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【会長ブログ】第二部:一新会の理念を深堀る

さて、前回は白門一新会の設立の経緯を中心にお話ししましたが、今回は活動内容を理念(大切にしている考え方)に沿ってお話しできたらと思います。

♦同窓会って、なに?
「同窓会」と聞くとどのようなイメージが湧きますか。特定の大学の卒業生が集まり、飲み会やゴルフをしながら大学に寄付などの支援をしている組織というイメージでしょうか。私たちは同窓会を「特定の大学の卒業生が集まる会」と捉えています。そこでは何でもできるはずです。例えば、勉強会をやっても、社会貢献活動をやっても、ビジネスをやってもなんだっていいはずです。そこで、私たちは同窓会という言葉の再定義をしようとしています。

白門一新会は、2000年度以降に中央大学を卒業した世代による同窓会です。同窓会を積極的に利用し、活発な組織運営をするのはどちらかといえば安定した私生活を送ることができる人々が中心であることが多いと思います。でも、たとえ余裕がなく、不安定な生活を送る若い世代がその世代なりの同窓会を作り、運営をしてもいいはずです。そこで私たちは「ダイバーシティ」「生涯学習」「行動する同窓会」の3本柱を理念として掲げ、活動を始めました。。

♦ダイバーシティ:価値観の多様性
 「ダイバーシティ」とは多様な業界・職種・年次・地域などのメンバーによるコミュニティづくりを通して、会員に多様な価値観と出会う場を提供することを目指すことを意味しています。
職場と家庭の往復だけの日々だとどうしても閉塞的な人間関係に陥り、職場や家庭のみの価値観がまるで全てかのような錯覚を感じてしまいます。多様な価値観との出会いによって、自身の考え方や世界観などを広く、深くすることができると思います。
そこで、まずは職場と家庭以外のコミュニティで時間を過ごす選択肢を会員に与えるために、気軽に参加できる交流型のイベントを実施しています。異業種交流会や若手BBQをこれまでに実施しました。これまでは主要メンバーの地理的制約があり首都圏開催のみでしたが、今後は地方でも同様のイベントを開催し、多様な出会いの場を提供できたらと考えています。
こうした場で出会ったメンバーが友好関係を築き、さらにビジネスや社会活動などを通じてコミュニティの輪が広がり、さらなる多様性を白門一新会から生み出していくことが理想です。

♦生涯学習:一生を通じて学べるプラットフォーム
「生涯学習」は大学との関係性や白門一新会に関わる様々な人材を活用し、大学卒業後も多岐に渡る分野を学び続ける機会を提供することを目指しています。
社会人となり、忙しい生活の中で、どうしても目の前の業務に関する知識だけを身に着けることで精一杯な方が多いのではないでしょうか。語学や教養など、中長期を見据えた学習をする時間はついつい後回しになってしまいます。そういった機会を個人的に得ることも決してできないわけではないですが、周囲に仲間がいない中、自分ひとりで学習を継続することは難しいと思います。
しかし、実際にこのような悩みを抱えている人々がいるのか、仮にこのような悩みを抱えている人たちがいるとして、私たちがどのような価値を提供できるのかわかりません。
仮説の検証を含め、来年度から、まずは月1回程度の頻度で、様々なテーマに関心があるメンバーが集まり、共に学び合うイベントを実施することで、社会人になってからも学び続ける機会と仲間を提供しようと思います。

♦行動する同窓会:多様性を価値に変換するアクション
「行動する同窓会」は多様性あふれるメンバーが出会い、共に学び合う中で、そこでの出会いや生まれたアイデアをもとに、実際に社会に対して提言を行ったり、貢献活動を実施したりすることを目指すことを意味します。
「同窓会の社会貢献活動」という考え方は、母校に対する寄付などの支援活動を除き、まだまだ一般的ではないかもしれません。ですが、業界や団体の枠を越え、様々な専門分野やスキルを持った多様なメンバーが揃う同窓会には、一企業やボランティア団体とは違った社会的な影響力や貢献活動を実行できるリソースやネットワークを持っています。
現在、現役学生や卒業生を巻き込んだグローバル人材の育成を目的とした奨学金制度の整備や、キャリア形成支援を目的としたOBOG訪問システムの構築、多摩地域のまちづくりを目的としたコミュニティスペースの整備などに取り組むことを計画しています。

♦今後は未知数
これらの3つの理念を活動の軸に据えて、様々な計画を実行に移しています。しかし、それらのほとんどが仮説の検証段階であり、理念としての妥当性も自信をもって適当であると言えません。しかし、私たちは理念でさえもアップデートしていくことができると考えています。知識も経験も少ない人たちが中心だからこその戦術、トライアンドエラーです。
さて、白門一新会はこの10月で結成から半年を迎えました。次回は、半年活動をした中で感じた課題とこれからについて書いていきたいと思います。

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