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迫真BB部第2話解説&編集テクニック

※この記事は約5分で読むことができます。


はじめに

こんにちは。ニコニコ動画にて「迫真BB部」を投稿しているさいとーです。第1話の記事を書いたのが夏だというに、気づけば年が暮れようとしている…!どうしてこんなに遅くなってるんですかね?

というわけで気を取り直して・・・今回は第2話「思いを馳せる者たち」の解説をしていきたいと思います。よろしくお願いさしすせそ。

※今後の展開に繋がる重要なポイントや明らかな伏線となる場面は敢えて解説していません。ネタバレなしで読むことができます。

解説/小ネタ

第2話では迫真空手部あらためBB部が、具体的にどのような活動をしているのかを渋々BBM討伐に協力する協力させられている野獣先輩(田所)の目線から描きました。1話から引き続き、内容は全体的に明るくコミカルなものを意識しました。

迫真BB部第2話「思いを馳せる者たち」より
活動をサボろうとしたもののRUに嘘を見破られる田所

ここは、田所が遠野と歩いて学校へと向かうシーン。
第1話もそうですが、田所は自分の身に起きたことや愚痴までもを洗いざらい遠野に打ち明けています

日常に起きた異変を遠野にだけ打ち明けている

このことから・・・遠野は田所にとって
本心を打ち明けることのできる数少ないの存在であることが窺えます。

キャラクターといえば、AKYSさんの車を奪ってお台場に向かうシーンでは、RUの大胆不敵向こう見ずな性格がよく表れています。

道を開けてください!

どちらの場面でもさりげなく2人の心境/性格が表れていますが・・・
これらは2人の過去に結びつく大事なものとなっています。


自分はカメラワークに関しては完全にんにゃぴなので、バトルシーンを作るのは苦手です。お台場のシーンでは、正統派のバトル要素を使わないでどのように臨場感を出そうかと考えた結果、あのようなコロコロと場面を切り替えゆくアクション形式を取ることに決めました。

キジ君と闘う野獣

自分のように「ああ、こりゃ編集技術じゃ勝負できないわ。」という方は
バトルをどのように構成するかというプロット作りの段階で色々と試行錯誤してみると上手くいったりいかなかったりすると思います。

CTV☆プロデューサー、NKTIDKSGことネクデカさんはひたすらに寒いギャグを言いまくるキャラクターですが、KMRにだけは彼のギャグがウケているようです。

連絡先を交換する2人

そして別れ際には、2人は連絡先を交換するほどに打ち解けあっています。この2人の繋がりというのも物語の終盤、ちょっとしたキーポイントとなっていきます。


2話後半では、淫夢界王道のサマーチューン「透明ガール」に乗せたハイライトが流れます。BB部の4人は思い出を重ね、段々と仲を深め合いながらも時は流れていく...と、そんなことをやりたかった次第です。

ご存知の通り、田所は無神経自分本位のクズキャラです。
ある日、そんなBB部の活動によく遅刻する彼のおかげで一つのアウフタクトが見つかります。それは、あらゆる電子機器の時計が7:11のまま止まっているという異変でした。

目覚ましが鳴っている時から
部室に集合した時まで時計が止まっている

このことから、BB部はセ◯ブンイレブンに化け物が現れると予想。
あまりの安直さに舐めた表情をする田所ですが、本当にBBMが現れてしまいます。

ぬわぁぁぁん、疲メタモォーン

BB部というのはRUが勝手に名付けただけであって、もちろん表向きには空手部としてしっかり活動をしています。

RUに吹っ飛ばされる野獣

カーリー店主から、配達したいなりが何故か一つだけ消えてしまうという相談を受けたBB部。原因となっていたBBMホラホラーマンを倒します。
(でも原因は本当にBBMだけなんですかね?)

BBMホラホラーマンを倒す野獣

ちなみに、このカーリーのいなりハウスというお店。実は、あの名作淫夢「おじさんは僕のすべてだった」に登場するものです。
本作ではセリフのみでしか出てこなかったため、今回このような形で作中に登場させてみました。

むきえび兄貴「おじさんは僕のすべてだった」

関西チャラ男たちは銭湯を経営しているという設定で登場しています。
彼らもネクデカさん同様、物語の後半で登場するキーパーソン(キーピーポー?)の1人(2人?)です。

銭湯にてBBMカイリューを倒すBB部

このようにBBM討伐を続けることで、気付かぬうちに誰かの役に立ったり、周囲を取り巻く悩みを解決してきたBB部。

そして、このことに気づいたRUは・・・
「これは、金儲けが出来るのでは....!?」

と思いたち、BBM討伐の依頼を受けるという新たなビジネスを始めます。

BBM討伐依頼のポスター
ポスターを見て依頼を頼む肉おじゃ

これは、田所がRUから八卦路の使い方を教わっているカット。
八卦炉の詳しい機能などについては第5話前編「トーンクラスター」で説明がされていますが、上手く使いこなすにはかなりの練習が必要みたいです。

なかなかうまくいかない

第3話「壊れゆく旋律」の回想シーンで登場するポイテーロ。彼を救ったことにより、田所の人生は大きく変わってしまいます。しかしその後、2人の関係が険悪なものになってしまったのかというとそうではなく・・・

ラーメン屋ぎゃくたいで顔を合わせる2人

このように顔を合わせて食事をするほどに、2人の関係は続いていました。食事をしているのが田所の知り合い(先輩)が営んでいるお店というのもいいですね。

※ちなみにこのお店ラーメンぎゃくたいというのも、広いビジネスを展開する平野コーポレーションが運営しているお店だということが5話前編で明かされています。

お台場でBBMキジ君の討伐中にある失敗をしてしまった田所。彼はその責任を取ってコスプレをすることになりますが・・・その結果がハイライトの中で一瞬写っています。

責任
にこにー先輩

やっぱり女の子じゃないかぁ!(歓喜)

夏合宿で甲府を訪れた空手部(BB部)の4人。
しかし、ここにもBBMの被害に苦しむ人がいました。

口マン爺によると普段は真面目で優しい甲府城城主、武田信玄が長いこと病床に伏せているという。これをアウフタクトだと見抜いたRUは武田信玄の体内に潜んでいたBBMを誘き出し、倒すことに成功する。

迫真BB部第2話「思いを馳せる者たち」より
終←これ自体がBBMだった
RUのあまりにも強引なやり方に驚く3人


BB部の活躍は各地で話題になり、依頼の数は後を絶たなくなります。

これは同時に、出現するBBM数自体が増え続けており、役立たずの田中政権政府の手に負えなくなっているということも意味していました。

段々とBBMによる被害は深刻なものになっている

そして、この異常事態を前にして彼らの元に現れたのが・・・
謎の組織幸月会です。

幸月会幹部JGNによると、組織はある計画を遂行しようとしておりBB部の活動はその妨げになるという。彼女は今後一切のBBM討伐を自粛するよう警告し、その場を去っていくのであった。

幸月会はBBMからBBエネルギーを回収している?

編集のポイント(背景合成のススメ其の一)

投稿者の方は皆さんご存知だと思いますが、BB劇場を作る際、何よりも時間がかって大変な作業 …それは背景の素材選びです。

頭の中ではイメージができてるけど、編集の段階になると理想の背景素材が見つからない!そんな悩みを抱えてている投稿者さんも少なくないのではないでしょうか。(なんか芸術的!な日本語)

そこで、今回はBB劇場においてとても重要な背景素材を理想に近づけるための3つの方法について説明していきたいと思います。

①Y軸回転を使いこなす
Aviutilでは拡張編集で弄ることができるこの基本的な機能ですが、背景作りにおいてはとても役に立ます。例えば、登場人物2人が向かい合って対話をしているような場面。

こういう場面

このとき、1人を正面から撮ろうとすると(対立構図/ナメ)
背景素材は反対向きのものが2つ必要になります。
※しかし、そんなに都合よく理想の背景は見つかりません

そこで、1つの背景素材のY軸を180度回転させることであたかも反対側を写しているように見せることができます。

元となる背景
Y軸を180度回転させた背景

元の背景にキャラクター①を乗せる

回転した背景にキャラクター②を乗せる

こうすれば、背景素材を1つしか持っていない場合でも2つの視点からの絵を作ることができます。
※ただし、町中のように特徴的なもの(建物や木、看板など)がある背景の場合はこの180度回転があからさまになってしまうことがあります。このときは特徴的なものが写らないよう、手前に素材を置いて隠したり画面を拡大する、ぼかしを使うなどして対策をしましょう。

木を使って文字が逆さになっていた所を隠す

②X軸回転を使いこなす
BB劇場の場合、素材の都合上アイレベルはキャラクターの目線で揃えることが基本になると思います。
※しかし、そんなに都合よく理想の背景は見つかりません

例えばこの背景。時間帯や雰囲気は理想通り・・・
ただアオリで撮影されているため、キャラクターを乗せると違和感が生まれてしまいます。

理想の背景が見つかったがキャラクターを乗せると違和感が生まれる

このとき、背景素材のX軸を回転させることでキャラクターと背景のアングルを合わせることが出来ます。(意図的な演出としてアオリ/フカンで見せたい場合は、逆にキャラクターのX軸を回転させるのもOK)

背景のX軸を回転するとキャラクターを乗せても違和感がなくなった

③自分で空間を作る(奥の手)
このX/Y軸の回転を応用することで自分の手で(擬似的に)立体的な背景を作ることができます。例えば、今回登場したCTV☆内部の背景。これは3つの背景素材を合わせて作っています。

①窓の外の景色

②ガラス

③窓枠

④床

元はただの景色でしかなかった背景に(TDNは景色ではありません)X軸を大きく回転させた床を合わせることで立体的に見せることができます。そこに、色を落とした窓枠を追加して室内にいる感じを強調しました。

完成

こちらも第2話より、ラーメン屋ぎゃくたい。これは、一枚の木の板を回転させることで組み立てています。その下のレイヤーには厨房の素材を追加、違和感を隠すため最後に上から暖簾を重ねています。

①後ろの景色

②厨房

③木の板を回転して壁を作る

④上側を隠すために暖簾を重ねる

⑤テーブルとなる木の板

このように、背景作りにおいてはX/Y軸の回転だけも様々な表現が出来ることがお分かりいただけたのではないでしょうか。是非、これらの方法を使って色々と背景をいじってみてください。

完成

淫夢くんを探せ!

さて、今回淫夢くんはどこに隠れていたでしょうか。
回を重ねるごとに難しくなっていきますが、まだまだ簡単ですね。

正解は・・・こちら!

お台場と有明の間にかかるのぞみ橋に隠れていました。

おわりに

以上、第2話「思いを馳せる者たち」の解説でした。
相変わらず長い記事になってしまいましたが、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。それでは、次は第3話の解説で。フラッシュ!

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