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門下生さんと共に個展の気づきno2

昨年12月の話はそろそろ完結しておこう。。。

色んなご縁や流れで、葉山にあるギャラリーさんでの個展。私自身も葉山でやるのは数年ぶりであった。横浜や都内だと在廊がどうしても日程的に少なくなるが今回は前日在廊した。作品展に参加した生徒さんの中には、各自違う角度で写真と向き合っている。私はそれを尊重したい。

ただ、被写体に向かう想いは常に伝え、何より不平不満、環境のせいにしない。。。人と比べない。。。これは初めから通して伝えてきた。人によってもつ機材も違う、経済的なものも違う。しかし、そこで高価な機材があるからといって 人に伝わるものが表現できるわけではない。

よく聞くフレーズだが、あーーあのレンズがあったら。。。とか太陽が出てたら。。。とか耳にする 私はそれを聞くたびに、どうか初めから伝え続けてることを見失わないでほしいと思っていた。写真だけではない、人生でも生活でも今あるもので工夫して、頭を使ってやっていくものだ。考えるからこそ、人間だと思っている。

今の時代物だけは多いが、自分から考えて行動する人が少ない。どんな劣悪な環境でも、考えてほしい。

まあ、序盤書いたのは私の写真教室で信念を持って教えてきたことだが、

今回の個展に参加された門下生の一人に、まだ一眼レフで撮り始めて一年という人がいた。彼の武器はヤフオクで安いキャノンのカメラキットを買ってそれで撮影していた。写しだされる作品とその機材のギャップは知ってる私からしたら、驚きであった。彼と撮影の時を過ごしながら、環境のせいにはしない。。。持ってる機材のせいにはしない。。。共に撮影していて空気が気持ちいいものだ。遠距離のため頻繁には会えないが、意図とするところが伝わってくる。今回は遠い青森から参加してくれてよかった。そして彼も初めての葉山、秋谷を堪能したようだ。これからの成長に心から楽しみになる人だ。

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そして次に紹介するのは息子さんが結婚式をコロナ禍であげるという母の想いであった。これをテーマに作品を出したいと言われて、何でどう表現するのか?出てくるデーターを見るのが楽しみだった。親というのは、我が子が自分の足で立ち家族を持ち成長する姿は、ひとしおなのだ。彼女は薔薇の二つの花でそれをしっとりした味で作品に込められた。彼女もカメラを買う前に教室に来ていたからいい感性を持ってるな。。。とそして勉強家さん、色んな教室に行き学んでる。


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この写真は最終日に撤収した時のものだ。


さあ、もう一人ここに映ってる出身が新潟の彼女は初めて出会った時はすでにカメラは持っていて、毎回遠慮気味に聞いてくる。loveがテーマで、この展示が決まってから撮り直しに出掛けていた。何度かダメ出しをしたが、横浜の公園の風景を切り抜いて、色んなloveの会話が聞こえてくるような 面白いシーンだった。それがまたプリントした 和紙にいい感じに味が出ていたのだ。マクロを撮ることが多い彼女の目線が少し変わってきた。。。

さて、もう一人表紙の写真で出したが彼女との初めての出会いは、カメラを持ったばかりで初めの操作から教えていくところ。向上心豊かで色んな集まりに参加していい写真が撮れるようになってはきたが、私からみたら何か壁にぶつかっていた。そう、今のカメラは誰でも上手く撮れるから、ある程度いくと何か?自分が表現したいことが、できない。。。と陥る時期があるのだ。そこでまたリスタートマンツーで基礎からレッスン。今ではカメラを操れるようになったであろう。そして自分が表現したいものをできるようになってる。山の思いや、人との思いを残してきている姿を見て、厳しくても途中でしっかりレッスンしてよかったと。苦労した人ほど、私も嬉しいものだ。

そして最後はアシスタントさん、今回ギリギリまで参加するのか?意思表示をしないから私も今日が締め切りだから、みなさんと同じで今日で締め切りますと。。。その一言だけ

アシスタントさんには 毎回教室の時に荷物持ちや pc関係などしてもらってるので毎回感謝してる。そして何より先に皆さんに教えることを私の下書きの内容で知るので、頭に入ってるのだ。出会った頃は、iPhoneの写真すらぶーーでしたが、彼の意識がアシスタントで参加することでどこかで変わったのだろう。

今では私も はっとしたり、悔しーーと思うようなものを撮る。

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そして今回彼のお母さんが亡くなって、その時の納棺前に母亡骸の手と自分の手を重ねて、マニアルで撮っていた。

マニアルで自分で片手で撮るのだから、それはピンも外れるだろう。。何枚か出してもらったが、何枚もある中やっと一枚ピンがあってるのを見つけた。

私は胸を打たれた。。。これが人の胸を打つ写真だと!何人もの来客がこの作品の前でじっと佇んで涙を流されていた。見る人がみんな自分の人生に置き換えてダブってるんだろうな。。。と

さて今回の門下生さんたちとの作品展の話はこれで終了にする。

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コロナ禍でハプニングもあり、流れのままに沿って開催してとにかくこの時代に多くのかたが足を運んでくださったことに心から感謝したい。

毎日来て静かにみてくださった人もいる。早い時間から来て久々に私との会話をしに来てくださった方もいる。

何より何年かぶりに地元の葉山で開催できたことに感謝して!



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