MASTERザンギ・豪鬼/ガイル・キャミィで三者鼎談
こんにちは、白鳳です。
身内のコミュニティでMASTERに到達した人間がぼちぼち増えてきたのですが、みんなアプローチが違って面白いということになったので、せっかくなのでインタビューをしてみることにしました!
登場人物
きりたに(@Nebel_Tal):Mザンギエフ使い
Gura(@gley_va):Mガイル/C豪鬼使い
白鳳(@il_hakuho):筆者でありインタビュアー。Mキャミィ使い
自己紹介
白鳳:まず、自己紹介とか格ゲー歴について説明をお願いします。
きりたに:生まれて初めて触った格ゲーがMELTY BLOODのActress Againで、当時はTYPE-MOONが好きだったからCPU戦やってた感じ。本格的に対人やり始めたのが、ギルティギアストライブだったんだけど……フレームとかのところで心折れた。だから、格ゲーのルールをわかって始められたのはスト6からかな。
白鳳:自分は、東方非想天則でいわゆる2D格ゲーの基本を学んで、当時はしたらばとかで結構遊んでたけどあんまりうまくはなかったかな。その後は身内でBLAZBLUEのCentral Fictionちょっと遊んだくらい。
白鳳:Guraさんは?
Gura:……スマブラで、数時間遊んだだけ。
きりたに:盛ってるだろ。
Gura:……数日遊んだ。
きりたに:VIP行くとかのやり方はしてないもんね。
Gura:だから格ゲーどころか2D対戦アクションから、もう初心者。
きりたに:Fortniteやるまではアクション自体やってなかったんだけどね。
Gura:そうだね。
キャラ選択について
白鳳:使用キャラ選択の理由は? 特にきりたにさんはYear1から、あんまり性能が良くはないザンギを使っているから何かいろんな理由とかきっかけとかあると思うので、そういうところを聞きたいかな。
きりたに:端的に言うとキャラ選択をミスってるからこうなってるんだけど……結論から言うとYear1のザンギはMASTER行けるキャラではなかったよね。じゃあなんでザンギ使ってたかっていうと、筋肉マッチョで見た目がかっこいいじゃんっていうね。あと投げキャラってコンボを頑張って覚える必然性がほとんどないから、覚えなきゃいけないコンボがなくてコンボがサボれる分だけ投げキャラって楽だよね。……ってのはあったけど、まあ見た目だよね。
白鳳:見た目大事だよね。自分も最初キャミィかマリーザ勧められて、キャミィの見た目が気に入ったのも一つの理由だったしなあ。
Gura:スト6をやるにあたっての目標がMASTERに到達することというのを設定したんだけど、そのために必要な要素として、ガイルは足切り性能が高いのがよかった。あらゆるゲームで、最高ランクに到達できない人って何かしらが足りないから、このスト6でも弾とサマソがあればどうにかなるだろうと。あとは、格ゲーを知らない俺でもガイルのことは知ってた。弾を無限に発射してサマソで落とすってうざいんだ!って。これ極めたら誰にも対応できないんじゃないかと思った。
Gura:豪鬼は、モダンガイルがMASTERに行った後に、クラシックも頑張れば無から始めてもできるんじゃないかと思って始めた。豪鬼を選んだのはクラシック操作でできることが多そうというのとめちゃくちゃコンボができたらかっこよさそうというのが理由かな。ガイルのときほど戦略的ではないね。あと、道着なのは結構デカくて、豪鬼の操作に慣れれば他のクラシックも操作できるようになるかと思った。
強い技は何か
白鳳:一番強いと思う技は何? 自キャラと全キャラでそれぞれ聞きたいかな。
きりたに:noteの記事になることを踏まえると……波動拳。真面目な話をするとアプデ後のザンギエフの前大パン。ダイヤ3からだと、ここからの投げと打撃の2択でご飯を食べていたところがあるので。
白鳳:自分はODストライクかな。中足が強いゲームでそれに対して強いのが嬉しい。次点でODスパイク。弱体しちゃったけど……。
Gura:むずくない? パッと出てこないんだけど……クソって技はあるけど、強いっていうのはな……。
きりたに:マノンの立ち中パンとかね。
白鳳:豪鬼の中では?
Gura:あー、それはしゃが中パンかな~。まあ、マスターに上がるうえで一番使ったまであるね。強いっていろんな表現があると思うけど、簡単なのが良くて。ヒット確認がめちゃくちゃ簡単。しゃが中からしゃが中が入るから、2回見れる。あと、大半の人はガードで-1Fなの知らないから何食わぬ顔でもう一回振ったりね。
Gura:クソなのは何ですかって言われたら間違いなく百鬼襲っていうんだけど……火力的にクソなのはOD灼火だしな。
きりたに:思い出したわ、Dリバが一番強いです!
白鳳:ザンギの技で?
きりたに:そう。Year2アプデありがとうございます!
キャラの得意苦手について
白鳳:得意なキャラ、苦手なキャラって何かいます?
きりたに:ジェイミーとブランカとエドが、嫌いで。JPも一応嫌い寄り。ジェイミー以外に関してはザンギを使ってる以上、厳しい。ジェイミーは酒絡みの勉強をこちらもしないといけないから、その勉強をサボっててジェイミー相手の勝率はめっちゃ悪かった。逆に言うとそれ以外は得意。
Gura:ガイルの話からすると、ガイルで得意だったのは豪鬼。大半の人は対空で落とせた。豪鬼は空が強いけど、それに対して当然サマーソルトだからね。一番無理だったのはまあJPか。
きりたに:統計上でもJP-ガイルって相当終わってる。
Gura:豪鬼については、全員苦手だったからあんまり無いんだよな……一番勝率良かったのは……あー、豪鬼ミラーか。まあ相手の豪鬼よりも俺のほうが対空出るから。あと、結構戦いやすいなって思ったのはエドとか。結構飛びが通るので。
きりたに:こっちはサイコフリッカーに毎回キレてるのに……。
Gura:豪鬼で苦手だったのはリリー。まあ道着以外全部でもいい。
白鳳:自分はA.K.I.が得意だったかな。Year1では勝率8割あった。キャラ相性がめちゃくちゃ良いしね。ダイヤ行ってからは豪鬼を端緒として道着勢が得意になった。ODストライク強すぎ。逆に本田は全然ダメだ。
ランクマッチについて
白鳳:ランクマをプレイする上で何が大変だった?
きりたに:試行回数。比較対象がハースストーンとかになっちゃうんだけど、勝率7割・60戦とかで最高ランクに行くんだよね。一方、格ゲーって勝率7割も出ないし。仮に出ても勝率7割じゃ60戦でダイヤ1からMASTERまで行かないんじゃないか? DCGと比べて、そもそも回数がいるっていうのは大変だった。
Gura:ガイルのときはあまり上手くなろうとしてなくて、数字が目標になってたから、(LPみたいな)数字の結果が出ないのがきつかった。で、クラシック豪鬼にキャラ変え・デバイス変えをして、その時は「赤ちゃんだから勝てるわけない」と思ってたから、何も辛いことはなかった。
きりたに:普通は負けたら辛いのよ!
Gura:しばらくは勝てないだろうな~って思ってた。どこで連敗止まるか若干楽しみだったまである。マジで辛いと思ったことはたぶん無いと思う。
白鳳:俺も負けたら辛かったな~。その日ランクマ始めたときから200LPとか減っちゃうと苦しい気持ちになってた。やっぱり数字で結果が見えるゲームだからね。
MASTERになるために
白鳳:MASTERになるのに一番大事だと思うことは?
きりたに:諦めない心。
Gura:スピリッツね、それは確かに大事。
きりたに:強いて言うなら、自分のキャラの起き攻めに行けるルートを、ちゃんと把握しておくのはMASTERぐらいには一番大事じゃないかな。リスクの大きい無敵昇竜とかでしか返し方がないから。こちらの起き攻めの連携でハメ倒せるのが一番楽だよね。
Gura:スピリッツ的なことはもう言ったから、じゃあそれ以外とすると……。スト6って相手の体力を10000削るゲームだから、勝ち方を見つけることと、それをミスらないこと。そのために禅(※練習のこと)が必要なだけで、禅はそれそのものが目的じゃないから。モダンはミスらないしね。加えて欲を言うなら火力。
きりたに:火力って結局起き攻めなところない?
Gura:それをミスらないことだね。そういう簡単なことをちゃんとできることはかなり大事だね。難しいことは知らなくても、マスターって行けるから。
トレモについて
白鳳:MASTERを目指す過程で、トレモで練習した内容は?
きりたに:え、やってないな……。
Gura:コンボ練しかしてない。
きりたに:トレモは調べ物にしか使ってない。ベガのダブルニーをガードした後、位置次第で弱スクリューがどこまで届くのかなみたいな。よく見るこのキャラのこの連携みたいなものって、YouTubeとかに上がってると思うけど、じゃあいざその連携が終わった後のフレームってどんな感じなのかとか、連携途中に4F技でどこで割り込めばいいかとか。まあこれは、ザンギがコンボ練いらないキャラだからね。
Gura:このゲームに限らず、最高ランクに行くだけならゲーム全体を100点のテストだとしたときに60~70点くらい出せば、大体行くんですよ。大問・中問が合ってれば届くことが多くて、配点2点みたいな問題を取る必要はない。で、60~70点取るっていうのには、簡単なことをミスらないこと。それがコンボだと思う。
Gura:実際の具体的なコンボとしては、端に運ぶのと端でやるコンボ。つまり中足ラッシュとOD灼火絡み、その2つを練習した。ちなみに、モダンガイルについては……45Fという感覚をつかむ練習をした。
きりたに:溜めの成立フレームね(笑)
Gura:ガイルのときって、格ゲーまじでほぼやってなかったから、ゴールド行くまで弱弱サマソしかできなくて、アシスト弱コンボもできなかった。なんなら「中のボタンを押してみた」みたいな練習からしてたね。豪鬼はまず、勝ち方が「端に詰めて高火力で粉砕する」だから、中足ラッシュが必要だったし、火力という点では昇竜→SA3も早めに練習した。
白鳳:俺はもうトレモ大嫌いだったから全然やってなくて。ランクマの待ち時間になにかするかみたいなときは、プラチナくらいから中足ラッシュの練習してたけど結局実戦では文字通りの1回も出なかったな。
プロプレイヤーについて
白鳳:好きだったり参考にしているプロプレイヤー、ストリーマーとかっている?
きりたに:板橋ザンギエフ。根本的にスト4とか5くらいのところからストリートファイターのプロシーンは見てて、名前にザンギエフってあるからこの人は相当自信あるんだろうなと思って。それで見ていたら、カッコいいキャラをカッコよくつかうのってカッコいいなって……。試合結果で魅せてくれるところもあれば、配信で気さくなところもあって、ザンギエフ使いとして憧れ、リスペクトをしてる。
白鳳:自分は最初、使用キャラ(キャミィ)のトッププレイヤーってことでかずのこが好きだった。で、SFLとかそこからプロプレイヤー個人の配信とかも見るようになって、カワノのキャラクター性が面白いなって気に入ってる。解説のわかりやすさだと、ACQUAとかもかな。
Gura:あ~、まあ……一人はひぐちだね。ガイル使ってるときから見てた。だってプロの試合を見るのが上達するには一番いいからね、何が正解かわかるから。それで、どんな試合してるのかと思ったら、めっちゃ勝ってる。マジでガイル使いってほぼひぐちしかいないから、使い手の少なさの割に戦績があまりに良すぎる、かっこいいよね。SFLも11-2、プレイオフも全勝してるし。オンリーワン。
きりたに:なろう小説とかだとプロのこいつしかできないコンボとかあるけど、現実でそんなのあるはずないじゃん。けど、ひぐちさんしかできないコンボってあるもんな。
Gura:もう一人はぷげらさんかな、わかりやすいよね。初中級者向けの動画とかも出してて、噛み砕くのがうまいなって印象がある。この2人かな。
今後の目標
白鳳:一旦MASTERになって一区切りついたわけだけど……今後、目標ややりたいことはある?
きりたに:志が低すぎてもうストリートファイター6は一通りやったのでWIXOSSに行きますとは言えないムードになってきたな……。ザンギがあんまりコンボしないキャラだから、せっかくhitbox買ったし、クラシック豪鬼とかやってみたいなというのはあるよね。でもGuraさんの100連敗とか見てるとな……。
Gura:モダンでは数字を上げるために頑張って滑り込む感覚だったけど、クラシックは上手くなってれば自然と数字が盛れてくる。
きりたに:この精神性です。
Gura:MASTER到達というのは結構頑張ったけど、心の中のチュートリアル終わったおじさんが「これ(MASTER到達)でチュートリアルは終わったな!」って言ってくるから、MR1800くらいまで頑張りたい。ある程度格ゲー上手くなったって、大体の人に言っても恥ずかしくないくらいにはしたい。
白鳳:MASTERで十分では? 上位10%とかだよね。
Gura:10%って10人に1人には「俺はMR1700だが?」って言い返されちゃう。90%ってりゅうせいぐんの命中くらいの数字だからね。97%くらいの人にはマウント取りたいかな。
きりたに:上位3%か……俺はもうちょい下でいいや(笑)
Gura:まあ、目標だからね。
最後に一言
白鳳:一通り用意してた質問は終わったけど、何か言いたいこととかある?
きりたに:板橋ザンギエフさんのますますの活躍をお祈りしております。
Gura:格ゲーやったことなくても、キャラもデバイスも変えても、マスター行けるから、みんなもぜひ頑張ってくれよな。
きりたに:それは生存バイアスじゃないか?
Gura:意外と人間チャレンジすればなんとかなる。根気とかはいるけど。
きりたに:Guraさんが思ってるほど、みんなその根気って持ち合わせてないよ!