Factorioの有料DLCは、3回遭難でき、そのたびにやりたい放題やって、工場は限界を超える
こんにちは、はるちゃんです。
この記事にはDLCのネタバレが含まれますが、知っていてもなお面白さは健在かと思います。
Factorio
Steamの老舗ゲーム、Factorio。
とある惑星に不時着した主人公。資源を集めて工場を作り、研究を進めて、最終的にロケットを作って惑星からの脱出を目指すゲーム。
2016年にSteamでアーリーアクセスが始まり、2020年に正式リリース、2022年にはSwitchでのパッケージを発売している。そして2024年に初の有料DLC、Space Ageをリリースした。
いわゆる工場だとか、自動化というゲームジャンルの先駆け、ベルトコンベアで何かを流すゲームの根源には必ずこのFactorioが上がるほど有名なゲームだ。まだやっていない人は今すぐやろう。
Factorio: Space Age
突然現れたDLC、Space Age。本体価格は本体とは別で4000円。
これを読んでいる君に是非ともプレイして欲しく書いている。順を追ってその魅力を説明しよう。
当たり前だが、SpaceAgeの名の通り、DLC導入前のクリア条件であるロケットを飛ばさないことには何も始まらない。
地面の鉄鉱石を集めて石の炉で鉄板を作るところから始めよう。もしかすると君がプレイしたバージョンから少し変わっているかもしれない。
ちなみにDLCが入っているとロケットの研究がちょっとだけ簡単になる。小学校が6年で終わるところ、4年になるくらい。具体的に言えば青いサイエンスパックと青い基盤が作れればもう飛ばすことができる。うまい人なら4~6時間で到達できるかもしれない。
急ぐ必要は全くない。宇宙への進出前に紫サイエンスパックや黄サイエンスパックを作ることでより盤石な宇宙開拓を行うことができる。
ロケットの宇宙上げから宇宙ステーションの作成は生放送でやっていたので、暇ならこちらを見てほしい。新要素にわくわくする様が見られる。
宇宙プラットフォームで完結した工場を作る
宇宙への進出は、宇宙プラットフォームを建造することになる。
この宇宙プラットフォームの建造、DLCの中でもかなり奥深いものとなっている。
宇宙空間に地面を広げ、その上にコンベアやら加工施設などを設置することになるのだが、やはり宇宙にあるだけあって物資のやり取りには制限がかかり、物資を送るにはロケットを何度も打ち上げる必要がある。宇宙に進出した後にやることは、プラットフォームの床を何度もロケットに詰めて送ることになるだろう。
宇宙空間でのみ使用できるレシピも存在する。
宇宙空間では小惑星のかけらが飛来し、それを集めて加工することでわずかながら資源にできる。元の惑星を離れて移動する場合はこれが重要になってくるだろう。
総じて、宇宙プラットフォームは外部からの資源のやり取りに制限がかかり、惑星から離れれば完全に孤立する。そのため、宇宙プラットフォーム内で必要なものを飛来する小惑星から生産できるような、自己完結した工場のラインを引く必要がある。
これが非常に楽しい。電力管理、加工装置の設置個数、溢れた資材の対応、未知の脅威への対策、これまでの工場製作では求められなかった効率化が必要になり、コンベアとインサーターの配置に何度も頭を悩ませることになる。
また、一部を除いて設備は自由な位置に配置でき、規模も自由に調整できる。最小の構成で宇宙を旅できる小型船を作るのも良いし、惑星で物資を運搬する輸送船や、最速で物資を届ける高速船、宇宙の果てまで行けるような大戦艦を作っても良い。
自分が必要だと思ったプラットフォームの設計を考え、そのアイディアを実際に実現して、元気に宇宙を飛び回る姿を見ると、ものすごい喜びがある。
激アツ惑星ヴルカヌス
宇宙で石遊びをしていると夜空にひときわ輝く惑星を見つける。
うーむ、どう見ても暑そうだ。
赤い部分は溶岩かな、何かに使えるかもしれない。よし行ってみよう!
へー、ここがヴルカヌスか、意外と簡単に地上に降りれるものなんだね。
言い忘れていたが、プラットフォームから惑星に降りるのは簡単だが、惑星からプラットフォームに戻るのは非常に難しい。当然ロケットを飛ばさないと帰れない。
手ぶらで惑星に降り立てば当然詰み、お気の毒ですが2度目の不時着ですね…
と思えるが、実はそんなことはない。これまでの研究とこの惑星の資源を駆使することによって、裸一貫で着陸しても現地の資源でロケット打ち上げまで行くことができる。
しかしその過程は最初の惑星とは全く違う。惑星ヴルカヌスは鉄や銅の鉱脈が無い。そのあたりの岩から少量とれるが、ロケットを組み立てるまでの量を得られないだろう。
こうして過酷な環境の中で生き抜く術を見つけ、新しい設備を開放していく。この脱出を目指して試行錯誤するのがたまらなく面白い。
新しい設備にはその星特有の環境を使ったものが多いが、笑えるくらいに徹底的に利用しつくし、資源になる。
おそらくロケットでヴルカヌスから脱出する頃には地獄のように見えたこの星も、まるで天国のように見えているのかもしれない。
他に行ける惑星にはフルゴラとグレバがある。3つの惑星の訪れる順番は自分で決めてよい。この3つの惑星をクリアした後に最後の惑星アクィロが待っている。
腕に自信のある方はヴルカヌスとフルゴラとグレバは是非とも裸一貫で挑むことをお勧めする。過酷な環境を見て「ふざけんな!」と誰もいない惑星で大声で叫ぼう。
ヘルプにも書いてあるが、最後の惑星アクィロでだけは裸一貫をすると本当に詰む。ここだけではちゃんと準備して挑もう。
新しいエンドコンテンツ "品質"
実はFactorio: Space Ageは高架レールと品質のModが同梱されており、デフォルトで有効になっている。惑星開拓などには全然関係ない。
品質はすべてのアイテムに品質の概念を追加する。品質の高いアイテムは簡単に言えば「性能が良くなる」。例えば組み立て機であれば加工時間が短縮される。
通常のアイテムの加工は必ずノーマルの品質になるが、研究によって品質を開放し、品質モジュールを取り付けた場合、加工時に稀にアンコモンやレアのアイテムができる。これを工場のラインに設置すれば手っ取り早く生産量を上げることができる。
それにしても本当にマジで速い。
クラフトされる個数を上げる方法はいくつかある。生産速度モジュールやビーコンもレジェンダリーを使えば何十倍、生産性モジュールや、生産性の研究などで生産性を上げればさらに何十倍にもなる。
惑星の開拓とは少し毛色が違うコンテンツだが、これはこれでなかなか面白い。宇宙プラットフォームなどは土地が制限されているため、一つ一つの設備の品質が重要になってくるだろう。
当然レジェンダリーで施設を埋め尽くせば最強になることは誰でもわかるが、高い品質の設備を作るラインはかなり作るのが難しい。ぜひとも挑戦してみてほしい。この品質システムはFactorioの無限研究に次ぐ新しいエンドコンテンツだ。
そして無限へ
Factorio: Space Ageには明確にゲームクリアのタイミングが設けられているが、いくつかの研究は無限に行うことができる。
このゲームのエンドコンテンツだ。
DLCの導入前から無限研究はあったが、DLCを入れると無限研究の種類がかなり増える。無限研究によって必要なサイエンスパックの種類も変わるため、余っているサイエンスパックを使って研究を進めよう。ものによってはクリア前でも簡単な無限研究はやることになるだろう。
時間をかけるごとに上がっていく生産性。これほど幸せなことはない。
やろうSpace Age
私はクリアまでに紆余曲折、あらゆる寄り道を繰り返し、品質に手を出し、朝から夜まで無限研究によるPC放置を繰り返し、思い出したようにクリアしプレイ時間602時間。
軽く個人的な所感を書いておこう。
敵の進化の設定は変更してよい。
このゲームは敵対的な生物が工場を破壊してくる。この仕様に本当にイライラすることがあった。もし工場を作るのに集中したい。ゆっくり工場を効率化していきたいと思うのであれば、進化の係数を緩めても良いだろう。私は進化のスピードを半分にしたが、当然工場を破壊されまくった。許せねえ。実はこの進化スピードを緩めるだけであればゲームの実績獲得は問題なく行えることができるので、気軽に行おう。
積極的に調べたほうがいい。
初見ももちろん楽しいが、ある程度楽しんだ後効率的なラインを作るときには一応調べておいたほうが良い。Factoriopediaというゲーム内での説明書やヒントもあるが、載っていない仕様が稀に存在する。品質の詳しい仕様などはFactorioの公式Wikiを参考にするとよいだろう。他のプレイヤーのブループリントが気になった時にはfactorioprints.comを参考にしても良い。思いがけない仕様や配線テクニックに気づくヒントになるだろう。
最後にフルゴラとアクィロを初めて開発をする自分の配信のアーカイブを残しておこう。これらは自分でもたまに見る。
一つ心残りがあるとすれば、ヴルカヌスとグレバも配信で残しておけばよかったと本当に思う。
君も久しぶりにFactorioで工場を作ってみないか。