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『そして扉が閉ざされた』

【 ネタバラシはありません 】

『そして扉が閉ざされた』

著者:岡嶋二人
出版社:講談社(講談社文庫)
発行年:1990年12月15日


(内容紹介)
 富豪の若き一人娘が不審な事故で死亡して三ヶ月、彼女の遊び仲間だった男女四人が、遺族の手で地下シェルターに閉じ込められた! なぜ? そもそもあの事故の真相は何だったのか? 四人が死にものぐるいで脱出を試みながら推理した意外極まる結末は? 極限状況の密室で謎を解明する異色傑作推理長編。


 単行本:1987年12月刊行。文庫:1990年12月刊行。
 名作です。警察が介入できない閉鎖的な状況での密室劇。そういう極限のなかだと「脱出」することが最優先だと思うのですが、なぜ「推理」を行わないといけないのか……この経緯がわかったとき、「うまい!」とうなりました。この四人のなかに犯人がいるのか? それともいないのか? ハラハラしながら読み進めました。
 また、巻末には島田荘司さんの「本格推理小説論」が掲載されています。そういえば、『本格からHONKAKUへ 21世紀本格宣言II』(南雲堂)がまだ積んだままでした。読まないと……

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