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2025年の手帳会議

来年の手帳をどうしようか、考えていた。前年と同じものにすれば楽ではあるのだが、この考えている間も楽しい時間ではある。というわけで来年の手帳について考えていたことを記す。これは日記のようなものだ。

これまでの手帳の経緯

2023年まではMDノートダイアリーを使用していた。A5で月間カレンダーがついていて、そのあとに8区分の見開き罫線のページがひたすら続く(最後の方には無罫線のページも少々ある)。見開き分を一週間として短い日記を書いていくのに扱いやすく、スペースもそこまで広すぎないので文字を埋めていったあとの見た目で満足感を得ることもできた。なにより最もいいのは、MIDORIのMD用紙の紙質である。ボールペンはさることながら、万年筆でも手持ちのものは裏抜けしてしまうようなものは一本もない。非常に安心感がある。

しかし2024年は別商品を試してみた。それはMDノートダイアリー1日1ページ判。さすが1日1ページなだけあって書くスペースには困らない。一日のタイムスケジュールを書き記し、右側のスペースに好きなようにやったこと、思ったこと、買い物の内容、愚痴、色んなことを万年筆で書いていく。楽しい。楽しいが、分厚いソフトカバーの手帳であるがゆえに、持ち運びには適さない。あくまで自宅に置いておき、日記帳として使うしかなかった。あとお値段も他メーカーの1日1ページと同様、それなりにする。毎年手帳に4000~5000円かけても構わないのであればいいが、いざ実際に一年使ってみると自分の書く量や内容に見合っていない気がしてきた。これは人によると思う。

それで、2025年は元のMDダイアリーに戻るか、それとも別の手帳に移るかと考え直していたのだった。

手帳で何を重視しているのか

自分が手帳で何を重視しているか、というのを毎年考え直す。1年使ってみるとその辺りは自分が気持ちよく思えるポイントとストレスに感じるポイントが見えてくるので、それをおさえておきたい。

1つ目は筆記に応える能力、つまりは書き心地である。特に私は万年筆やインクを使いたいという欲求があって、手帳はどちらかというと定期的にその行為で自分を満足させるための道具である。なので書いているときに気持ちいいことと、裏抜けや裏写りしないことが重要と考えている。MD用紙はその点の評価が最も高かったため、毎年のように使っていた。しかし実際に他のメーカーをすべて書き比べたわけではない。他のもいいのがあるかもしれない。

2つ目は携帯性である。あまりに大きい、重すぎる(と、装丁の強度によってはよれてしまう)などは避けたい。2024のものはその点がちょっと自分の求めるところとずれてしまった。(所有欲は大変満たされたけど)
かと言って、バイブルサイズやミニサイズの手帳「だけ」だと筆記面積が少なくてそれもまたストレスになるのである。難儀。A5かその一回り小さいくらいにしたい。1日1ページだと必然的にページ数が多くなり重くなるので、その点は諦めることにした。

3つ目は価格。高価なものすぎるとどうも気を遣ってしまう気がする。なので革装丁のものは避けることにした。かっこいいなとは思うが、私向きではないように思う。

その辺りを色々考え、さらに必要最低限欲しいページは何かと思ったら、月間カレンダーがあって、あとは無罫線でも罫線ありでも方眼紙でもいい気がしてきた。いや、もういっそ無罫線でもいいと思う。バーチカルタイプのスケジュール表は一昨年前に追加した手帳と昨年の手帳で試したが、自分の無駄な時間を洗い出す効果よりも惰性で書いてしまう弊害の方が大きかった。その辺りは私には反省するちからが足りないようだ。

2025年の候補

上記のことから以下の候補を考えている。

1.MDノートダイアリーA5

理由は経緯等で話した通り。見開きを8分割で1週間、というスペースで満足できれば最適解。値段は1,320円。紙質◎/携帯性○/価格○。同じような使い方をRollbahnダイアリー(サイズによるが1,500円程度)でもできそうだな、とは考えている。紙質含め評価はMDと同じくらい。ロルバーンで困るのは、限定版のデザインを見ていると好きなバリエーションが多すぎて決めるのが大変なことだ。MDノートダイアリーはその点シンプルで考えなくてよい。


2.無印良品 一覧できるスケジュール帳・マンスリー/デイリー

無印の手帳は使ったことがないが、リングノートの紙質は書きやすくて裏抜けせずよかったなあという印象があり、候補に。それとは紙は違うようだが、YouTubeでのレビューなどを見ていると万年筆での裏抜けはしなさそう。見開き4日分の日記が書けるので、スペースとしては十分。どのページからも月間カレンダーを引き出して確認できる点は利点であり、その変形によって紙が折れたりよれたりしないかという不安点でもある。あと値段は1,290円で1と同程度。紙質○(多分)/携帯性○+(筆記可能範囲が加点)/価格○。


3.EDiT手帳

使ったことはないが興味はあり。B6サイズだかに1日1ページ判が追加されたそうである。寸法はA5やA6などもあり、1日1ページで持ち歩きたい…という欲求が抑えられなかったらありかも。紙質は薄めに見えるが万年筆での裏抜けはなさそう。というかMARK’Sの手帳(EDiT以外も)一覧みてたらバリエーション多すぎて何も決められなくなってきたので、多分選ばないというか選べない。価格はページ数も増えるのでやや高くなり、B6で2,750円。紙質○(多分…)/携帯性○+(1日1ページいけそうなら加点)/価格△。


4.ほぼ日weeks MEGA

以前からいい評判と人気が聞こえてくるのでなんとなく、「ワァ~……(光に当てられて灰になりそうになる)」という気持ちになって手にとれていない。ほぼ日の中でもさらにカズンとか分かれているらしいので多分今年の私の検討能力を超えると判断し、避けた。この記事を書いて一夜明けてまたぼーっとほぼ日のページを見ていたら、メモスペースが多めのほぼ日 weeks MEGAというのがあって、それ1冊あれば結構よさげではある。お値段は3,080円。用紙のトモエリバーSは試したことがないが、いずれ。一応候補には挙げていたのだが…。紙質-(最近紙が変わったそうなのでわからず)/携帯性○+/価格△。


5.マイシステムバインダーにmarumanのリフィル

株式会社HSさんのマイシステムバインダーが気になっている。なんとなくミニ6のシステム手帳というものを使ってみたいという気持ちから、カール事務機さんのリフィルメーカーを買ったものの、すでに今年の手帳はあるし…ということでタンスの肥やしになってしまっていたので、活用したいのだった。あとこのマイシステムバインダー、プラ製なので強度は割とありそうだし、なによりお安いので気を遣わなくて済みそう(550円)。で、表と裏に挟むポケットがあるので好きな写真やイラストをはさんで表紙を作れるのがなんかいい。いつでも変更できる。

中身はミニ6規格ものを買ってもいいし、それこそ月間カレンダー部分だけリフィル購入して他は好きな紙で作ってもいいし、とワクワクするポイントが多いのだ。リフィル買うとしたら、marumanさんのものを買いたい。普段無罫線B5ルーズリーフはmarumanさんのものを愛用していて、万年筆でもにじんだりせず書けるし、書き心地も大変良い。あと仕事場でのタスク管理のミニメモも横長のmarumanミニルーズリーフを使用していて愛着あり。月間ページが935円か。

ただ、システム手帳のサイズに日記を書くのは過去挫折した経験もあってうーんとなっている。とりあえず評価的には、紙質(リフィルによる)-/携帯性◎/価格◎。筆記面積は私の感覚だと△-くらいかなあ。それをカバーするサブを用意すればいいのでは?

と考えたので…

6.マイシステムバインダー(案5)にMDノート無罫/Rollbahnノート

スケジュール管理系の記述はシステム手帳側にし、日記やメモをMDノートの無罫(990円)やRollbahnノートM方眼(539円)に書き殴っていくスタイルが割といいんじゃないかと思い始めた。

どちらを選ぶのかは好みにはなるけど、リングノートの左側のページに書いているときに右手にリングが触るのがストレスな私はMDノートがいいかもしれない。

ただ、マイシステムバインダー(550円)+リフィル(935円)+MDノート(990円)と足していくと2500円くらいになってしまう。あれ。紙質◎/携帯性〇++/価格△。ちなみにMDノート無罫のみにカレンダースタンプかシールで月間ページを作って、日記は書きたい日に書きたいだけ書く、ページがなくなったら買い足せばよい、というスタイルも考えはした。それだとほぼ最安で作れるが…どうだろう。

結論

確定はしていないが、6>1=2>5>3>4か。まあ手帳なんて他人から見たら「どれでもいいのでは」と一蹴されるようなものだ。本人が気持ちよければいいと言えばそうなのだった。なので試してみたいという欲求が強い「マイシステムバインダー」はとりあえず使ってみたさがある。

ああ、こうやって色々候補を考えているのが楽しい時間だった。もしここまで読んでいるような方がいらっしゃったらお疲れ様でした。ありがとうございます。また今度は写真の記事を書けたらと思います。