短編小説【そいつらだけでかたまって喋る】
【そいつらだけでかたまって喋る】
むかしむかし、あるところに、公園でやってる子供たちのサッカーに、勝手にアドバイスをしてるオッサンがおりました。
オッサンは、子供たちのサッカーに「ナイッシュー」とか「そこ、サイドまわりこめ」とか言うているオッサンなのでした。
子供たちなので、なんとなく遊んでくれるオッサンという認識ですが、大人に相手にされないから、公園の子供たちにサッカーを語るだけのオッサンだということに気づくのは、少し大人になってから、なのでした。
そして、オッサンが公園の子供たちを狙うもう一つの理由があります。
公園での子供たちのサッカーなら、お金を払わないで無料でイキることができる、と無意識のうちにオッサンは考えているのでした。
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