漫才【コンビニ面接】

A「こないだ、コンビニの面接受けて、今採用の連絡待ちなんですよ」


B「じゃあ、今も携帯電話を持ってきとかなあかんな」


A「漫才中やから!そこまで俺、コンビニのバイトに必死ちゃうから!なんなら、せんでお笑いで飯食えるに越したことないから」


B「そうなんや。俺はコンビニの廃棄のお弁当を一生食っていけるから羨ましい。」


A「売れへんやろ、そんな考えの奴!」


B「黒い服を着て、黒いズボンをはいて、廃棄の弁当を蓋もはずさず、上からつついて食べたい」


A「なんでカラスみたいな食い方すんねん、きしょい」

B「でも、電話かかってくるとええなあ。プルルルルプルルルル」 


A「あ、電話や。『もしもし』


B「『もしもし、先日、当コンビニ“メジャーズ”でアルバイトの面接をしていただいた篠原さんですか?』


A『あ、そうです。お世話になりました、その節は』


B『私、店長の中西です。あの、面接の時に、ですね、私、申し上げたと思うんですが、連絡のほうは採用の方のみのご連絡で、不採用の方には、連絡しませんのでと、申し上げたと思うのですが』 


A『あ!はい!ありがとうございます!よろしくお願いします!』


B『本部の方針が変わりまして、不採用の方にもきちんと連絡すべきだ、ということになりまして〜』


A『はい』


B『これがそれです〜〜』


A『……えーと、それは、どういうことですか?不採用ってことですか?』

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