『2045年問題 コンピュータが人類を超える日』
『2045年問題 コンピュータが人類を超える日』
著者:松田卓也
出版社:廣済堂出版 (廣済堂新書)
発行年:2013年1月1日
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7年前の新書ですが、表紙の「SFの世界が現実になる!」が気になって、積読タワーから取り出しました。
アメリカの人工知能研究者・未来学者であるレイ・カーツワイルという方は、「2045年にコンピュータが人類全体の能力をはるかに超え、それ以降の歴史の進歩を予測できなくなる」(p.3)という説を唱えているそうです。
あと、25年後です。あっという間なんだろうなあ。
本書の冒頭の方で、「シンギュラリティ」という言葉を目にしたとき、「あれ、何か聞いたことがあるぞ」と思いました。……あ、落合陽一さんの『超AI時代の生存戦略』(大和書房/2017年発行)で見かけたんだ! 確認の意味を込めて、本棚から目的の書籍を抜き出し、その言葉を見つけました。これだこれだ。
ふと、しおりが挟まっているので確認すると、どうやら第1章に入る前に読むのをやめているではないですか! どうした、そのときの自分。全部読みなさいな。
それはそれとして、確かにVRとかARとか、自分が高校生の頃には予想もつかなかった世界が現在進行形で広がっていると思うと、この先の技術革新なんて凡人には分からないだろうな、と。興味が湧きます。
個人的な話ですと、第5章の「コンピュータが仕事を奪う——大失業時代の予兆」が気になってしまいます。社会人になって8年目、今まで何となくやり過ごしてきた現実を、改めて直視しないといけない時期に入ってきたのか……と思う今日この頃です。「コンピュータを使いこなす技能は、徹底的に身につけるべきです」(P.190)というお言葉に、ぐうの音も出ません。