自然が教えてくれること②
前回からの続き。
バンクーバーメンバーあしざわのりこです。
一週間経って、それなりに変化が見えてきたのは、真弓の葉と実。
綺麗な黄色を発色してきました。
よもぎも、なんとか色は出てきたのですが、思い描いた若草色とは程遠く。
うすーい茶色。
そんな中、全く変わらないのが杉の葉。
綺麗なピンクを期待していただけに、
全く変化のないようすに、イライラというか、がっかりというか、期待外れというか、そんなネガティブな感情が生まれてきたんですね。
一週間経って、自分の欲求を満たすために、ちょうど冷蔵庫にあった紫キャベツの瓶を新たに足すことにした私。
紫キャベツは、染色液を作った段階からものすごい勢いで濃い紫を出してきました。
これこれ、こういう発色を見たかったんだよね。
。。。。。。
その段階で、ふと我に帰ったんです。
「あ、私 じっくりゆっくりどころか、すぐにわかる結果を求めてる』
綺麗な黄色と、紫にばかり目がいってしまっていた自分に気がつきました。
杉の葉がピンクになるなんて、私のどこかの記憶から来た勝手な思い込み。
その思い通りにいかない時、私はその過程を楽しむというより、どうしてそうならないの?って原因を考えたり、がっかりしたり。おひさまが出てないからだと、瓶を温めようとしたり。
うわあ、まだまだだなあ、私。
ふと、子育てと重なったんですね。
大人の勝手な思い込みや、期待や、こうなるはずだという決めつけが、思い通りにいかない時、私はそれをおひさまみたいに暖かく見守っていたかなあ、と。
なんでだろうってジタバタしてないかなあ?って。
そんなこんなで、いよいよ二週間目の日がやってきました。
そしてお天気は晴れ。毛糸干しにいい日!
すると、びっくりなことがあったんです。
最も心配した杉の葉は、やっぱりほとんど着色なし。
でも蓋を開けた途端ヒノキのような、すごくいい匂いがふわーーっと漂ったんです。
そして、洗って干した後も、杉の香りがする毛糸へと熟成されてたんです。
最後までわからないものだあ。とつくづくこの二週間を振り返りました。
そして、緑の葉と赤い実の真弓からは、驚くほどのおひさま色が現れました。あなたは、どこにそんな色を秘めていたの?ってくらいに。
それぞれに美しく、ずっと眺めて匂っていたい、そんなおひさま染の体験でした。
じっくり、ゆっくり。
自然は思いもよらないことを教えてくれます。
手仕事を通して、自分と向き合える。
そんな時間をシュタイナー教育では大事にしています。
手を通して気づくことって、心に残ります。
白山ウォルドルフコミュニティは、大人のための手仕事体験講座
にじのアトリエを定期的に開催しています。
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