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『頭に来てもアホとは戦うな!』

『頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法』
著者:田村耕太郎
出版社:朝日新聞出版
発行年:2014年7月30日

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(帯より)
・必ず「ダメになる」人には、無駄なプライドがある
・執念を蒸し返して、傷を大きくするな
・臆病な者はなぜ強いのか?
・困っていなくても、困った顔をせよ
・きまずいときこそ、無理にでも話しかけよう
・常に淡々と、楽天的であれ
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 本書は自分の周囲にいる「アホ」への対処法が書いてある本でもあり、自分自身が「アホ」にならないための処方箋でもあります。「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」です。

・自分の目標を達成するためには、妙なプライドは天敵である。妙なプライドを持って相手を見下して張り合ったりするのではなく、本当に戦うべきは、要らぬプライドを持った自分である。(p.32)
 これは自分への戒めとして付箋を貼った箇所です。

・常に勝つための努力を惜しまず怠らず、それでいて平気で困った顔をして頭を下げられたる人間ほど怖いものはない。困った顔は実は悪いものでもない。困った人間を助けたくなるのがこれまた人情なのだ。(p.91)
 こういう人は、強い。

・思い通りに人事がいかないからといって、腐って組織を辞めたり、不満を態度に表したりする前に、その組織の中で目の前に与えられたことでコツコツ実績を作り、その機会を活かして成長していく姿勢を持ち、それを実践していったほうがはるかに道は開けていくはずだ。(p.131)
 1、2年前から腐ったり蘇ったりの繰り返しのなかで仕事をしていますが、この箇所は「まあ確かに、そうかもなあ」と少し思いました。

・本当に心がポキッと折れたときは思い切って休め!(p.184)
 はい、休みます! まだ完全に折れたことがないので、今後の参考にします。

・小さな戦闘で一喜一憂するのではなく、大きな戦いに勝つべく、淡々と戦略的に生きてほしい。自分の人生を謳歌すること、つまり人生最大の瞬間を考えれば、今あるいいことも悪いこと途中経過にすぎない。まさに「得意淡然、失意泰然」でいいのである。(p.219)
 この「得意淡然」「失意泰然」は、明末の儒者である崔後渠の六然のうちの2つだそうです。この格言、好きになりました。


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