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『謎好き乙女と偽りの恋心』
【 ネタバラシはありません 】
『謎好き乙女と偽りの恋心』
著者:瀬川コウ
出版社:新潮社(新潮文庫nex)
発行年:2016年2月1日
(内容紹介)
私、生徒会長、辞めるね――。あまりに突然の告白に、みなが言葉を失った。早伊原樹里の姉・葉月による辞任宣言。真面目で、責任感の強い会長が、なぜ? 疑念を拭えない春一は、辞任の真相を調べ出すとともに、会長との日々を回想する。花火大会、肝試し、そして、自身が生徒会に入る契機となった銅像消失事件。青春と恋愛とがせめぎ合う、切なくほろ苦い青春ミステリ第3弾。
シリーズ3作目です。誰も気になんてしていませんが、1作目のときに自分から提示してしまったので、本書も以下の3点について考えながら感想めいたものを書いていきます。
【主な舞台が学園の青春ミステリに対して個人的に気になってしまう項目】
①犯人が事件(トラブル)を起こす理由
②探偵役が事件(トラブル)に関わる理由とその解決方法
③事件(トラブル)を起こした人物のその後の処理
本書の軸は、「なぜ生徒会長が突然辞任してしまったのか?」になります。その謎を解くべく、主人公たちは昔のことを思い出して手がかりを見つけようとします。だから、②は無理やり感がなくて良かったです。そして、①と②は……やられました。「やはり」感と「やられた」感で、著者は凝ったことやるなあと思いました。(〇〇感という言い方は「逃げ」な表現ではあるよなあ。)
続きが気になる終わり方でした。次作も楽しみです。
■シリーズ1作目
『謎好き乙女と奪われた青春』|百石 (note.com)
■シリーズ2作目
『謎好き乙女と壊れた正義』|百石 (note.com)