『男子の貞操 ――僕らの性は、僕らが語る』

『男子の貞操 ――僕らの性は、僕らが語る』

著者:坂爪真吾

出版社:筑摩書房(ちくま新書)

発行年:2014年4月10日

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 上野千鶴子さんが帯に推薦文を書いています。「中学生なみのオヤジのエロにさよなら! 僕らの性の安全保障のための必須テキストが誕生した。」

 本当にそう思いました。学生の時に読みたかった一冊。


・画一化された記号にすぎない官制の性欲に振り回され、「お上の見えざる手」によって射精させられているという現状、女性をモノ扱い=記号的にしか捉えることができず、その結果として、特定の相手との中長期的な人間関係を築けずに、家庭内や地域内で孤立していくという、今の僕たちの性が置かれている、貧しすぎる現状が生み出されています。(p.32)

・本書の基本的な立場……「叩いて終わり」からの卒業/「不活発なリアル」と「活発なフィクション」を、いずれも否定しない/当事者は他の誰でもなく僕たち自身である

・セクシュアル・リテラシーを活用して、社会的ネットワークの中で、自分が理想と考える性生活を、(探したり、取り換えたり、売り買いしたりせずに)自分の手で作り上げること。(p.239)

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