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”メーカー×大学”ニーズのマッチングによって生まれた「企画の芽」

中部エリアの課題解決を、まるっと対応する博報堂プロダクツ中部支社。今回は「産学連携」の2つ目の事例をご紹介します。

▼過去の記事はこちら▼

この記事は、こんな方々に読んでいただきたいです。
・    企画や広報担当の皆様
・    産学連携に興味のある企業の担当者や大学の先生
・    企画立案にお悩みの方

それでは、はじめて行きます!

そもそも、産学連携とは?

産学連携とは、主に大学などの教育・研究機関と企業が連携する取り組みのことです。どちらかというとプロダクト開発など理系分野での連携のイメージが強いと思いますが、プロモーションやマーケティングなどの文系分野でも広く実施されています。

企業側は取り組みを通じて市場や販路の拡大、企業価値の向上が期待できますし、大学側は大学の地位向上はもちろん、学生の能力向上や学外でのネットワーク構築ができるなど、産学連携ならではの利点があります。

事例:金印株式会社 × 名古屋学院大学

実際に中部支社が取り組んだ産学連携の取り組みについて紹介したいと思います。

金印株式会社様は、名古屋市に本社をおく、93年続くわさびの加工メーカーです。日本だけではなく、世界でも親しまれているわさびですが、「本わさび」が持つ美味しさや機能性の認知が低いという課題がありました。また、一部では「若者のわさび離れ」とも言われ、若者がわさびを食べる機会が減っているのではないか、そもそもわさびにいくつも種類があることを知っている人がいるのか、などの疑問がありました。

そんな折、名古屋学院大学経済学部が、リアルな課題に取り組み続けるプログラムで一緒に取り組んでいただく企業を募集しているとのことで詳細をうかがうことにしました。そのプログラムは、調査設計から調査の実施、そこで収集したデータを元に企画の立案を行っており、金印株式会社様が持つ課題を解決するための糸口となるはずだと確信し、「金印株式会社×名古屋学院大学」の産学連携プロジェクトをスタートいたしました。

半年間に及ぶ授業のスタートとなる4月には、下記ポイントを軸に金印株式会社様よりオリエンテーションを行いました。

「テーマ:本わさびの価値向上」

本わさびの本来の味や香り、機能性も含めた本質的価値への認知を高め、より多くの人が美味しいわさび(加工わさび含む)にこだわって普段の食事に取り入れてもらえるよう意識や行動の変化を促すことを目的に。

取り組んでいただきたいこと

  • 調査

  • 分析

  • 仮説

  • 企画提案

4月〜7月の授業で調査や企画の立案、資料制作を行い、プレゼンテーションに向けて準備を行いました。

7月に行ったプレゼンテーション当日。
5名1グループ、全19グループのプレゼンを半日かけて行いました。

▼提案資料一例

調査・課題・企画アイディアと一気通貫した提案で、19グループそれぞれ異なるアイディアがあり、普段はプレゼンを行う側の我々としても非常に勉強となる機会となりました。

現実的に、まるっとそのまま進めることが難しい提案も多かったですが、企画のベースとなるアイディアが多くありました。
その後、金印株式会社様で営業企画部と産学連携の内容を共有いただいたところ、「企画の芽」がいくつも生まれました!

そのうち2つは、実施をゴールに企画のブラッシュアップが進んでおります!
 
その他にも、これから育ちそうな芽がいくつもあり、既存の施策の中でも学生からのアイデアや調査データを活用していく予定です。

▼サイト「わさラボ」内でも金印株式会社様と名古屋学院大学の取り組みが紹介されています。レポートなどの詳細は、こちらからご確認ください。

産学連携だからこその意義

企業と大学のそれぞれのニーズがマッチした産学連携を実施することで、企業・大学・学生、三者それぞれに利がある Win-Win-Winを構築することができました。
企業側の視点から産学連携を見てみると、学生の提案の中での着目点や、切り口がヒントとなり、新しい企画を生むことができました。「アイディアはもちろんのこと、提案書もとても見やすく勉強になりました」という声もいただきました。

「我々企業でも答えを出すことが難しい課題に対し、学生の皆さんは経済学の知識や柔軟な発想力を存分に生かした提案をしていただきました。いずれも興味深いものばかりで、今後、いくつかのご提案については、具体化に向けて進めていきたいと考えています。そして何より学生の皆さんの真剣に取り組む姿に深い感銘を受けました。今回の経験が皆さんの今後の飛躍につながることを願っております。」


大学側の視点では、座学での学びを活かし、企業と連携することで実践の場として学生へ提供することができます。

「今回、金印様からいただいた課題は「本わさびの価値向上」。初めての食品関係のテーマだったこともあり、受講生は例年以上に当事者意識を持って取り組んでいました。データを集めてクロス集計分析をし、その結果をベースに戦略を考える、実践的なマーケティングを経験できたことは、彼らにとって貴重な機会となりました。本当にありがとうございました。」


学生側の視点では、リアルな課題を解決し、実際に企業の担当者の前でプレゼンを行い、その場でフィードバックをもらう、という貴重な体験をすることができました。
学問を学ぶだけではなく、実践することで社会とのかかわりを肌で感じることができます。学生からは、「今後の糧となりました。」「鋭いフィードバックを頂き、とても貴重な経験となりました。」という感想も聞かれました。このような経験は、就職活動においては大きな武器となるはずです。

博報堂プロダクツ中部支社だから可能なこと

博報堂プロダクツ中部支社は、今回ご紹介したような産学連携を通じたマーケティングやプロモーション課題の解決も対応することができます!最近ではこれらの取り組みを地域課題の解決にも取り入れる、産学官の取り組みも盛んになってきています。こうしたニーズに対し、一連の活動で得たノウハウを活かし、企業と大学のマッチングから学生と協力して事業を生み出すところまで幅広くサポートさせていただきます。

是非興味がある、検討していたという方は中部支社までご相談ください。

企業・大学・学生、三者それぞれに利がある Win-Win-Win の関係構築を進めるため、我々がまるっと対応いたします!!

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