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2人声劇『ラジオと弾き語り』
ラジオと弾き語り
高崎ノア
天音李宮
ノア(N)李宮久しぶり!元気してる?
相変わらずそっちは雨?
あれからもう1年かぁ…笑顔でいれてる?李宮の笑顔で私は元気貰えてたから、きっと今も周りの人を元気にしてるんだろうなぁ
私は元気だから心配しないで!
また手紙ちょうだいね!
李宮(N)この手紙の読む時はいつも雨、そして思い出す。
あの時の日々…あいつ、ノアとの日々を。
ノア「李宮の夢って…なに?」
李宮「俺の夢?夢かぁ…」
ノア「なに、無いの?」
李宮「いや、あるのはある…が、言いたくないんだよね」
ノア「何それ…言えない夢とか怪しい」
李宮「ばーか、怪しいってなんだよ……ラジオ番組…」
ノア「え?」
李宮「ラジオ番組やりたいんだよ…ほら、人生って色々あるじゃん?嬉しい事、悲しい事、ムカつく事とかさ…どんな感情の時でも聞いて貰えるようなさ」
ノア(N)李宮はいつだって前を向いて走っていた。
李宮「お前もやれば良いじゃん、大好きな弾き語りでさ」
ノア(N)あの一言が無ければ…
ノア「やったよ!私、ライブ決まったよ!」
李宮「おぉ!マジか!やったじゃねぇか!」
李宮(N)ノアが夢に向かって進んでる…それだけで俺も頑張れた
ノア「ライブの出演依頼来たの!」
李宮(N)ノアが成長する度、俺も成長出来ると思ってた…
李宮「お前は良いな…ライブの依頼とかさ…俺は全然進んでねぇ……」
ノア「何言ってるの!私は李宮が居たから頑張れてるんだよ!」
李宮「お前はもう俺を追い抜いてるんだよ!俺が追いかけなきゃならないのに、いつまで足踏みしてるんだろ…」
ノア「追い抜くとかじゃない!私は同じ事を笑顔でしてくれてる、李宮が居るから頑張れてるの!なんでそんな事……何でそんな事言うのよ!」
李宮「っ!……そう、だよな…俺が落ち込んでどうすんだよな…
ノア、お前が居てくれて助かる…ありがとう」
ノア(N)李宮が頑張ってる姿を見ると私も頑張れる…力を貰える
李宮(N)ノアが成長する度に俺も力を貰える…笑顔になれる
ノア「李宮、あのね…事務所に所属する事になったの…」
李宮(N)嬉しいはずの報告を悲しそうに言うノア…分かってる、お前の気持ちは…俺もそうだから……でも…
李宮「そうか!…すげぇじゃん!俺も、番組MCするんだよ!だから…だからさ、お互い笑顔で頑張ろうぜ!」
ノア(N)笑顔で送り出そうとしてる李宮の気持ち…私も笑顔で一言『うん、頑張る!』
遠くにいても大切な…友達
李宮(N)お互い頑張れば、それは絆になる。
いつでも話せる。話した時にはお互いに気を使わず、ありのままで…いつかノアの弾き語りを、ラジオで流すよ。
そしてそれを聞いて歌ってくれ。
ノアの笑顔と共に…番組名は『雨宿り』