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いまをいきるための、「こどもと、よかった。」

近所に「いかにも昭和」の風情漂う自転車屋さんがある。
店内は道具・工具があちらこちらに置いてあって、決してきれいではないけれど、「職人」風なのはものすごく伝わってくる。
おそらく65歳を超えたおじさんがやっているのだけれど、「単価アップ」なんてことはあまり考えず、ただお客さんのためを思って商売をしているようなお店だ。

今日、その自転車屋に行った。
長男と次男と夫でスーパーに行っていて、長男を後ろのイスから降ろそうとした途端、自転車が倒れてしまい、気付いたら、ブレーキが走行を妨げるような形になっていた。そして、ものすごく力を入れて引かないと自転車が動かない状態だった。

「自転車が動かないと困る!明日からの保育園送りどうしよう」と思った。自転車を愛用しているママ&パパが、その移動手段を断たれることは、ものすごい一大事なのである。そうして、重くてたまらない自転車を「はあはあ」言いながら押し、やっとたどり着いたのが前述の自転車屋なのである。

おじさんは何も言わずに黙々と直してくれた。ただただ黙々と。
誰も来なければ、修理を終えるまで話さずにいたかもしれない。
でもそのとき、おそらくおじさんの妹さんだと思われる女性がやってきた。
一通り、親戚話をした後で、おばさんはこう言ったのだ。

「お子さんはまだ小さいのね。今が一番幸せな時よ。」

おそらく、多くのママが子育てを終えた世代の人に言われたことがあるフレーズだろう。そして「でも大変なんです!」と誰もが思いながら、とりあえず笑みを見せていたりするのだろう。

でもその自転車やさんの「昭和」な雰囲気がそうさせたのか、今日はその言葉がすっと私の心に入ってきたのである。

「今が一番幸せなとき・・・・」
これほど多くの人たちが、口々にいうこの言葉は、きっと真理なのだ。

そしてそのおばさんはこうも言った。「自転車のブレーキで良かったわね。きっと子どもを守ってくれたのね。」

その言葉を聞いて、はっとした。
だって自転車が壊れたことが分かった時、私は子どもに「○○くんが倒したからこうなっちゃったんだよ!」って言ってしまったのだ。ああ、私は「自転車が使えない、どうしよう」という自分の動揺から、子どもに当たってしまったのだ冷静に思った。そして、この状態はまずいぞと思った。

だからこそ、「子どもとの日常で楽しいこと」を綴ろうと思った。

写真だけかもしれない。子どもが発した言葉だけかもしれない。
でもきっと、つづることに意味がある。

それが私なりの「いまをいきること」なんじゃないかと。

子どもを育てながら毎日を生きることは、本当に大変で、怒ってばかりだなあと思うことは多々ある。子育てが楽しいばかりだなんて決して思ってはいない。でも私は「ポリアンナ世代」(ハウス世界名作劇場の枠で放映されていたテレビアニメ)で、「よかったさがし」が割と得意なのだ。だからこそ、今、よかったことをたくさん集めておくべきじゃないかと。

というわけで突然ですが、今日から他愛もない「こどもと、よかった」を集めていこうと思います。










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