『ペンギンは空を見上げる』
【ネタバラシしておりません】
『ペンギンは空を見上げる』
著者:八重野統摩
出版社:東京創元社
発行年:2018年5月25日
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以下、あらすじ。
小学六年生、風船で宇宙撮影に挑む。意地っ張りの男の子、佐倉ハルくんの、夢と努力の物語。
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私が好きなレーベル、〈ミステリ・フロンティア〉のなかの一冊です。まず表紙に惹かれます。一面の星空がきれいです。その下にいる人は、おそらく本書に出てくる主人公――佐倉ハルくんに違いないです。彼は、NASAやJAXAといったロケットの開発に関わるようなエンジニアになりたいという夢をもっています。その彼が今挑戦しているのが、風船ロケットで宇宙の撮影をすること。こりゃすごい。それと並行して、小学校での出来事も出てきます。そこに転校生がやってきます。それで、色々なことが起こり……。著者紹介に〈ミステリ仕立ての青春小説を得意とする〉と書かれていますが、確かにその通りでした。がつんと頭を殴られたような感覚になりました。そして、ちょいと泣いてしまいました。