全力おススメ漫画①「Artiste」

どうも、Nagumoです。

普段、研究の空き時間や通学の時間に、スマホで漫画を読むことが多いのですが、ここ最近、ずっとドはまりしてる漫画があるので、紹介させてください。少々ネタバレも含みますので、そこは注意してください。なるべく、1巻で語られる内容に抑えたいと思います。

「Artiste」ってどんな漫画?

新潮社から出版されており、「アルティスト」と読みます。フランス語で「芸術家」という意味です。アーティストってことだね。描いているのはさもえど太郎さんという方です。犬のサモエドが可愛い、という理由でこの名前にしたそうです。1巻のあとがきに書いてありました。

この漫画はフランス・パリが舞台となっています。パリの高級レストランで働いている「ジルベール」の成長記です。ジルベールは気弱な青年で、とても暗い性格ですが、出会いや別れ、環境の変化やトラブルを経て、仲間とともに料理を作り上げていきます。
料理人ならシェフとかコックとかじゃない…?という疑問もあったのですが、artisteには(創造的な仕事をする)料理人という意味も含まれているそうです。レストランで創作料理をするような料理人はartisteに当たるのかもしれません、憶測ですが。
私はこの漫画をピッコマで読んでいますので、最新刊である8巻は未読ですが、何度読み返しても面白いです。2022/11/5までは1日最大14話ほど読めると思います。1~3話で本誌1話分にあたり1巻は本誌約5話分なので、1日1巻は読むことができ、1週間あれば無料で読むことのできる7巻まで読むことができます。


「Artiste」の魅力

ジルベールの成長譚、ということで、ジルベールが次第に変わっていくのを見守るのが面白いです。ジルベールはとある特徴を持っていて、それが人を傷つけたり気持ち悪がられたりしてしまう原因なのですが、それを認めてくれる仲間との出会いによって、彼の性格は少しづつ明るくなっていきます。仕事にしたいほど料理が好きなジルベールが、なぜ皿洗いをしていたのか。どのように皿洗いから料理人になっていくのか。読み進めていけばいずれ分かりますが、腕一つでどこまでものし上がれる世界で、ジルベールの持つ特徴は大きな強みになっていきます。
また、登場人物がそれぞれ個性を持っていて、人間味があります。主人公のジルベールと、少しの間ですが同僚として働くマルコは特に特徴的で、この2人の性格は正反対です。消極的で内向的なジルベールと、積極的で外交的なマルコ。2人はのちに友人となっていきます。2人の関わり方の変化もこの漫画の見所です。他にも、一緒のアパートに住むことになる住人たちも十人十色で面白いのです。このアパートは大家のカトリーヌによる入居審査がありますが、ここは家賃が安い代わりに「一芸入居」の条件があります。一芸入居が何かは5話を読めばわかります。自分の好きなことややりたいことを貫いてきた人たちばかりのアパート、一度でいいから住んでみたいです。
あとこれはおまけ的な面白さなのですが、それぞれの話と話の間に挟まれる空白ページの左下にちょっとしたイラストが描いてあって、それが話の内容に少し関わっています。1話のあとには雑用を命令されるジルベールが描いてありました。あと「クソパリシリーズ」というパリのクソな部分が描かれることもあります。

大人にこそ読んでほしい「Artiste」

きっと料理人になることも芸術家になることもないけれど、忙しい日々の中でも好きなことを守る大切さを感じました。例え、それを仕事にできなくても、好きなことって大事にしていきたいよね。
大人になってから、友達を作ることってすごく難しいことだし、人との関わり合いを避けてしまいがちになるけど、「人は誤解しあう生き物だ」というアドバイスを受けてジルベールがしたように、一緒にご飯を食べて、好きな物の話をして、苦手な物の話をして、お互いの誤解を少しでも解消出来たら、仲良くなれるのかもしれません。


そんなわけで、Artiste、料理に興味があってもなくてもぜひ読んでみてください。

では、また。

Nagumo

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