【台本】勇者は剣を振るわない
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<概要>
魔王討伐にむかう駆け出しの3人パーティ。リーダーである勇者は極度のビビりだった。最初の草原でレベル上げすること数週間。しびれを切らした剣士は勇者を無理やりダンジョンへ引きずっていく。
・所要時間:10分程度
・人数:メイン3、サブ1
剣士、勇者性別変更可、ボス兼役可。語尾、一人称など適宜変更可
・BGM,SEは目安です。録音、編集を想定しています。配信などでお使いの場合はBGM、SE省略可。ボス役は一人立てたほうが良いと思います。
〇登場人物
1.勇者
ビビりの少年。千年前の伝説の勇者の子孫というそれだけで魔王討伐に向かわされた可哀想な子。
2.魔法使い
グラマー。おっとりほんわか。イヤイヤする勇者をよくなだめている。
回復、サポート魔法が得意。
3.剣士
王国屈指の女剣士。つよい。大剣をふりまわす。気も強い。パーティでは保護者役。子守なんぞしてられるか、と内心思っている。
4.ボス
はじまりのまちから一番近い、最初のダンジョンのボス。
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SE バトル開始カットイン
BGM 戦闘
剣士 「でやあ!! ふッ! はぁッ!!!」
魔法使い「風に仕えし精霊たちよ…彼の剣に力を与えん!」
SE 魔法がかかる
剣士 「唸れ!!聖剣!エクス(ピーーーー)バーーー!!」
BGM 止まる
SE 戦闘終了カットイン&レベルアップカットイン
BGM フィールド(ほのぼの)
剣士 「 ふう・・・」
魔法使い 「お疲れさまでした~剣士様!経験値、大漁ですね~」
剣士 「楽勝楽勝!今日これで3ぐらい上がった?レベル」
魔法使い 「ええ。そろそろダンジョンも、余裕で抜けられそうですね」
剣士 「そうだな!このままいっちゃうか~」
勇者 「ヤダ」
BGM 止まる
剣士 「・・・・・・ハァーーーーー」
BGM ギャグ・おとぼけ
勇者 「ヤダヤダヤダーーーーッ!!」
魔法使い 「あらあら勇者様ったら・・・」
勇者 「魔物こわいよおおおおお死ぬじゃん!!ダンジョンとか!!
死ぬに決まってるね!!見てよこのぼくの細腕!ひ弱な腹筋!
そしてこのつぶらな瞳!」
SE キラキラor きゅるるん
勇者 「戦えるわけないね!立ち向かえるわけがないね!!
嬲り殺されるね!」
剣士 「あのね、勇者様ね、あのダンジョンのね?
適正レベルは5なのね?私たち今、レベル20ですよ?」
勇者 「そんなのカンケーねえ!!怖いもんは怖いんだよぉ!
うわあん!魔法使い!剣士がいじめる!!!」
剣士 「このクソガキ・・・ッ」
魔法使い 「まあ、確かに・・・。ダンジョン出口に待ち構えているという
ラスボスは、ちょっと手ごわいかもしれないですね・・・」
勇者 「わかってくれるか・・・!やめよう。いますぐ。この旅を」
剣士 「アンタもそうやっていっつもいっつも甘やかすな!!」
勇者 「そもそもぼくが勇者だなんてまちがってるんだってェ!」
剣士 「そんなことはありません!あなたは、千年前の、
伝説の勇者の子孫。あなたには世界を救う力があるんです!!」
勇者 「10世紀も前の話だろ!?そんな血なんて
ハンバーガーショップのアイスコーヒーよりうっすいわ!!」
魔法使い 「コーヒーといえば~、スタ(ピー)の新作フラペ(ピー)が
絶品だって酒場のルイーズさんがおっしゃってましてねぇ
剣士さん・・・(見つめる)」
剣士 「それはダンジョンクリアしてからな。
ほら!いきますよ!ゆうしゃらしく!してください!」
勇者 「やぁぁぁぁぁぁああああああだあああああああ」
SE ダンジョン入り(ザッザッザッ)
BGM 洞窟
勇者 「やあああああだああああああああ」
剣士 「ちょっ、勇者様!叫んだらモンスターが寄ってきますよ!?」
勇者 「・・・やぁぁぁだぁぁぁ(超小声)」
剣士 「まったく・・・」
魔法使い 「勇者様は平和主義ですからね~」
剣士 「おいアンタの耳は節穴か?それとも頭が飾りなのか?
ただのビビりだぞこいつは」
魔法使い 「ふふっ・・・お強いんですよ、本当は」
剣士 「はぁ?んなわけ・・・」
SE モンスター登場
SE モンスターの叫び声
剣士 「くっ!魔法使い!勇者とさがってろ!!!」
剣士 ※戦闘アドリブ
SE 剣を振るう(ズバッ)
剣士 「レベルあげすぎて秒殺だな・・・」
魔法使い 「必要以上にマージンとってますからねぇ」
剣士 「はあ、この先も戦いがいのないバトルが続くんだろうな・・・」
魔法使い 「剣士様はバトルがお好きなんですね」
剣士 「あたりまえじゃないか。前線で交わす敵との命のやり取り・・・
たぎるだろう?そのために剣士を選び、修行を積んできたんだ。
それなのに…」
魔法使い 「まあまあ、ボスはさすがに簡単にはいかないと思いますよ」
SE 休憩
BGM 洞窟2
勇者 「宝箱!!あっ宝箱あっちにも!あとそこトラップ」
剣士 「なんで勇者こんなに上機嫌なわけ」
魔法使い 「剣士さんが戦ってくれるおかげですねぇ」
剣士 「あとなんでこんなに宝箱とトラップに敏感なわけ。
あとなんで私より先にモンスターに気づいて魔法使いの後ろに
隠れられるわけ」
魔法使い 「レベル上がるたびにスキル値を索敵とみやぶると幸運に
つぎ込んでましたね」
勇者 「 鍵開けせいこーーーう!!お宝ぁー!!」
剣士 「勇者としてそれどうなの。シーフのほうがいいんじゃないの」
SE 階段降りる(ざっざっざっ)
剣士 「そろそろだな」
魔法使い 「さすがに、おひとりで戦われるなら、
強化魔法をしっかりかけておきましょうね。そぉれ!」
剣士 「援護は頼んだ」
魔法使い 「はい!おまかせください」
SE エンカウント
ボス 「 はははははよくここまで」
剣士 「はっ!どりゃあああ!」
ボス 「えっ、ちょっと、名乗りくらい」
魔法使い 「雨雲よ、雷鳴よ、稲妻よ、わが祈りに応え、
今ひとたびその力を貸したまえ!」
SE 落雷
ボス 「 ぎゃああああ」
剣士 「やったか!?」
ボス 「いきなり現れて、礼儀がなっとらんぞ貴様ら・・・
俺様を・・・・なめるなあああああああ!」
SE つばぜり合い→弾き飛ばされる
剣士 「くっ、ぐああああ」
魔法使い 「剣士様!いま回復をっ」
ボス 「遅いわ!!!」
勇者 「うわあああやめろボケえええええええ」
SE 石を投げて当たる音
ボス 「ぐわああああああああ」
剣士 「なっ」
魔法使い 「 癒しよ!」
SE 戦闘終了
BGM 戦闘終了
勇者 「あたったーーーーーーよかったーーーー剣士だいじょうぶ!?
ねえだいじょうぶ!?!?」
剣士 「あ、ああぁ、はい、だいじょうぶです」
勇者 「しんじゃうかとおもったーーーーえぐえぐ(泣き声」
剣士 「勇者様、あの、最後、なにしたんですか」
勇者 「え?石拾って投げたら弱点にあたっただけだよ!」
剣士 「 なんで弱点がわかったんですか」
勇者 「なんかこう、ピンときた」
剣士 「なんでただの石があんなすごい音するんですか」
勇者 「たまたま会心の一撃に」
剣士 「なんでただの石が光ってたんですか」
勇者 「勇者職の固有スキル、かっこ自動発動の、
光属性付与だけど・・・」
剣士 「・・・なんで今まで戦わなかったんですか」
勇者 「いやぼく剣とか振れないしみてよこの細腕」
魔法使い 「 ね、お強いでしょ。勇者様」
剣士 「こんな世界、まちがってる!」
ED はじまりのまち
アドリブわちゃわちゃなど
以上