僕が自分のことを天才と言う理由
僕はよく自分のことを天才と言う。
ツイッターなどで平気で言うし、普段も公の場所なら言うようにしている。
なぜ自分のことを天才と言うのか。
もちろん、本当にそうだからである。
くれぐれも断っておくが、僕は自分から天才と言い出したのではない。周りの結構な数の芸人が言ってくれるので、それなら名乗ってしまおうと思ったのだ。
ところでみなさん、天才だなんて自分のことを言う奴は、好感が持てますか?
持てないという人がきっと多いでしょう。
自分のことを天才だなんて言う人は、謙虚だと思いますか?傲慢だと思いますか?
傲慢だと思う人が多いでしょう。
はっきり言ってそれは間違いです。
僕が自分のことを天才と宣言するのは、それなりに深い戦略上の理由があるのです。
①その戦略上の理由
②自分のことを天才と名乗るのは謙虚な姿勢であることの証明
上記の2つについて言及したいと思います。
①僕が天才と言うのは、戦略上の理由が大きいのです。
売れてもない僕にとって、一番必要なのは、面白さではありません。
この世界でよく言われる、売れるための定石。
「◯◯の人と呼ばれるようになれ」
これです。
うちのオカンは銀シャリのことを青いスーツの子ら、と呼んでいます。
◯◯の人、と呼ばれるために、見た目、ギャグ、キャラクターなど、芸人は様々に工夫をし、自分という商品のパッケージングを考えるのです。
レストランで考えてみてほしいのですが、「食べ物を出す店」とだけ看板があり、中華なのか、和食なのか、イタリアンなのか、なんにもわからない店があったとして、入れますか?
入れないですよね。得体がしれなくて。
僕ら、芸人も「ネタおもろいんです」とアピールしても、世間の人からしたら、「どうおもろいの?」と思うだけです。
実際に、よく聞かれるんです。
「どんなネタしてるの?」
これほどの愚問はないと思うのですが、一般的なお客さんの感覚はそうなんですよ。
僕は、実は、なんのキャラクターもありません。ですので、漠然とアピールするために、思いついたのがこの天才戦略なのです。
「自分のことを天才って言うやつは、むちゃくちゃ勘違いしてるやつか、ほんまに天才かどっちかやな」
こういう会話を聞いたことがあります。
これや!と思いました。
俺の場合、芸歴が結構いってる!
若くて青くさいやつが言うなら、よくある話。
でも、結構なオッサンが自分のことを天才って言うなんて、それだけで目立つじゃないか!
そう思い、現在まで続けているのです。そして、この天才戦略には、大切なコツがあります。
それは。
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