『古代の謎は「鉄」で解ける 前方後円墳や「倭国大乱」の実像』
『古代の謎は「鉄」で解ける 前方後円墳や「倭国大乱」の実像』
著者:長野正孝
出版社:PHP研究所(PHP新書)
発行年:2015年10月30日
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内容紹介より。
船をつくるための鉄斧や武器となる刀の材料になるなど、鉄は古来きわめて重要な資源であった。紀元前から倭人は鉄を朝鮮半島から輸入していたが、1~2世紀に、『後漢書』などが伝える「倭国大乱」が起こる。著者はこれを、高句麗の南下によって起こった「鉄の爆発」を伴う社会変革だと考える。それ以降、日本に遊牧民の文化である「光る塚」がつくられ、「鉄の集落」が全国で形成された。やがて前方後円墳が大量に築造されるが、あの不思議な形状は鉄の交易に関わる秀逸なアイデアの賜であった―—。船と港の専門家が、鉄の交易に着目し日本の現像を探る。
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久しぶりに歴史関係の本を読もうと思い、本書を手に取りました。思っていた以上に……古代史について忘れていました。悔しい……。ただ、そんな私でも〈古墳は鉄の公設市場〉という論説のところは、興味深く読むことができました。埴輪についても、なるほどと思いました。
そういうわけで、歴史を勉強しようと思わせた一冊です。