サウナ人生第2章開幕~1/24・松本湯~
サウナにハマってから約15カ月。これまでのサウナ人生が第1章だとしたら、1月24日は第2章の始まりと言っていい。(私が第1章でなぜサウナに心酔したかはまた別の機会に)2022年初・東京サウナということもあってキリがいいので、サウナレポを書いてみる。
松本湯までの道のり
年始から18日くらいまで福岡→大阪にいた私は、東京に戻ってきてからもやもやした気持ちが晴れなかった。原因はいろいろあるけど、ここ最近悩むことやストレスが皆無だったので、すごく久しぶりに『体がサウナを求めている』という感覚に陥っていた。
その日は18時まで虎ノ門でバイトだった。「今日サウナに行こう」と決めてから、私の選択肢は2つあった。
1が恋しかったけど期末レポートが残っていることもあり、この日はえごた湯に行くことに。いざ行くとなればバイト中もサウナのことしか考えられなくて、昼過ぎから脳内がエンドルフィンを分泌する準備をはじめていた。けどいざ帰って調べると、まさかの定休日。そういえばこの前もえごた湯定休日で行けなかった。私っていつも月曜日にサウナ行きたくなるんだな。一瞬心が折れかけたけど、急遽近場で他を探すことに。
「結局、松本湯しかないのでは...?」
サウナは遠赤外線ではなく、温度は90度以上、ととのいスポットがあるところ というこだわりをもとに探してみると、結局松本湯が一番合っている気がした。そうと決まるとすぐに完璧な準備(最近はシャンプー、コンディショナー、スキンケアとヘアブラシはマスト、タオルは必ず2枚、風呂場に持ち込む水筒も持参)して電車に乗り込んだ。中井駅から暗くて怖い狭い道を早足で駆け抜け、いざ松本湯へ。大晦日ぶりの天国だ。
今日の下駄箱番号は「64」。嫌なことは”無視”しよう!という意味を込めて選んだ。私は銭湯に行く度、下駄箱の番号を語呂で考えてしまうのだけど(25でニコニコ、35で最高、みたいな)他の人もみんなそれやるのかな。早速受付で回数券とサウナ代500円を払い、さっさと服を脱いでお風呂へ。
いざ、至高のサウナへ
いつも思うけど、ほかの銭湯ってシャワーの温度がぬるかったり、水圧が赤ちゃんだったりするのに、松本湯はそういう基本的なところに関して一切ストレスがかからない。そういうところはリニューアル銭湯に勝るものなし、、という気持ち。
やっと本題。1セット目。入った瞬間、オートロウリュの直後だったらしく、ありえないくらいの熱気に包まれる。アァ至高。安定の2段目を陣取り、座禅を組む。最近遠赤外線サウナばかりだったので、全く違うアツさに感動しながら目をつぶると、今までのサウナ人生が走馬灯のようによみがえってきた。初めてととのって宇宙と交信した改良湯のことや、帰り道にぶっとんで気持ち良すぎておかしくなりそうだった昭和湯・栄湯などなど。辛かった時に私を支えていたのはサウナだったと、久しぶりに思い出す。
そこから瞑想。はじめは時計を見ないと決めているのでしっかり瞑想し、集中が切れた時にふと顔を上げるとちょうど5分。今回は全然苦しくなく(とはいえ開始2分で滝汗)、10分入ろうと決めていたので、そこからまたゆるやかに思考を始める。以下、お風呂上りにすぐ打ち込んだ携帯のメモより。
私がサウナを好きなのは、ととのう感覚に病みつきになっているからだと思っていたけど、「瞑想」が最重要だったことを再認識する。マインドフルネスの達成を実感していた頃は、瞑想がうまくいっていた。最近ととのイップスだったのは、ととのうことばかり考えて瞑想できていなかったのだと気づく。それとサ活をはじめた最初の頃は、松本湯はオートロウリュなしでも6分耐えれるかくらいだったのが、今ではロウリュありで10分でもきつくないし、3分間瞑想すらできなかった私が、5分間瞑想ができている。人生、すべて経験と慣れだよな~と思う。
そんなことを考えながらあっという間に10分経ち、水風呂へ。ゴツゴツした石の上だとまっすぐ足をのばせるので、そこで目を閉じる。50秒くらいで体が「きたきたきた!」とぐわんぐわんしてくる。冬は体を冷やし過ぎたくないので70秒であがり、しっかり体を拭いて、聖地・畳に直行。ここからは記憶がない。考えたくても何も考えられない。これでもかというくらいととのって、「生きている」と実感してボーっとする。
2セット目、3セット目
松本湯は何回入っても滝汗かけるのが最高。この日は平日の夜だったので人も少なく、『ガチ』のサウナ―しかいないのが良すぎた。タトゥーしてるおしゃれな人が多く、サウナハットをかぶってみんな『ガチ』の瞑想をしている。こんな素晴らしい空間は世界中のどこにもないと思う。2セット目も瞑想後時計を見るとぴったり5分。すごい。水風呂は60秒で畳に直行。いろんなところでととのイップスの経験が生かされていて、何事も経験だなと改めて思う。
いざ3セット目。途中誰もいなくなって貸し切り状態になった時、ここが天国かと錯覚してしまいそうになる。そう、松本湯の好きなところの一つは「音楽」にあると思う。さぁととのってくださいと言われているかのようなゆるやかでストレスフリーなBGMのおかげで、すごく瞑想がしやすい。私にとってサウナにテレビはいらないので。文化浴泉のジャズや昭和湯の歌謡曲が恋しくなった。十分に汗をかいて水風呂、そして3セット目はそのまま隣の泡風呂へ。これがもう、、、ブクブクの泡で体が揺らされて、2セット目よりぶっとんでしまう。畳で最高なのに、また別の悦びを感じられるなんて超しあわせな施設だよなあ
ゆっくり休んでいつものルーティンの寝風呂であたたまり、今日のサウナは終了。「完璧」の一言に尽きる。自分のペースで着替えてゆっくり髪を乾かして、これもルーティン化してるサウナプレイリストを聴きながら帰る。夏にサウナに足しげく通ってた頃にドはまりしていた『Life is still going on』を聴くと、自然とととのう感覚を思い出してしまうのは、体にサウナが染みついている証拠なんだろうな。
サウナに行けばやっぱりすべてのことは解決するし、悩む暇があればサウナに行けばいいと思う。今までは自立の過程にサウナがあったけど、自立したうえで改めて境地を感じるサウナは格別だった。松本湯が至高と思いながら、ほかにも行ってみたいところがどんどん増えるので、積極的に開拓していきたい。松本湯という必ず天国を感じれるサウナに出会えてよかった。
サウナ人生、第2章開幕。