話題のNFTプロジェクト『HAKUTO.』
日本発のNFTプロジェクトである「HAKUTO.」。
「凡人が世界に革命を起こす」がテーマだ。
2022年5月26日、HAKUTO.プロジェクトのNFT「HAKUTO.ウサギ」を販売開始した。100名のアーティストによりデザインされた限定3000体のデジタルデータで、すべて3,500USDで購入可能となっている。
この記事では、「HAKUTO.」が目指す世界とプロジェクトの展望について掘り下げていく。
ー なぜweb3プロジェクトを始めようと思ったのか?
世の中に起きている問題、たとえば貧困や紛争などは中央集権体制に問題があることも原因のひとつと考えており、web3のテクノロジーを活用すれば中央集権体制の問題を解決できると感じたからです。
そもそも中央集権に対して問題意識を持つようになったのは、ボランティアで訪れたカンボジアがキッカケでした。
東南アジアに位置するカンボジアは、約40年前の独裁政権による悲惨な歴史を抱えていますが、ここ最近は隣国のベトナムやタイ同様、経済が成長し、バブルを迎えています。
ところが、貧富の差が急拡大しており、餓死している子どもの横をフェラーリが走り抜ける、そのような状態です。
なぜ経済が成長しているのに貧困がなくならないのか。
貧困地区を回り、現地に住む人々の話を聞き続けた結果、「中央集権の問題」が原因のひとつではないかと思うようになりました。
日本も中央集権が腐敗しているという意味では、同じといえます。
既得権益や利権、それらをずっと守り続けている人たちが、その権利を手放さないために若者たちが貧困に喘いでいるのが現実です。
未来ある若者や子供たちのために、何もしない中央集権に対する怒りが、プロジェクト立ち上げの根源ともいえます。
本来なら政治の世界に入り、正すべきかもしれません。しかし、日本では若者の支持を集めて選挙に勝つのは難しいでしょう。
なぜなら1人の若者で、2〜3人の65歳以上を支えていると言われているように、若者世代の票の倍以上を持っている人たちがいるからです。そのため中央集権による高齢者優先の制度がまかり通ります。選挙権を多く持つのが高齢者ですからね。
これまでのような世の中の仕組みであれば、社会を変えることは難しかったでしょう。
しかし、web3という概念が出てきたことで、変革できるのではと感じています。
ー web3のテクノロジーがあれば世界を変えられる?
web3とはつまりブロックチェーン技術です。
そしてブロックチェーンとは、世の中から利権や中央主権的な管理者をなくして、本当に平等な社会を形成するための新たなテクノロジーです。
2008年に「ビットコイン」が発表されて以来、仮想通貨の価格に一喜一憂する人が大勢います。
一方で、仮想通貨に用いられているブロックチェーン技術が世界中で支持されている本当の理由、価値を理解している人は少数です。
ブロックチェーン技術は、中央集権的な管理者をなくし、さらにデータを絶対に改ざんできないようにすることを可能にしました。これこそ革命的であり、世界中で支持されている理由です。
これまでのビジネスモデルは、管理者が存在してすべての権利を握り、サービスを作って搾取する形が当たり前でした。
ところが、ビットコインは管理者がいない中でも、10年以上動き続けて価値が上がり続けています。
最近では「DeFi(Decentralized finance)」という管理者なしでサービスが動き続け、資産を預けている人たちに金利を分配するサービスも出てきています。
「中央集権的な管理者をなくして、利益を全員で分配する」
この理念を、絶対改ざんできないインターネットの技術で実現できたことが革命であり、世界を変えられる可能性があると考えている理由です。
そして、ブロックチェーン技術が普及するにつれて、最近世間を騒がしているのがメタバース。
約20年くらい前に「セカンドライフ」というメタバースがありました。しかし、通信速度の問題と、アバターや土地が自分のものであると証明できず、データの改ざんが簡単だったことが欠点となり、普及しませんでした。
それらを最新の技術で証明できるようになったのが「NFT(Non-Fungible Token ノン-ファンジブル トークン)」です。ブロックチェーン技術で、このデータは私のものですよ、と証明できるようになりました。
たとえば、メタバースで土地を購入しても国が証明書を発行してくれませんが、ブロックチェーン技術があれば、ここはあなたの土地だと証明できます。そして、このデータは絶対に改ざんできません。
第三者が絶対に改ざんできないデータが一生残り続ける技術により、メタバースが急激に成長している、というのが世の中の流れです。
このようなテクノロジーを活用した理想郷を作りたいと考えています。
政治家になったとしても既存の政党が強すぎて、世界を変えられません。しかし、テクノロジーを使えば、現実世界と同じものを作れます。
本当の民主主義とは何か。
本当の平和な社会とは何か。
これらを考える社会実験をしたいと思い、始まったのが、非中央集権型メタバースである「HAKUTO.プロジェクト」です。
ー 「HAKUTO.」プロジェクトについて
「HAKUTO.」の名前の由来は、「星」を作るのだから名前をつけようとなり、星といえば、月。月といえば兎。兎といえば日本にある兎の伝説「白兎伝説」。そこからきています。
ロゴデザインも日本の伝統である「組紐」をつかって、兎の形を模したものにしました。
「凡人が世界に革命を起こす」がテーマのweb3プロジェクトです。厳密にいうと、web2.9プロジェクトですが。
お金も、地位も、名誉もないような凡人たちでも、未来の子供たちのために、幸せな社会を構築できる。テクノロジーのおかげで、世の中を変えられる可能性が生まれました。
世の中のために少しでも役に立ちたいとか、自分の子供たちのために良い社会を残したい、最新のテクノロジーで世の中を変えたいと思っている方に参加してほしいと思っています。
大事なことは儲かるとか儲からないではありませんが、この理念が支持されれば、収益が出る仕組みにしています。
ステップンのように歩くだけでコインが稼げる、to EarnのサービスをHAKUTO.にも導入するつもりです。なにか行動を起こすことでコインが稼げる仕組みにしたいですね。
さらに、HAKUTO.の中で使えるトークンも発行します。いわゆる仮想通貨ですね。
スワップを使えば、他のメタバースのコインに交換できるようになるため、HAKUTO.で大量にコインを稼いだ人たちはメタバースで土地を買ったり、建物を建てたりできる設計にするつもりです。
ー 「HAKUTO.」プロジェクトの現状について
5月26日から、「HAKUTO.ウサギ」というアバターをNFT化して販売開始しました。販売数は今後を含めて5,000体のみとし、購入者限定の特典も用意しています。
ちなみに、ウサギデータは100人のアーティストに50体ずつ手書きで作成していただくことで、アートとしての価値も非常に高いものができています。
購入特典①:NFTステーキング
DEX(Decentralized Exchange)という取引所に、ウサギのデータを預けてもらいます。預けてもらえたら、その金利が入るようにします。
本来ステーキングは、コインを預けてもらうことで金利が発生する仕組みですが、「HAKUTO.」プロジェクトでは、画像を使ってステーキングできるようにする予定です。
購入特典②:HAKUTO.プラネットにおける土地の一区画所有権
ウサギを買ってくれた方に、メタバース上の土地を一区画プレゼントします。
購入特典③:メタバース上で使用できる3D化されたアバター
ウサギデータは3Dにしてメタバース上のアバターとしても使用可能です。
プラス1,000USD(予定)でアバターにできます。
購入特典④:DAOコミュニティへの参加権とコミュニティでの収益の配当
デジタル領域において「コミューン」を作ろうと考えています。
コミューンとは、地方の小規模の生活共同体で、共同作業をし、収入や場合によっては財産を共有するもの。フランスで生まれた言葉で、みんなで仕事し、収益をみんなで分配する。いわゆるコミュニティの村版です。
「HAKUTO.」プロジェクトは、そのコミューンをメタバース上で作ることを目指しています。
特定の誰かがトップダウンで意思決定するのではなく、ウサギを買ってくれた人に投票権が配られ、Discordで投票できる仕組みです。
例えば、誰かがメタバース上に四季が欲しいと提案したとしましょう。
その提案に対して5,000人(オリジナル1,000体、ジェネラティブ4,000体)が投票し、過半数に達したら、メタバース上の収益から四季を作り、そこで得られた収益を1,000人に分配します。
つまり、5,000人がメタバースのオーナーになるわけですね。これがweb2.9といっている理由です。
web3界隈では、管理者やリーダーがいない世界で本当に意思決定が成り立つのかと議論されていますが、確かにそれは一理あります。
いきなり10万人が参入して投票するとなると、誰が提案するのか?本当に投票で決めて大丈夫なのか?となるでしょう。
そのため、「HAKUTO.」プロジェクトでは、まず5,000人と絞りました。この5,000人がイザナミ、イザナギになる。つまり、「国」を作るわけです。
「HAKUTO.プロジェクトでは、こんなメタバースにします!」と聞きたかったかもしれませんが、あえて決めずに余白を残しています。
ウサギの購入者による提案と投票で、すべてを決めるからです。
5,000人でビジネスを作って、その収益はオリジナルNFTを保有している1,000人に分配される仕組みとし、ウサギのブランディング、拡散、住民集めもみんなで行います。
そして最終的には、最大で50万人が入れるメタバースを作る予定です。
そういう世界を作り、5,000人で世界が回れば、1万人、2万人、10万人と増えていき、徐々にweb3に近づけていこうと考えています。
外部の人がHAKUTO.に参加するかどうかの判断材料は、Discordで「HAKUTO.」上での議論や投票が活発に行われているかどうかです。
つまり、5,000人がどれだけメタバースの中で積極的に提案したり、投票したりするかが重要になります。ぜひ、そういった活動に関心がある人たちに入っていただきたいですね。
ー 「HAKUTO.」プロジェクトの今後の展望について
現在プロジェクトがスタートし、ウォレットを作り、NFTをまず50体限定で販売しています。
また、百貨店でのポップアップストア、有名スニーカーショップとのコラボ、沖縄でのリアル店舗開業への準備も進行中ですよ。
5,000人が集まればすごいことになるでしょう。まず、2,500人までは日本人だけで展開し、残りは海外の人たちに広めていこうと考えています。
法人は海外にありますが、プロジェクトは日本から始めるので、ぜひ一員になってもらって素敵な世の中を作っていきましょう。