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迫真BB部第7話解説&編集テクニック
※この記事は約15分で読むことができます。
はじめに
こんにちは、淫ク☆投稿者のさいとーです。はじめに言っておきますが・・・この記事は物語の核心に迫る場面がいくつも出てくる30分近くの動画を2本まとめて解説するので、相当長いものになると思います。
こんな所で何かを書いていてもしょうがないので、早速第7話「Nobody knows」「描きかけの詩」の解説をしていきたいと思います。よろしくお願いさしすせそ。
※今後の展開に繋がる重要なポイントや明らかな伏線となる場面は敢えて解説していません。ネタバレなしで読むことができます。
解説/小ネタ
色々なハプニングを乗り越えながら、目的地の九州へ足を進める田所とRU。いつものように明るく大胆に振る舞うRUだったが、そんな彼女はある大きな悩みを抱えていた。雨の降る車の中、RUは過去の夢を見る。それは、親友と過ごしたかけがえのない日々であり、今もなお彼女の人生に影を落とす地獄のような時間だった。
ゆうさくの元を訪ねていたKMRたちは、虐待おじさんからの電話を受け、急いでAKYS先生の自宅に駆けつける。そこで彼らが目にしたのは、この世界の恐るべき真実だった。
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また一文無しになってしまった田所とRUは、再び様々なものを”手にいれる”ことで、なんとか幸月会の目を逃れながら九州へと向かっていました。RUの大胆さはエスカレートしていき、相変わらず田所はそんな彼女に振り回されています。
一方、時を同じくして別の場所では幸月会総統が”オペレーション364364”の発令を宣言しました。いよいよ、組織が計画に向けて動き出そうとしていたのです。
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ゆうさくはニコニコ本社の特異的な性質を説明し終えると、今度はかつて存在した国立研究組織BCO(BBM Countermeasure Organization)の話を始めます。
突如として現れたBBMの謎を解き明かすために作れたその組織は、実はその裏でBBMの軍事利用を企んでいました。そして、人口の集中していない地方に目をつけて研究施設を作り、密かにBBMを使った研究を行っていたのです。
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そして4年前、彼らの研究施設のあった伯方島でBBMが脱走するという事件が起こりました。甚大な被害と多くの犠牲者を生んだこの事件により、政府やBCOは大きな批判を浴び、国民を守る正義の組織は完全に信頼を失いました。
BCOの解体や内閣の解散を目の当たりにし、国内では「このままではいけない」と政府に反抗する風潮が湧き上がりました。そしてこの時、多発的に生まれた反政府組織の一つが幸月会なのでした。
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※ちなみに、このBCOという組織の名前は、これまでの話の中でも何度か登場しています。第4話では、れうの親友である宇月の力を組織が欲しがっているという描写がありました。
そして、れうと宇月が住んでいたのはまさに事件の起きた伯方島です。BCOの研究施設というのも第4話で少しだけ画面に写っています。
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※さらに注目しておきたいのは、田所の父親(野獣父)もまたBCOの職員であったということです。こちらは第3話の田所のフラッシュバックで明かされています。
また、ここでゆうさくは”BB展開装置”について説明してくれました。肉丸が合宿先で見かけたという謎の施設・・・これは、大型BBMを捕獲するために幸月会によって作られたものだったのです。
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前述のBCOによる伯方事件では、BBMの討伐/救助までに時間がかかってしまったことも被害を大きくした要因の一つでした。これを受けて、山奥に設置されたこの巨大装置は遠距離での操作が可能となっています。
※しかしKMRは、見るからに怪しいこの装置は組織の計画に関係しているのではないかと疑っていました。
その時、KMRの元に一本の電話がかかります。相手は埼玉の警視庁から抜け出してきた虐待おじさんでした。彼は第6話で幸月会の計画に関する重要なデータを見つけましたが、幸月会に見つかってしまい、しばらく拘束されていました。
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ここまでかと諦めかけていたおじさんですが、親友のタクヤさんに助けられなんとかその場から逃げ出すことに成功しました。
おじさんは電話越しに、幸月会の指定するブラックリストの中でAKYS師範が次のターゲットにされていることを伝えます。(これは本編では明かされていません)
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このとき、AKYS先生の自宅には田所の妹SIKちゃんもいました。彼らの身の危険を感じたKMRはゆうさくに礼を言うと、MURと共に急いでAKYS先生の自宅へ向かいます。
※また、このときMURは”BBM出現のアウフタクト”を見つけていました。それは、無敗のレスラーであったビリー兄貴が敗れたというものでした。一見なんてことないテレビ中継のように思えるこのニュースを、アウフタクトに敏感なMURは何らかの暗示ではないかと考えました。
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※このとき、ゆうさくはとても重要なことを言っていますが、急いでいたKMRや肉おじゃはこれを聞き逃していました。
これは、のちに物語の結末を左右する重要なセリフとなっています。特に最終話を見た後だと納得してもらえると思うので、是非本編で確認してみてください。
RUの過去
雨の降る車の中、RUは遠く昔の夢を見ていました。
初めに彼女が見たのは、父親(ハガー市長)と過ごした幼い頃の記憶でした。保育園の園長をしていた父は、れうによく手書きの絵本を読み聞かせてくれました。大きくて優しい腕の中で色々な物語の世界を味わえるその時間は、今でも鮮明に思い出せるほど彼女にとっては大切な記憶でした。
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しかし、そんな父はある重い病気を抱えていました。ある日、病室でいつものように絵本を読み聞かせてくれた父は、物語の続きが気になるれうに言いました。
「残念だけど、お父さん・・・続きは書けそうにないな。」
「じゃあ、こうしよう。」
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次の場面では、れうは中学生になっていました。親友である宇月への嫌がらせは日に日に悪化していきましたが、れう一人だけはずっと彼女を傍で支え続けました。
二人だけの場所であるいつもの丘で、宇月は夢である“アニメ(ボイスドラマ)制作”について話し出します。宇月が屋上で夢を語ってからしばらくが経ち、れうもこの夢に協力することを決めていました。
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自分の描いた絵とれうの書いた物語で二人だけのボイスドラマを作ることー執拗に迫いかけてくる政府や日々の孤独の中で、れうと共に過ごす時間だけが宇月にとっての幸せでした。そして彼女は、そんなかけがえのない時間を形にして、いつまでも大切に保存しようと思っていたのです。
しかし、問題を抱えていたのは宇月だけではありません。次にRUが見た夢は、彼女をいつまでも苦しめる地獄のような記憶の切片でした。
父が他界した後、彼女の家庭は義父(うんち提案おじさん)によって破壊されていきます。父の死に責任を感じていた母親(PSR)は、BCOのプロジェクトリーダーであった義父に目をつけられてしまったのです。
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当たり前のように振るわれる暴力ー段々とおかしくなる母ー崩壊する家庭。れうは毎日のように泣きながら亡き父親に助けを求めていました。
段々とその心は荒んでいき、生きるために盗みを働くようになります。学校では不良と呼ばれ、誰も彼女には近よろうとしませんでした。
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しかし、そんな中でも彼女は戦い続けました。それは、自分の信じてきたものを守るためー父の教えてくれた物語を自分の手で描くためでした。
そしてある日、れうはいじめを受けている一人の少女と出会います。自分とは正反対のような場所にいた彼女に、れうは手を差し伸べました。(本編でRUが言っていた通り、比較的裕福な家庭で育った宇月は、誰にでも明るくクラスでは目立つ存在でした。)
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宇月のどこまでも純粋で無邪気な性格は皆に嫌われていましたが、れうは彼女のそんな所が大好きでした。宇月と一緒にいる時だけはどんなに辛いことがあっても笑っていられました。なんだか二人は似たもの同士のような気がしてきました。
宇月だけでなく、れうにとっても二人で過ごす時間はかけがえのないものだったのです。
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※ちなみにこの二人がベッドでゲームをするシーンは、RUと田所の対比になっています。自分のせいで大切な人を傷つけてしまったのではないかー二人はそれぞれ同じ思いを抱えていました。
他にも田所と遠野ーUDKとRUの対比は至る所で強調されているので、是非探してみてください。
しかし、そんな二人の間に小さな亀裂が生じました。
ある日、れうは宇月に”これ以上二人の追い続けた夢に協力できない”と打ち明けます。義父に反対されながらも隠れて物語を書いていたれうは、ある日うっかりと机に向かったまま眠ってしまいました。
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そのことに気づいた義父は激昂。さんざん暴力を振るったのちに、れうの大切にしていたノートを破り捨てました。
物語を書くことは、れうと宇月はもちろん、れうと父を繋ぎとめていた唯一のものでした。それを断ち切られたれうは絶望の底へと突き落とされます。脚本を失ったことで、宇月と追いかけていた夢も台無しになりました。
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悲しみと悔しさの入り混じった感情で、れうは探し続けていました。これ以上宇月とアニメ(ボイスドラマ)を作ることはできない。(これも、れうが精神的に沈んでいたために思い込んでいたことでした)それでも、二人が共に過ごした時間を形に残すために何かできないのか。
そして彼女が見つけたものが、ボイスドラマ「アリスと魔理沙のクッキー☆kiss」の声優を募集しているというネット記事でした。
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宇月は他人のボイスドラマに参加して、自分の声を公開することに抵抗を感じていました。もしこれが同級生にバレれば、彼女へのいじめはさらに加速するかも知れません。個人情報がに晒されれば、インターネット上で攻撃を受ける可能性だってあります。
何より彼女は、自分を政府の組織から守ってくれた両親にこれ以上迷惑をかけたくないという思いがありました。
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しかし、れうはそんな宇月の気持ちにも気づかず、絶望から逃れようと必死になっていました。彼女は「何かあったときは私が守ってあげる。」と言いくるめるような形で宇月をクッキー☆に誘います。
雨の降る森の中、二人の関係は崩れようとしていました。UDKの悪い予想は的中ーボイスドラマに参加した二人は誹謗中傷を受けるようになります。学校ではいじめが激化し、個人情報を晒されたことで被害は彼女の家族にまで及ぶようになっていました。
騙された気持ちで「両親にも迷惑がかかるんだよ!」と言うUDKに対して、RUは言いました。
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第3話「壊れゆく旋律」の冒頭でRUはこの日のことを思い出していました。
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→義父の反対でボイスドラマ(アニメ)の制作が出来なくなり、段々と離れていくUDKとRUの距離。クッキー☆によってUDKはRUに対する信頼を失い、RUは口を滑らせてしまったUDKに耐えきれなくなりました。そして、雨の降り注ぐこの日、2人の関係は完全に引き裂かれたのです。
同じく第3話では田所も同じセリフを言っていました。
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→じゅんぺいたちによるいじめが遠野にまでおよび、いずれそうなるだろうと覚悟しながらも田所に嫌な思いをさせないために、笑顔で彼の恋人であり続けた遠野。
しかし、いじめはさらに凶悪なものになり、遠野は全国大会出場の機会を奪われてしまいます。雨の降り注ぐあの日、遠野は田所にこれ以上は恋人としての関係を続けられないと告白しました。
※このことから、雨というのは大切な2人の間に亀裂が入る瞬間を表しているものだとわかると思います。これも、先ほど言った田所と遠野ーUDKとRUの対比の一つです。
UDKを裏切るような形になってしまったRUは、もう彼女に合わせる顔がありませんでした。こうして、どんな時も一緒だった二人の距離は段々と離れていきます。
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どうすればいいのか分からないまま、ただ時間だけが流れていきました。エスカレートするいじめ、家に戻れば広がる地獄のような光景、学校でも孤立していたRUは、布団に篭り怯えていました。恐怖に飲み込まれて体が動かなくなったその時、町中に警報が鳴り響きました。
ーBCOの研究施設からBBMが脱走したのです。
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最後にRUが見た場面で、彼女は一人いつもの丘にいました。眼下にはBBMによって破壊され炎に飲まれた街が広がっています。
RUは決意しました。家を抜け出してUDKの命を奪ったBBMを倒すことーそれこそが自分に課された使命のように感じました。
隣にいるRUは悪夢を見ているように思えました。どうにかして彼女の気を紛らわせようとした田所は、何か自分にできることがないかと考えます。
そして、少し前にRUが冗談で「田所が恥ずかしい話を聞かせてくれたら、自分の書いていた小説の内容を教えてあげる。」と言っていたことを思い出しました。
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この場面も、前回から引き続き田所の成長が感じられる一幕となっています。段々と心境が変化していく彼に向けて、RUは田所のそんなところが好きだと告白するのでした。
※周りから誰もいなくなり、ひねくれて”粗暴なふるまい”をしていた田所。そんな中、ただ一人傍にいてくれた遠野と遊んだ”悪ふざけ”の記憶は田所自身にとっても大切な記憶でした。
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AKYS先生の自宅に辿り着いたKMRたちは目を疑いました。巨大なBBMによって家屋は倒壊し、燃えさかる町の中でAKYS先生は一人化け物と対峙していました。見たこともないほどの恐ろしいBBMを前に、彼は言い放ちました。
「迫真空手っていうのはな・・・弱いもの守るためにあるんだ!!」
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※AKYS先生のこの言葉は”活人剣”を示唆しているようにも感じられます。これの恐ろしい所は、幸月会もまた同じ理念を持って生まれた組織だということです。権力を持つ政府に立ち向かうため/恐ろしい化け物を倒すためなら手段を選ばない。幸月会の総統はこの言葉に、一瞬驚いたようなそぶりを見せています。
大切な命を守るために、なんとか化け物を倒したAKYS先生。KMRたちは彼とSIKちゃんを救出しようと試みますが、その前に幸月会が立ちはだかります。
幸月会総統はAKYS先生の前にやってくると、彼に八卦炉を向けてそのBBを回収したのでした。まばゆい光と轟音が辺りを飲み込んだ後、AKYS先生の姿は跡形もなく消え去っていました。
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編集のポイント
長らく解説をしてきたこの”編集のポイントシリーズ”も今回で最終回。思い返してみると、動画編集は”んにゃぴ”の自分ですが色々なことを書いてきた気がします。しかし、BB劇場を作るにあたってまだ忘れてはいけないことが残っています。それは、字幕送り/間の取り方=テンポと呼ばれるものです。
いかに面白い映像と綺麗な音声が出来上がっても、テンポが悪いと動画は台無しになってしまいます。じゃあ、ただテンポだけを意識すればいいのか!というとそうではなく・・・逆に字幕送りや間の取り方を早くしすぎると、今度は内容が伝わらない/展開についていけない動画になってしまいます。その両者のバランスがとても難しいのです。
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そこで今回は、いいTNPと言われる字幕付きBB劇場を作るために意識すべき3つのポイントについて解説していきたいと思います。
※これから説明する内容は、あくまで作者自身の感覚で書かれていることに注意してください。何がいいテンポと感じるかは、普段見ている/読んでいるものに左右されるため、人それぞれ大きく異なります。
①基準となる字幕の長さを決める
まずは、字幕を表示している時間/表示速度の基準を決めます。(このアプローチは前回の編集のポイントで解説した”部分的な音量の大きさを基準にする”というものに似ています)これは、自分が一番読みやすいと感じる長さ/スピードに設定してください。
この「迫真BB部」シリーズは、字幕を一行で表示している&全ての文章がキャラクターのセリフから成り立っているので、会話のテンポを維持するためにも字幕の表示時間を3秒/速度を13.0と少しだけ短く設定しています。
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字幕が2~3行で表示される場合や、情景描写など地の文を入れたBB劇場を作る際にはしっかりと読んでもらうために表示時間を長くするなど、それぞれの動画にあった適切な長さを見つけることがポイントです。
見やすい字幕送りを探すために、他のBB劇場/MAD動画を参考にしたり、映画やアニメなどを見てセリフのスピードを研究してみるのもいいかもしれません。
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②場面によって長さを変える
そして、①で設定した基準をもとに、場面にあった字幕の長さを作っていきます。基本的なものとしては・・・・文字が少ないセリフのときは少し短くする、重要な会話(伏線や展開に関するもの)のときは長めにする、といった調整があります。
また、本シリーズでは物語全体が後半につれて壮大になっていくため、話が進むにつれて表示時間を段々と長く設定しています。
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加えて、字幕送りのスピードも変えていきます。キャラクターの焦っている/怒っている感情を表すときにはスピードを早くする、悲しさ/恐怖を強調したい場面では遅くするなどの調整を行っていきます。
しかし、この字幕送りのスピードはあまり変化が激しいと逆に読みにくくなってしまう場合があります。特に、自分の作品のような会話がメインではなく文章で展開を伝える=叙述系BB劇場の場合は表示速度は統一するのが一般的です。
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③演出に合わせる
また、BGMやギャグシーンに合わせた字幕の長さを設定することで効果的な演出をすることができます。第2話では、キャラクターのセリフを途中で切ることで言葉が遮られたようなギャグシーンを演出しています。
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他にも、どうしても伝えたい内容が多くなってしまう/セリフが長くなってしまう場合は、カットが切り変わった後もセリフを表示したままにする=セリフこぼしを使うことで動画時間を少しだけ短くすることができます。
本作では、後半になるにつれて重要なセリフが増える=字幕の表示時間を長くしたい都合からこのやり方を多用しています。
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BGMと合わせて字幕の長さを変えることで、いいTNP感を作ることができます。少し読ませたい表示時間より短い/長い場合でも、BGMと合わせることで内容を効果的に伝えることができるので、こちらも是非活用してみてください。
淫夢くんを探せ!
さて、今回淫夢くんはどこに隠れていたでしょうか。今回も動画が前編と後編に分かれているので、そのどちらかで登場していることになります。もう探さなくてもいんじゃない?
正解は・・・こちら!
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ゆうさくの家の謎の装置「アホクサ」の裏に隠れていました。
おわりに
以上、第7話「Nobody knows」「描きかけの詩」の解説でした。はじめに言った通り、今回の記事は過去最高の長さになったのではないでしょうか。始終クッソ長い作者の自己満足のような内容でしたが、最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。それでは、次は第8話の解説で。フラッシュ!