『おれたちの街』
【 ネタバラシはありません 】
『おれたちの街』
著者:逢坂剛
出版社:集英社(集英社文庫)
発行年:2011年6月30日
(内容紹介)
ヒマさえあればタダ飯目当ての管内視察と一発狙いのパチスロ通い。ご存じ御茶ノ水署の斉木と梢田のもとにイケメンキャリアの立花信之介が配属された。曲者だらけの生活安全課だが、見た目はおぼっちゃまの立花もどうやら一癖も二癖もありそうで……。はたしてこの新メンバーは、暴走・迷走つづきの凸凹コンビのカンフル剤となるのか、それとも!? 街を騒がす難事件の数々を描くシリーズ第四弾。
御茶ノ水署シリーズ第4作目です。「おれたちの街」「オンブにダッコ」「ジャネイロの娘」「拳銃買います」の4編が収録されています。本書から新しい人物も登場し、斉木梢田コンビが彼を振り回したり彼に振り回されたりします。色々と水面下で動きがちな五本松部長刑事も相変わらずはちゃめちゃなことをやっていて面白いです。一番好きな短編は、なんだかんだいってチームなんだよなあと改めて感じた「拳銃買います」です。また、巻末にある杉江松恋さんの解説を読んで、より一層神保町に繰り出したくなりました。私は神保町がとても好きです。しかし、久しく周辺をのんびり散歩しておりません。時間をつくって古書店めぐり等したいものです。