『霧舎巧 傑作短編集』
【 ネタバラシはありません 】
『霧舎巧 傑作短編集』
著者:霧舎巧
出版社:講談社(講談社文庫)
発行年:2007年4月13日
名探偵・後動悟が密室の列車内で華麗なアリバイ崩しを披露する「手首を持ち歩く男」。師・島田荘司の人気シリーズから御手洗潔と石岡和己の名コンビが登場する「動物園の密室」。他に《あかずの扉》研究会と《霧舎学園》のメンバーも集結し、オールスター探偵がハイレベル推理を連発する、珠玉のミステリ短編集!
再読です。学生時代、読書会の課題本で読みました。確か「動物園の密室」について感想をあーだこーだ言い合ったような気がします。懐かしい(そればっかだ……!)本書は、6編収録されています。「手首を持ち歩く男」、「紫陽花物語」、「動物園の密室」、「まだらの紐、再び」、「月の光の輝く夜に」、「クリスマスの約束」。バリエーションが豊富で、どれを読んでもおもしろかったです。そして最後の「クリスマスの約束」は本書で著者も言及していますが、まさにボーナストラック的位置づけで、なかなかの力業で参りました! そして今回も「動物園の密室」に舌を巻きました。