見出し画像

白青社 設立

2020年夏、白青社を設立しました。

白青社の立ち上げにあたり、自己紹介を。

商業施設のディベロッパーとして

<商業施設からはじまるまちづくり>

をコンセプトに当時住宅街だった福岡の大名エリアのディベロッパーとして商業施設の企画・運営・管理にはじまり、まちのゴミやピンクチラシの問題解決や地域行事の復活などエリアマネジメント業務にも従事した。業務の一貫で百道の施設開発の際、都市部と農村部の情報格差を知り八百屋を開業。

八百屋は、飲食店へ産直野菜を卸しながら都市部と農村部の情報格差を埋めようと思い始めた。当時は、産直野菜という概念もなく農家さんの開拓に苦しんだが、慣行栽培ではなく消費者に望まれるものを作り正当に評価されたいと思う心ある農家さん達の協力を得ることができ、着々と卸先を増やしていった。農家さん飲食店さん双方へ情報提供を行うことで、新たな品種の栽培に取り組んだり新メニューが生まれたりし同業の八百屋さんからも卸先を紹介して頂くような特殊な立ち位置となっていった。また、ディベロッパー時代の経験が買われ大型イベントの運営や店舗プロデュースの依頼も舞い込むようになり業務の幅を広げながら経営を学んでいった。そして事業売却。

熊本へ帰郷。

建築設計事務所へ入所し、建築のことを学びながら大型商業施設のプロジェクトにも参画するまでになった。

一見、バラバラな職種に就き時間を無駄にしているように見えるが、一貫して見ていた先はゼネラリストとしての道を真っ直ぐ歩むことだった。

ゼネラリストを目指せ

ディベロッパー時代に言われた言葉だ。

世の中には専門職はたくさん居るが、専門職がたくさん集まったところで物事は進まない。ゼネラリストが調整を行うことで物事は進んでいく。そこで利害調整、経営(数字)、ある程度のマーケティング、建築の分野がしっかりと分かるゼネラリストになりなさいと当時の上司が指針を示してくれた。その一点を目指し、着々とここまで実務を経験してきた。そして様々な業務の中で常に必要とされるのは、物事を前に進める方法だった。

計画を前にし、様々な利害関係者が登場する。目的は様々。金銭・権力欲・支配・自己満足・経験など。求めていることが各違うにも関わらず、目標に向かって同じく進むと、だんだんとギクシャクしてくる。各人の目的がそれぞれ違うからだ。

目指すゴールは同じである。なので、各自の目的に合わせ、同時に複数のアプローチで1つのゴールに進もうとすると全員が真っ直ぐに進むことができる。これがなかなか難しい。ところが、進行役が複数の視点を持つと、すんなりと事が運ぶ。各々の求めていることが見えてくるからである。ガヤガヤと打ち合わせをしてる自分を含む関係者全員を、上の方から冷静に見るイメージだ。これができると、上手に利益分配を行いながら前に進む事ができる。この視点を得るには、利害調整・経営・マーケティング・建築の視点が僕には必要だった。

感性を磨け

最近は、何をやっても物事を具体的に進める役割を求められる事が多くなった。乗り越えられるか不安な大きな案件も次々と前に現れるようになってきた。そこで意識し始めたのが、感性を大事にする事だ。

ディベロッパー時代に叩き込まれたもう一つが<感性を磨け>だった。目には見えないが、人を大切にする心・汚いものを汚いと思う事・幸せだと感じる空気で包む事・空気感で思いを伝える事・・である。これが、世界観を作るという事だと解釈した。

世界観を作る事ができた仕事と世界観を作ることを否定された仕事では、180度違う成果が出る。世界観を作ることが全否定される場合もあるが、ほとんどの場合に求められるのは、世界観を表現しながら、ゼネラリストとして全体調整をおこなう役割である。建築まで学べた事で、ようやくたどり着いた。

そして白青社

これまで培ってきた技能は、自分で店を運営するだとか手仕事をやるだとかといった事では発揮されないと思う。人のために仕事をする事で、本来の力が発揮される技能だと強く感じるようになった。そこで、白青社を立ち上げた。

白青社WEBサイトはこちら

いいなと思ったら応援しよう!