【研究メモ】シーズン1 想定ケース(4)① ② 田川 やすしさん
貴重な音源 【ロープレ3部作】
ケース4は3部作。
まず、1回目
そして、同じ日に収録したリベンジ、再挑戦の2回目。
そして、1、2回目の収録から10日後、
同じケース4を、キャリコン有資格者の「テッツー」が
キャリコン役を演じたロープレが3回目。
全く同一ケースのロープレ3部作 なのです。
このケース4 1回目、2回目の特徴が
100ケース内で唯一の、
「同一日」に「同じケースの再挑戦」ロープレ という点。
「同一日」に「同じケースの延長戦」
や
「別の日」に「同じケースの再挑戦」
はシーズン1、2、3で何度か挑戦がありますが
とても珍しいチャレンジといえます。
まさに、ロープレ黎明期の試行錯誤の雰囲気が伝わってくる印象です。
ロープレ再挑戦は、相談者の情報が既に分かっていて、「この情報を話してもらおう」と、ついキャリコンの心の中で【邪念】が沸き起こってしまい、集中して相談者のお話を聴けない、等の難しさがあります。
その難しい再挑戦を同じ日にチャレンジしたアイスマン。
ライブ配信だったら、「お疲れさまでした!」と
労いのコメントを送りたい気持ちになります。
「キャリアコンサルタントがやってみた」が控えている
このケース4は、キャリコン「テッツー」のロープレがある点もポイント。
基本的なかかわり行動である言語的追跡や、焦点の当て方など、やはり受験生のアイスマンと比べるとその違いを感じられる部分もあり、とても勉強になるロープレ音源といえます。
ジャンさんも動画の概要欄に書いているのですが、
①、②、③ 共に音質があまり良いとは言えない音源ですので
その点は注意して、ぜひ聴き比べしてみてはいかがでしょうか。
【以下ネタバレ注意】ロープレ 気になるポイント
来談目的
今回の来談目的は、
1回目、再挑戦の2回目
同じ内容です。
私、今、コールセンターでオペレーターの仕事してるんですけど、
この先のことを考えると少し不安になってしまって、
今日相談しに来ました。
JCDA定番の来談目的です。
アイスマンも、1回目、2回目共、第一応答は
「ド定番」の「もう少し詳しく教えていただけますか」と尋ねています。
その後の相談者の語る内容が
1回目は
⇒派遣社員なんですが<不安定>というか<将来性に乏しい>というか。
2回目は
⇒仕事は派遣なんです 派遣って<不安定>なんですよね
実は、1回目で、アイスマンは<将来性に乏しい>に焦点をあてて
正社員との給与面の差のお話を伺い、
その後<不安定>に焦点が当たらないままロープレは進んでいきます。
2回目は焦点はひとつで、迷うことなく
<不安定>についてお話いただき面談は進んでいきます。
面談序盤の【2つの焦点】
面談序盤の【2つの焦点】が出てきたとき、どちらに焦点をあてるか迷ったり、後で聴こうと思っていたのに、結局忘れたりしがちかと思います。
ただ、相談者がお話を始めて最初のほうで出てきた重要な気持ちを表す言葉なので、しっかり焦点を当てたい!後で聴こうと思って忘れたくない!
「まずは・・・」と枕ことばを使いながら、ひとつずつ、どちらの内容にも焦点をあてて、相談者の本当に語りたい内容をお話いただけるような関わりが出来ると良いかな、と。
ジャンさんも、ロープレ食堂で繰り返し言っている、
相談者目線で「自分の話を聞いてくれているな」という安心感を
持っていただける応答です。
後で聴こうと思って「忘れてしまった・・・(汗」という方は、
ワーキングメモリを鍛えてみてはいかがでしょうか。
<明日は我が身>
再挑戦2回目で出てきた、気になるポイントです。
会社が業績低迷しているのではないか、
他の人が更新を切られたようだ、 という
相談者の思い込みなのかな?という見立ても入りそうな、
気になる内容を語っていただき
出てきた言葉が <明日は我が身>。
この辺りのやりとりは、相談者の会社の態度に対する不信感が伺えるような
内容を語っていただいています。
アイスマンもこの<明日は我が身>に焦点をあてているのですが、
もう少し掘り下げて、相談者の価値観を語っていただきたいな、と感じた箇所。
そのままシンプルに「明日は我が身、といいますと?」と問いかけてみたいです。
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100ケース超 ロープレ動画音声
「ケース1」から「冒頭部分」を聴いていく学習方法です
気になるポイントは人それぞれ。
「ご自身だったら」の視点で。
一緒に学んでゆきましょう。