迫真BB部第1話解説&編集テクニック
※この記事は約5分で読むことができます。
はじめに
初めまして。ニコニコ動画にてBB先輩劇場を制作している、さいとーと申します。今日は、星の数ほどある淫ク☆動画の中からこの記事まで足を運んでいただきありがとうございます。
現在、絶賛極力なるべく毎週投稿中のシリーズ「迫真BB部」もおかげさまで第5話まで投稿することが出来ました。
ここから物語は動き出し、
幸月会の計画の謎を解き明かすという推理パートへと突入します。
そして、この謎解きの鍵ですが・・・
実は各話様々な場面に散りばめられているんです。
一見すると意味の分からないようなセリフや細かい背景にも謎解きの鍵が隠されているので、是非そういった点にも注目してもらえると嬉しいです。(作者が泣いて喜びます。)
とは言ったものの、作者の圧倒的な技術不足や表現力のなさによって意味の分からないようなセリフや整合性の取れていない場面が生まれてしまったことも確かです。
そこで、この記事ではストーリーの流れを解説しながら作品の中に隠された小ネタやこだわりポイント、さらには投稿者さん向けの動画編集テクニックなどを紹介していきたいと思います。
第一回となる今回は第1話「アウフタクト」の解説をしていきます。よろしくお願いさしすせそ。
※今後の展開に繋がる重要なポイントや明らかな伏線となる場面は敢えて解説していません。ネタバレなしで読むことができます。
解説/小ネタ
物語は、空手部3人の雑談シーンから始まります。第1話では、まず初めにBB劇場ではお馴染みとなった3馬鹿トリオの絡みを描き、そこから段々とオリジナルの展開へとフェードインさせていくことを意識していました。
そして、物語の後半で登場するBBM「悪魔ひで」この化け物のアウフタクトとなるMURの妖怪図鑑ですが、実はこのカットから既に写っていたんです。
秋吉先生に罰走をさせられることになった田所はある公園へと辿り着きます。ここで注目したいのは、この公園が田所にとって
落ち込んだ時によく行く場所だということです。
誰にだって気分転換をするために行く場所というのはありますよね。
これは、4話での田所の心情へと繋がるポイントとなってきます。
ここは、公園に現れたBBMピンキーとRUの戦闘シーン。このとき、RUは八卦路の持つ「複製機能」を使って彼女の持ち武器であるリボルバーを複製しています。
そして後半、土手の戦闘シーンで
田所に投げ渡した銃がここで複製されたリボルバーということになります。
因みに、RUの持っているこのレイジングブルという銃ですが、これはマグナム弾も発射できる代物なので連射はもちろん片手撃ちでさえも半端ないリコイルがかかり現実的ではないです。
こんな華奢な女の子が撃てるわけないだろ!いい加減にしろ!
と野暮なことは言わずに...写実性はないですよ。
そして、先述の通り背景の描写には相当力を入れています。
田所と遠野が学校を歩くシーンでは、後に登場して重要な鍵を握っている
肉丸/肉おじゃの肉肉ペアやいじめっ子であるじゅんぺい達も写っています。
また、このシーン遠野と別れる際の音声
「胸にかけて胸に!」や部室に入る際の「イキスギィ!」
これは「文科省レ◯プ!教育者と化した先輩」でお馴染みの挨拶ですよね。
ぽったん兄貴「文科省レ◯プ!教育者と化した先輩」
そして、この回一番大切な田所がRUに弱みを握られる?シーン。
ここでは・・・「なぜ田所は遠野との関係を知られたくないのか?」
という大きな疑問が浮かんできます。この理由は第3話で明かされる重要なポイントなので、この時点では敢えて詳しい説明を入れなかったのですが、これが視聴者の皆さんを困惑させてしまったかもしれません。分かりづらくてすんません。
ここでMURが「野獣もしかして、BMWが怖いのかゾ?」と言っているのは編集ミスではなく、公園のシーンで田所の「なんだそれ、ドイツの自動車メーカーか何かか?」と対応させて、MURと野獣どちらも考えることが同じ=アホで知能指数が等しいということを表していました。
そして、終盤に映るニュースでは893年ぶりに日本でオーロラが見られることが報道されています。右上には第2話でも登場するCTV☆のロゴが、オーロラの専門家として呼ばれた手を入れる専門家も写っています。
そういえば、CTV☆って最近聞かないけど、今も運営してるんだろうか?
編集のポイント
なんだかんだで5年近くゲイビデオ男優と素人声優を切り貼りしてきた自分ですが、この界隈には本当に編集が上手な人が山ほどいます。
自分のような新参者が一丁前に編集を語るのは烏滸がましいですし、ここでは簡潔に1記事につき1つずつ編集のポイントを紹介していきたいと思います。
今回は作品の方向性とキャラクターの色調補正についてです。
動画編集において基本中の基本である色調補正ですが、皆さんどのくらい弄っているでしょうか?
これはあくまで個人的な例ですが、自分は...
①輝度を場面に合った明るさに調整する
②色が強く出過ぎているので彩度を下げる
③コントラストと明るさでリアリティを出す
この順番でいじると上手くいく気がします。
ここで重要になってくるのが・・・
どこまで色調補正を弄るか、
つまりリアリティを追求するかという問題です。
例えば、ひとくち淫夢などのネタ系bb劇場であればここまで色調補正をすると逆に違和感が生まれてしまいます。
(※あくまでも個人の体感で語っています。感じ方は千差万別)
これは、画面の見やすいさ、情報の伝わりやすさという面で見ると色調補正がマイナスに働いてしまうことがあるためです。
逆に、ホラーなどの写実性を追求するような作品であればコッテコテの色調補正が必要になります。
コントラストを下げる他にも、光源を追加したりグラデーションをかけるなど、いわゆる撮影処理レベルの編集が鍵になってくるのです。
要するに、大切なことは
作品の方向性、動画の作風にあった色調補正をするということです。
(今回の「迫真BB部」では、ネタとも本格派とも言い切れない両者の中間のような色調補正を意識していました。)
また、今作ではワンポイントとして
画面一番上に青色のレイヤーを重ねています。
これは、元は空気遠近法を意識して奥に行くほど青色を重ねていたものが面倒になって簡略化されたものですが、これをするだけで簡単に空気感を演出することが出来るのでオススメです。
この画面に青さを追加するというのも、
作品のテーマに沿った編集と言えますよね。
淫夢くんを探せ!
実は作中には、各話に一匹ずつ淫夢くんが隠れています。
コイツは伏線でも何でもない、ただの作者の遊び心によるものですが、じっくりと探してみると面白いかもしれません。
さて、第1話となる今回はどこに隠れていたのかというと・・・
こちら。夕方の土手のシーンに写っていました!!
おわりに
以上、第1話「アウフタクト」の解説でした。
書きたいことを書いていたらクッソ長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは、次は第2話の解説で。フラッシュ!