2022年8月8日新規オープン「鴨川温泉 璃庵」
<基本情報>
●運営会社: 有限会社魚眠庵マルキ本館
●ジャンル: 旅館
●料金グレード: S(食事付き1名30000円~目安)
●料金変動: 平日の1.1 倍前後
●開業日: 2022年8月8日
●所在地: 千葉県鴨川市天面442
●部屋数: 10 室
●チェックイン: 14:00~ ●チェックアウト: ~11:00
●部屋までフロント通過: 有
●エレベーターセキュリティ: エレベーター無し
鴨川温泉 璃庵は、有限会社魚眠庵(ぎょみんあん)マルキ本館というところが運営をする旅館です。
この有限会社魚眠庵マルキ本館という会社は、その名の通り魚眠庵マルキ本館という鴨川にある老舗旅館で、元々魚屋さんだったところが45年前に旅館を開業したらしく、わずか6室の民家のような建物で漁師料理をウリに営業しているようです。
そして、この魚眠庵マルキ本館が今回新たに開業したのが、高級旅館の「璃庵」になります。
元々はもっと早く開業予定だったようなのですが、コロナの影響で開業がかなり遅れたようで、ようやく2022年8月8日にオープンしました。
鴨川温泉 璃庵の名前になった「リアン」は、実はフランス語の絆を意味する「Lien」からつけたようで、漢字は当て字のようです。
コンセプトは「ハイダウェイ」となっていて、「閑静な場所・隠れ場所」を演出したいという意図があるようです。
璃庵の特徴は、本家である魚眠庵マルキ本館と同様、新鮮な漁師料理と、水盤を挟むことでインフィニティっぽく見せた露天風呂です。
璃庵の最寄駅は、安房(あわ)鴨川駅で、そこからは車で10分ぐらいですが、駅までは送迎も来てくれるようです。
海沿いを走ってきて、太海(ふとみ)海岸に面した大通りから少し外れて上に上がったところに建物があるのですが、平屋なこともあり道路側からはほとんど見えません。
こちらの旅館が建っている場所は、元々は太海小学校という学校があったらしく、その名残のプールや二宮金次郎の像が残っていました。
行ってみて驚いたのは、アプローチというか外構部分が工事中だったことです。
夏休みのシーズンを逃したくないという想いからだと思いますが、高級をウリにしているだけに、ちょっとフライング感は否めません。
また、出迎えがなかったので、どの場所に車を停めたら良いのかも微妙でした。
スタッフさんが誰もいないので、エントランスらしくところを勝手に入っていくと、ロビーラウンジらしきところに入るとようやくスタッフの方が出てきました。
ロビーラウンジはスタイリッシュで、内庭が水盤になっていて、それを取り囲むように廊下があり、食事処や客室につながる感じになっています。
しばらくするとウェルカムドリンクとしての冷茶が出てきて、チェックイン手続きをしました。
一直線の平屋の建物で、10室客室が並ぶという独特のスタイルのレイアウトになっていて、木の柱のある外廊下を歩いて客室へ行く形になります。
お部屋の方は、コンピューターグラフィックの画像しか見てなかったのですが、大体イメージ通りの部屋で素敵な感じでした。
何より入るなり、新築の木の匂いがして、癒される感じでした。
また、天井が勾配になっていて、最上部では4メートルほどあるので、かなり開放的です。
お部屋のタイプ的には、和室とフローリングがあるのですが、今回は和室のお部屋だったので、リビングスペースも半畳の畳が敷き詰められていて、中央に座椅子形式の大きめのエンジのソファとテーブルが置かれていたのですが、このソファが色合いも形もインテリアにマッチしていて良かったです。
テレビも、旅館なのに65インチの超大型テレビで、かつスマート対応なので動画や映画が見えるのが良かったです。
奥のベッドスペースには、段差を上がって入るのですが、この空間演出が個人的には好きでした。
ベッドのヘッド部分には竜の模様の和風の壁紙が貼られていて間接照明もあって和モダンな感じです。
ベッドルームとリビングルームの間は4枚の襖で仕切れるようになって、リビングと外のテラスは窓のほかに障子で仕切れるようになっています。
障子は下半分が空く形になっていて、リビングのソファに座っても外や海が見えるような設計になっていました。
広縁のようなテラスというかウッドデッキスペースには、大きな円形のソファが置かれていて、二人でも寝転がることができます。
イメージ写真ではこのウッドデッキのソファと露天風呂がつながって見えますが、実際には露天風呂との間は扉で仕切られていました。
露天風呂へは、このウッドデッキからも行けるし、水回りスペースの方からも行けるようになっています。
露天風呂は24時間掛け流しの温泉で、そこまで匂いはしませんでしたが、気持ち良いお湯でした。
この露天風呂に入ると、奥の水盤があるために、海とつながっているように見える感じになっています。
実際には、海との間に道路があって車が走っていたり、民家があってたまに人がいたりするので、露天風呂に入るにもちょっと気を遣ったりしました。
また、電線が多くて景観がちょっと残念な感じです。
敷地内の椰子の木はこのために植えたのかと思ったら、小学校当時のものみたいです。
露天風呂の手前に通常のバスルームがつながっていて、すぐに身体が洗えるのは良かったです。
バスルームは広めでバスタブもモダンな感じでした。
こちらの部屋は、飲み物が充実していて、ミネラルウォーター以外に、冷蔵庫にビールとソフトドリンク3種類がフリーでした。
また、それとは別にエスプレッソマシンがあったり、茶葉があったり、ティーバックの紅茶が5種類ありました。
食事は、個室の食事処でいただく形です。
夕食は懐石料理形式で、和牛や鮑、お造り、金目鯛などが入ったコースでした。
器や食器が素敵で、味もとても美味しかったのですが、ゆっきーはたくさん食べるのですが、和牛はおそらく一人当たり60gぐらい、鮑は1匹を二人で取り分ける感じ、金目鯛も一部を揚げ物にしたもので、ちょっと消化不良な感じでした。
また、料理そのものの盛り付けは、公式ホームページに載ってるほど、凝った感じでは無かったです。
朝食は、入れ物がとても変わった目でも楽しめる料理でした。
料理の責任者である鈴木良二という料理長は、調べたところ、東京都に30人もいない日本料理マイスターという称号を持たれている方のようです。
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