コーディネーター・アラジンのブログ #91 強歩大会
Hill Climb Challenge
9月29日(金)今年の強歩大会が開かれました。昨日のような雨もなく、比較的涼しくて、この大会にふさわしい一日でした。
さて、この「強歩大会」というのは、「学年登山」と並んで白馬高校の恒例のアウトドア行事です。
強歩というくらいですから、楽なコースではありません。
学校から黒菱駐車場まで、往復22キロ、標高差800mを走ります。
アフターコロナということで、今年は久しぶりに全学年9時10分に学校を一斉スタート。
まずは、学校から田畑の広がる昔から「まぐろ(馬畔道)」と呼ばれるゆるい坂道を走ります。
そこから、「和田野の森」へ。和田野のメインストリートを駆け抜けます。
和田野の森には、この大会に合わせて、素敵な横断幕が作られ、生徒たちを応援してくれていました。今後も、この地域で行われる様々なイベントで活躍することでしょう。
和田野の森の中にある咲花ゲレンデ前の北尾根リフト乗り場が、第1給水所兼チェックポイントです。
ここを過ぎると、駆け足の生徒もややスピードダウン。この先は、黒菱スカイラインを走り、北尾根のゴージャスなグランピングの近くのスカイライン第2ペアリフト乗り場まで給水所はありません。
この間、スカイライン起点からは、民家もなく、静かな山道です。所々で藪が切れ、眼下の景色を眺めることが出来ます。走り出した白馬高校の校舎が小さく見えます。
おっと、先頭を走るスキー部の生徒がすでに折り返してきました。
元気な様子です。女子の先頭ともすれ違いました。
この辺りになると、歩く生徒も多くなります。タイムを競うというよりも、制限時間内に完走すればいいやと気楽に登山を楽しんでいるという感じです。
生徒には、あまり興味がありそうにないのが残念ですが、道路脇にはユウガギクやリンドウ、ツリフネソウなどが咲いています。驚いたことに、かなり低山にもかかわらず、マツムシソウが一株花を咲かせていました。
アカトンボやチョウも何種類も目にしました。
キノコもいろいろありましたね。中には、猛毒のカエンダケもありました。
(コース沿いに見られた動植物については、次号で紹介します)
第2給水所。半分登って来たあたりです。まだ半分と、あと半分という気持ちが混じり、まだまだ余裕がありそうで、水やスポーツドリンクをもらって、長く立ち止まるでもなく、さっさと歩き始める生徒が多くて、さすが若いなあと感心しました。
折り返し地点2キロくらいになると、ゴールの建物がすぐそこに見えているのに近づけないつらさがあります。私は、足を痛めているのを忍て参加した男子せいととここはしばらくいっしょにゆっくり登りました。
この辺りでは、藪も減り、笹やススキが増え、放牧場になっているゲレンデ越しに、白馬村が見渡すことができます。向かいの岩岳の山頂が低く見えます。
折り返し地点の黒菱駐車場まで、ゲレンデをショートカットで登りたい気分ですが、長くスカイラインは巻いていて、なかなか近づけません。
折り返しの黒菱駐車場(標高約1500m)で給水と塩分補給をし、少しおしゃべりもして折り返します。ここでは、12時20分がタイムリミットに設定されていました。
さあ、ここからは、学校で待っているおにぎりと豚汁を目標に頑張りましょう。
この強歩大会のコースはほぼ全部が急な8/100という傾斜で、下りは、足がかってに前に出てしまい、それをセーブするので大変疲れます。
つらい帰路を終えて学校に着くと、チェックを受けるや否、PTAの方々が用意してくださったおにぎりと豚汁で元気を取り戻しました。
おにぎりは6種類もあり、一つが大きいので、どれを選ぶべきか迷いました。
生徒のみんなも、給水スタッフや誘導の先生方も、食事の用意をしてくださったPTAにみなさんも、お疲れ様でした。そして沿道で応援の声掛けをしてくださった地元の方や旅行者のみなさん、ありがとうございました。
おっと、本日トップの記録はなんと男子の1時間43分でした。
また女子では2時間18分。これが歴代の記録と比較してどうなのかは、調査不足でお伝えできません。後日、書き加えます。あしからず。
私アルにとっても、老体に鞭打って?生徒と共に完走できたので、充実した半日となりました。