はるちゃんです。
バッドエンド、胸くそ物を結構最近見ていたのですが、今日は最高に笑えるような面白さ、または感動する系でいきましょう。プラスの感情に満ち溢れたハッピーエンド系でお願いします。
her/世界でひとつの彼女
「Prime 映画 感動」で調べるといくつか出てきました。中でもこの映画は以前より名前だけは聞いていました。いいですね、SF x 恋愛ですか。
人工知能に対して恋愛感情を持つことを主軸に捉えたテーマだそうです。そんなテーマはどこかで聞いたことがあったような気がしますが、何でしたかね。
私が今回見たのは吹き替え版です。人工知能は声だけで伝えてくるので、今回は吹き替えか字幕かで大きく印象が変わってしまうかもしれません。
Amazon Prime会員なら無料で見られます。町中でイヤホンしながらでも聞けます。できれば映像も見てほしいですが。
あらすじ
手紙の代筆の仕事をしている主人公セオドア、ある日最新の人工知能型OSをインストールする。PCの画面から聞こえる声の主はサマンサという女性。人工知能であることを感じさせない人間に近い応答にセオドアとサマンサは恋人のような関係となるが…
人間と人工知能の禁断の恋愛ってヤツですね。今回登場する人工知能は、どのSF映画よりも人間らしい。というよりは、もはや人間がコールセンターかどこかで応答しているのかというレベルで人間です。
あっもちろん人工知能なので、機械特有の超速度メール閲覧などもやってのけます。日常会話もできるSiriみたいな使い心地です。
ちなみに予め言っておくのですが、この映画はPG12です。ああ、ただし私がいつも見ているような、パンチ・キックなどの暴力表現は一切ありません。あるのは、その…何というか…性的表現ですね。最初から最後までもうバリバリです。音声だけですが…非常に艶めかしい表現もあったりするので、その…一緒に見る人を今一度考え直しましょう。
SFではなくロマンス
この作品は確かに人工知能というSF要素を持っています。ただ、この映画のジャンルはSFではなくロマンスです。人工知能なのでシンギュラリティめいた動きでのろまな人間達を圧倒するといったものではなく、人工知能といえどもほぼ人間、喜びや悲しみなどの感情も持っていますし、時には非合理的な判断を下すこともあるみたいです。
物語中では主人公のセオドアが女性との関係で悩み続けるシーンが殆どです。離婚届を申し出ている最中の妻のこと、友人の夫婦のこと、そして最近気になっている人工知能のサマンサのこと。一方で起きた問題のことを他の人と相談することも数多くあります。
この映画は非常に文学的というか、「〇〇ということが起きた」よりも「私は〇〇と思っていた」と打ち明けることが非常に多いです。ロマンスってその連続なのでしょうが。ちょっとロマンス初心者の私はそれに付いていくのが難しくて、何度か巻き戻ししてしまいました。
まとめ
「機械と人間の愛は成立するか」という命題に対する一つの答えなのかもしれません。例えば成立したとして、その後はどうするのか。声だけで話しているだけで満足なのか。周りの人たちに対しては何というべきなのか。テクノロジーの発展によって解決するところもあるかもしれませんが、今がこの人間と人工知能を分かつ大きな障壁が、この映画の結末になってしまったのかと感じさせました。
あれ、これハッピーエンドです?私はもっと、激甘の砂糖水に漬けたような終始幸せに満ちあふれている、ハッピーハッピームービーを見たかったのですが。人工知能というSF要素の餌につられて、専門外のロマンス分野に足を踏み入れてしまいました。万年国語成績が優れなかった私には少々難しかったですね。人間の心よりも人工知能の心のほうがわかるかもしれません。
ただ、いい刺激にはなりました。いつも巨大なメカに乗って宇宙を旅するようなSFを見ているもので、このような魅力的な女性とのロマンスもたまにはいいでしょう。できればもう少しハッピーなものであって欲しかったですが。
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